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新宿Baby Devil episode001召喚

Based on the novel episode001召喚 by 伊達謙一

アリス、ゼロ、ミリィの 3人がなにやら呪文のようなものを唱え
踊りを踊る

<<アイルは目を閉じゆっくりと眠りにつく......>>
アリス 「召喚に成功しましたわ。」
ゼロ  「ふえ~~くたびれた~~。」
ミリィ 「 随分と大物でしたね。」
ゼロ  「でも思っていた奴と大分雰囲気が違うな。 こいつだろ神様に喧嘩 を売って落ちてきた奴って?」

ミリィ 「そうですね。」
ゼロ  「なーんかもっとゴツイ奴イメージしてたんだけどな~~。」
アリス 「私達の仲間になってくれるかなぁ?」
ミリィ 「さあ?」
ゼロ  「さあって......。」
ミリィ 「どんな性格かは目覚めてみないとわかりませんから。」
ゼロ  「もしルシファーみたいなとんでもない奴だったらやばいよな。」
アリス 「ルシファー!!」
ゼロ  「神様に喧嘩売って落ちたって経歴が一緒だからな。 とんでもねー気 合入った悪魔みたいな奴かもしれねーぞ。」

アリス 「こわーい。」
ゼロ  「ルシファーの奴は魔界に落ちたから良かったけどな。」
ミリィ 「人間界で暴れさせるわけにはいきませんからね。 もし凶悪な堕天使だった場合は、私達 3 人で 力を合わせて処分しましょう。」

ゼロ  「出来るか?」
ミリィ 「やるしかありません。」
アリス 「勝てるかなぁ?」
ゼロ  「ま、みたとこ、そんな強そうには見えねーけどな。
アリス 「ん~~なんか真面目そうな顔してるよね。」

ミリィ 「見た目にだまされてはいけませんよ。 一見大人しそうに見えて、
とんでもない爆弾抱えてる場合もありますから。」

ゼロ  「そうだな。」
アリス 「目覚めさせるのー?」
ミリィ 「やりましょう。」
<<ミリィ、アイルを目覚めさせようとする>>
ゼロ  「ちょっと待った!!念のため、作戦を立てておかねーか。」
アリス 「作戦ー?」
ゼロ  「3人でかかれば、まあ負けることはないと思うが、
こいつがどんな化け物かわかんねーんだ。 闇雲に起こして
てこずらないように、一応対策は考えておこうぜ。」

アリス 「うん確かに、賛成ー。」
ミリィ 「......そうですね。ではこうしましょう。 まず私が彼の身体の動きを封じます。そしてアリス は彼の霊力を封じてください。 そして力を奪った上でゼロが直接攻撃をして倒す。というのは どうでしょうか?」

アリス 「いいと思うー!!」
ゼロ  「ちょっと待て、俺が直接攻撃するのか?」
ミリィ 「まずいですか?」
アリス 「役割分担出来てて良じゃん~~。」
ゼロ  「悪くねーけど、もし二人でこいつの力を抑え切れなかった場合、
直接攻撃する俺が一番危険に 晒されるじゃねーか。」

アリス 「え~~いいじゃん、大丈夫だよ~~。」
ゼロ  「何が大丈夫なんだよ。大丈夫じゃねえよ。」
アリス 「大丈夫だって~~ねえ~~?」
ゼロ  「じゃあ俺と変われよ。」
アリス 「やだ。」
ゼロ  「なんでそこだけマジなんだよ。」
ミリィ 「まあ確かに、リスクは 3人平等に分け合うべきですね。」
ゼロ  「だろ?」
アリス 「じゃあじゃあ!!3人でこの人の霊力を封じて、
3 人で動きを封じてから攻撃すればよくない?」

ゼロ  「馬鹿か!!それだと 3 人同時に攻撃にかかるタイミングで
こいつの動きが自由になるからダメだろ。」
アリス 「あ~~、そっかぁ。」
ミリィ 「3人同時に吹き飛ばされますね。」
アリス 「え~~~~じゃあどうするの?」
ミリィ「......。」
ゼロ  「ん~~。」
アリス 「起こすのやめる!!」
ゼロ  「何言ってんだよ今更。」
アリス 「え~~だってさぁ、私たち 3人で十分じゃないかなーって思うもん。 今までだって 3人でやってこれ たんだし、これからもやっていけるよ。」

