音楽が止まった日
10年前のこの日、音楽を始めてからはじめて音楽が止まった日であった。
その日は自分も帰りに難民になりました。
徒歩で2,3時間かけて帰りました。
家に着きテレビをつけたらとんでもない映像が流れいた。
地震の被害もさることながら津波の映像は自分にはショッキング過ぎた。
元々想像力が豊かな方であるけどあの直前まで映っていた人はどうなったのだろうか。
車ごと波に飲み込まれたあの方たちは?
そんな映像が流れていた。
そして翌日は長野北部で地震があったのは覚えていますか?
その前にはニュージーランドの大地震。
確か2月の終わりだったはず。
地球が終わるんじゃないか?
そんな事を思っていました。
気持ちが滅入ってしまい、音楽なんて出来ない気持ちになってました。
地震の直前にやってたバンドも抜けて
さあこれから何しよう
みたいな時期だったと思う。
とにかく自分は無力だと痛感したし自分自身が音楽をする意味なんてないんだ、まで考えてました。
今思うとこれは完全に精神的なやつですね。
そんな訳で1ヶ月くらいは楽器も触らず音楽も聴かず(聴けず)に過ごしていました。
5月の連休にサポートの仕事が1本入った。
これがきっかけで音楽の道に帰ってこれましたけどあのまま何ヶ月も吹いていないでいたらやめてたかもしれません。
そして今日あたりとても演奏されている
「花が咲く」
私はこの10年で何を残したのだろう。
何も残せていないかもしれない。
でも、知らないところ気付かないところで誰かを元気にしたりできているかもしれない。
わからないけど今も続けている。
このコロナ禍のいま
あの時の無力感、絶望感に比べたら全然負ける気がしません。
今日も誰かを元気にしたり出来るなら
私は音楽を続けます。
たとえ1人でも。
忘れたことはないし、忘れることははい3.11
自分的には再スタートをして10年。
そんな気持ちです。
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