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撮影画像の現像におけるPC環境について

みなさん、こんにちは。こちらのトピックスでは、私自身が撮影した画像をPCに取り込み、最終的な画像を生成するためのPC周りの環境についてを書き記しておこうと思います。

はじめに

良いカメラを使い、良い光があればパーフェクトな撮影ができるのかもしれませんが、私はそれ以外にも良い写真のための要素があると思っています。その要素の一つとして挙げられるのが、現像のプロセスにあると思います。今回の記事では、現像のテクニック・・・ではなく現像を行うための環境、つまりはPC環境についてを記述します。

現像するってどういうこと?

フイルム時代であれば撮影したネガフイルムを現像してプリントをして(あるいはコンタクトシートを作り出して)初めて画像が生成されるように、デジタル撮影においても撮影後に現像処理(RAWファイルをTIFFやJPEGに変換する)することで画像が作られます。
この先には最終的なアウトプットとなる形態(プリントや印刷物、ディスプレイ用の画像データ等)への出力と言ったプロセスも入ってくるのですが、この記事では出力の方法には触れず、撮影したRAWファイルからTIFF/JPEGを生成する現像についてを書き記します。

なぜ環境のことを書くのか?

画像処理は撮影時の被写体を見るのとは異なり、PCでのワークとなります。最近のフォトグラファーはPCでの画像処理も慣れたものだと思います。しかしながら大量の画像データを日々処理すると、結構な労力がかかります。大量の画像の中で行う作業としては以下のようなことがあると考えます。

・大量の画像から瞬き(目つむり)のカットを除く
・大量の画像から表情の良いものだけを選出する
・動いている被写体が最適なポジションで写っているものを探し出す
・複数枚撮影した画像から最適な露出で移されたカットを探し出す

例えば一度の撮影で数百枚撮影した場合、最適な画像を探し出す必要があり、これは時により多くの時間を費やすかもしれません。仕事とはいえ、結構な労力になると思います。こうした作業を効率的に行うためには、集中して作業できる環境を構築することが必要だと考えました。

最近は在宅で業務を行ういわゆるテレワークの需要もあって、業務を行うデスク環境の構築がホットな話題になりつつあるように見えます。フォトグラファーに限らず、クリエイティブなユーザ、一般事務を行う方々に対しても参考になるものがあればと思います。

セカンドディスプレイについて

撮影した画像をチェックする際はモニターを別途用意したほうが良いと思います。私は主にMacBookを使っていますが、外部モニターと接続することで画面表示範囲を拡張することで作業効率を上げています。具体的には主にEIZOのColorEdge CG222WとCG221を使って画像チェックを行います。いずれも生産終了品なのですが、いまもMacに接続してセカンドディスプレイとして活躍しています。

いずれもハードウェアキャリブレーションに対応しており、正しい色を見ることができるという点においてはEIZOを選んでおくと間違いない気がしています。ハードウェアキャリブレーションを行うために、別途i1 Proを使用していますが、こちらもまだまだ利用できそうな気がしています。これもサイトが見つけられなかったので、現行機種のページを紹介しておきます。

ペンタブレットについて

最近は使わなくなってしまったのですが、ペンタブレットがあると細かいレタッチもやりやすいです。私はWACOMのintuos3を使っていました。商品のサイトを検索したら見つからないので、当時のプレスリリースを引用させていただきます。最近は画像レタッチをiPadProなどで代用するケースもありますね。

チェア(椅子)について

これは結構大事なポイントだと思いました。長時間座る椅子によって、疲労感が結構変わると思っています。この記事を書いている時点ではまだ入手していませんが、いわゆるゲーミングチェアを用意しようと思っています。

これがいい理由としては、頭の先から背部、座部共に、身体がしっかり固定されるホールド感のある凹んだような形状をしているので正しい姿勢をキープできる=疲れにくいということが挙げられます。 一般的なチェアのシートはホールド感もないですし、正しい座り姿勢を長時間キープしにくいので、結局のところ疲れが出てします。

家庭にあるダイニングチェアやソファーと、オフィスにあるデスク、チェアが異なるように、作業に合わせた環境を構築することが大事だということを最近特に感じるようになりました。これは私も在宅で業務を行うようになり、自宅の家具を使って業務をしたからこそ気づいたポイントでもあります。

ちなみにゲーミングチェアは基本大きく重たいものばかりですので、自宅の環境で設置する場合は、専用のマットを敷いたほうが無難です。床を傷つけることもなく、チェアの動きも良くなりますので、お試しください。

モバイルPC向けバッグについて

最近PCバッグでノートPCスタンドの機能を搭載したバッグが登場しました。mobicaseという製品なのですが、これを使うとノートPCのポジショニングを変化させて作業することが出来ます。ワークする時はバッグを開いてスタンドを立てることで、いつでもどこでも正しい姿勢で作業に取りかかれます。バッグがそのまま作業スペースになるので、出かけることが多いモバイルワーカーの人に向いているかもしれません。

とはいえ、バッグは自分の気に入ったものを使いたい、という方もいらっしゃると思います。その場合はMOFTという簡易スタンドがありまして、これをノートPCに貼り付けておくと、PCスタンドの役割を担ってくれます。これでしたらバッグに大きな制限は出てこないでしょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。紹介したデバイス各種はクリエイティブな業務をする人以外でも活用できるものばかりだと思います。特にセカンドディスプレイはExcelシートを見ながら別資料を作成する場合など、作業効率を改善するための第一歩につながるのではないかと思います。

最近のディスプレイは安価でも高性能なものが多く、モバイル型のディスプレイもあるくらいです。PCでの業務も段々と高度化していると思いますので、生産性向上のためにも環境を見直すことから始めてみてはいかがでしょうか。


大学を卒業後、約15年間写真スタジオ、写真機材販売、北欧カメラメーカーの日本法人立ち上げなど行う。その後ITベンチャーにてマーケティング業務に従事しながら大学院に通いMBAを取得。現在もスタートアップ企業にて奔走中。