ゼロ  「ん?......うーん。」
アリス 「4 人目の仲間なんて要らなくない?」
ゼロ  「......まあ、そう言われるとそんな気もしてくるな。......やめるか?」
アリス 「そうしよ、やめよ。」
ミリィ 「いや、そうとも言い切れませんよ。」
アリス 「なんで?」
ミリィ 「我々3人だけで人間界で活動をするのは、もう限界が来ています。」

アリス 「え~~そんなことないよー?」
ミリィ 「......ゼロは気付いてますよね?」
ゼロ  「......まあ。」
アリス 「えー?なにが?」

ミリィ 「人間というのは常に新しいものを好む生き物です。 よほどの才能がなければ、いつまでも同じメンバーでやっていくのには限界があります。 それはゼロも肌で感じているはず。」

ゼロ  「......。」
ミリィ 「我々の今の状況を打破する為には、 やはり新メンバーの加入が
必要不可欠なのです。 そして、メンバー選出の鍵は、今の我々に無いものを持っているメンバーを探す事。 アリス 私達に無いもの?」

ミリィ 「そう。」
ゼロ  「どんなメンバーだ?」
ミリィ 「人間界では清純派というものが一番ウケが良いというのは
ご存知ですか?」

アリス 「清純派?」
ミリィ「ええ。」
ゼロ 「 確かに人間界のアイドルグループのセンターは大体清純派が
占めてるな。」

ミリィ「人間は穏やかな顔をした素敵な笑顔を好むらしいです。
......どうです?ぴったりじゃありませんか?」

<<ミリィが眠っているアイルの顔を指す >>

ゼロ  「確かに。穏やかな顔をしてやがる。」
ミリィ「私達にこんな顔が出来ますか?」

<<3人顔を見合す>>

3人  「無理だな。」((語尾はそれぞれ変えてよい))
ゼロ  「じゃあなんとしてでもコイツを目覚めさせねーとな。」
アリス 「ん~~。」
ゼロ  「ん~~......。お!!いい作戦思いついたぜ!!」
アリス 「なになに?」
ゼロ  「最初からコイツに危害を加えようとするからいけねーんだよ。
まず始めにこいつに服従すると 見せかけるのはどーだ?」

ミリィ 「なるほど。」
アリス 「え、どういうこと??」
ゼロ  「だから、油断させてから攻撃するってことだよ。 こいつが目覚めてもしやばそうな奴だったら、 お早うございますご主人様。
お目覚めをお待ちしておりました~~とか言って良い気分にさせるんだよ。」

アリス 「え~~そんなのでいい気分になるのー?」
ゼロ  「俺もよくわかんねーけど、人間界にそういう店があるんだよ。
......メイドカフェつったかな?」

アリス 「へえ~~。」
ゼロ  「そんで油断したところを後ろからグサリってわけよ。」
アリス 「えぇ~~卑怯!!」
ゼロ  「卑怯でも何でも勝ったもん勝ちだ。」
ミリィ 「どんな強者でも不意を突かれて襲われれば
ひとたまりもありませんからね。」

ゼロ  「そういうこと。名づけて、メイドに騙され冥土行き作戦だ。いい作戦だろ?」
ミリィ 「元天使の意見とは思えぬ汚い作戦です。」
アリス 「そんなずるい事考えるから地上に落とされるんだよ~~。」
ゼロ  「うるせえ黙れ。昔の話は言うな。」
ミリィ 「ですが確かに効果的な作戦です。それでいきましょう。」
ゼロ  「よし、じゃあコイツを目覚めさせようぜ!!」
アリス 「おー!!」
<<3人アイルを囲むように距離を取り、手をかざす>>
<< 3 人 はあー!!>>
<<気合のかけ声と共に、エネルギーを集中し
アイルに送り込む ゆっくりと目を覚ますアイル >>

ゼロ  「やったか!! 」
アリス 「シーッ!!」
アイル 「......。」
ミリィ「お目覚めですかご主人様。」
アイル 「......俺を目覚めさせたのはお前達か。」
ゼロ  「オイ一人称が俺って、俺とキャラ被ってんじゃねーかコイツ!!」
アリス 「シーッ!!!!」
アイル 「俺は転生に成功したようだな。お前達に感謝しよう。」
ゼロ  「あれ?案外いい奴か?」
アリス 「もーゼロ、シーッてば!!!!」
ミリィ 「私達はあなたと同じ堕天使です。 神に見放され天から落ちこうして
集まっています。 あなたは一体何故天界を追放されたのですか??」

アイル 「俺の名はアイル。この歌声でこの世を統べるためにやってきた。
聞け、我が歌を。」
<<照明暗転>>

<<歌唱パート >>

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