見出し画像

【Amazon】米アマゾンがアパレル実店舗出店を計画!

皆さんお疲れさまです。
中村です。


週末に差し掛かり気温も日中の気温も暖かくなりましたね。


米アマゾンは今年、新たにアパレルストア「Amazon Style」の出店を計画しています。


しかし、現状はAmazon 4-StarやAmazon Booksの撤退が決まるなど、アマゾンの実店舗事業は苦戦しています。


アマゾンが経営するリテールショップが無人店舗のAmazon Go、食料品のAmazon Fresh、4つ星以上の雑貨やおもちゃがそろうAmazon 4-Star、4つ星以上の本が並ぶAmazon Books、そしてショッピングモールに設置されるAmazon Pop Upの5種類です。


アマゾンはこのうちのAmazon 4-Star、Amazon Books、Amazon Pop Upの全68店舗を撤退する計画を発表しました。

ロイター通信によると、実店舗の事業は収益が低く、アマゾンの他事業成長の足を引っ張っていたと報じています。


その中で、アマゾンは今回は新しい形態のリテールショップの出店を計画しています。今年1月に発表された、アパレルストアのAmazon Styleです。

日本経済新聞


1.アパレル進出背景


コロナ禍の影響で、アパレル業界全体は大打撃を受けています。


一方、ステイホームの影響でラウンジウェアやヨガウェアなどのリラックスウェアの需要が増加しています。


アスレチックとレジャーを足した、アスレジャーという新たなファッションジャンルが生まれているほどです。


こうした分野に精通しているアマゾンのアパレル売り上げが伸びています。


2021年のWells Fargoの調査結果によると、アマゾンU.S.のアパレルおよびフットウェアの売り上げは20年に約15%伸び、410億ドル以上となりました。


これは競合他社のウォルマートと比べて約20~25%も高い数字です。


また、アマゾンは米国全体のアパレル消費では約12%を、米国のEC上でのアパレル消費で言えば約35%ものシェアを占めています。

ECアパレル業界でいえば3分の1以上のシェアをアマゾンが占めていますが、全体を見ると、8割以上の消費がその他の店舗などで行われていることが分かります。


この未開拓の市場に進出するために、Amazon Styleがオープンするのだと考えられます。



そして1店舗目は、22年中にカリフォルニア州のグランデール市で展開を予定しています。


2.どんな店舗を想定しているか


Amazon Styleでは、試着室に入るまでのフローもアプリで管理されています。


試着室には大きなパネルがついており、アプリを通して「何番にお入りください」と通知が来たら、指定された番号の試着室に自分で入ります。

米国では試着室に入るのに大行列ができることが多いため、アプリで自分の順番が通知されるまで並ばないでよいことは、大きな競争優位性をもたらします。


また、列に並ぶ必要がなくなることで、結果的に顧客が店内で商品を見て回る時間も長くなるため、客単価が上がることも想定できます。

米国のアパレルショップでは、追加で試着したい商品がある場合には店員に持ってきてもらうことが一般的といわれています。


3.オンライン化による購買傾向


コロナをきっかけに消費者のアパレルショッピングの動向も変わってきているようです。


New York Timesの記事によると、21年に金融サービス大手のコーウェンのアナリストが行った調査では、ミレニアル世代の消費者の34%が、アパレルを購入する際にまずアマゾンを検索すると回答したそうです。


また、約17%はまず百貨店チェーンや会員制の大型ディスカウントショップに足を運んだと回答し、15%はグーグルで検索をしたと回答しています。


アナリストは、Z世代とミレニアル世代の消費者は、従来の小売店が営業を再開しても依然としてアマゾンに依存していると指摘しています。

アマゾンの他の形態の実店舗事業が撤退を決めた中、Amazon Styleは成功できるのか。

Amazon Styleはパーソナライゼーションを軸に構築されており、顧客の買い物中に、機械学習アルゴリズムがリアルタイムで一人一人に合わせたレコメンデーションを作成しているとのことです。


どこまで事業拡大していくのか。


オープンの日が楽しみですね。


以上、中村のブログでした。


中村尚渡



※出典:https://www.nytimes.com/2022/01/20/business/amazon-style-clothing-store.html
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2203/07/news011_3.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?