ヤフコメの低レベルコメントについて

さてさて、ずっとnoteに記事を書いてこなかったのに、久しぶりに書けばこんな内容なわけですがねぇ。

本日ITmedia ビジネスオンラインに掲載された記事Yahoo! ニュースに転載されました。長期的に見ていると少しずつヤフコメも酷いものばかりじゃなくなってきたのですが、とは言っても痰壺系コメントがなくなったわけではありません。それはそれでヤフコメの文化なので。そういう伝統芸としてのクソコメ返しをボクもちゃんと伝統に則ってやっていこうと思います。伝統へのリスペクトであります。

xan*****
19分前
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筆者の池田直渡氏の肩書のひとつに一般財団法人トヨタ・モビリティ基金理事とある。つまりトヨタの関係者で、Wikipediaなどで氏の活動を見てもらえばわかるけどEV普及について異を唱えるものばかり並んでいる。 この記事にしても冷静に世界の趨勢を読み解くようなものではなく「無知」だの攻撃的な表現が目立つ、感情的でイデオロギッシュな内容に思える。 > 特に若い人たちに対して未来がないような物言いを続けて不安を煽(あお)ることは本当に罪深いと思う。 と文中にあるが反EVの書籍や番組を通じて欧州を敵対視してみたりEVのネガティブファクタを延々論ったりと執拗なまでにネガキャンを繰り返し日本のEV普及を阻害するような言説を広めてきたことこそが罪深い。

さて、順番に行きましょうかね。池田がトヨタ・モビリティ財団の理事を引き受けたのは本当です。まあトヨタ関係者と言えば関係者かもしれませんねぇ。ただ理事のお手当は年間6万円ですが(笑)。ちなみにいつの日か、理事を退任する時には慰労金が20万円出るそうです。あっと驚く安さですが、むしろそういう額だから引き受けたわけです。ジャーナリストとしての活動が、不自由になる金額なら引き受けていません。

モビリティの未来を切り開こうとする様々な人の活動に対して、財団としてお金を出していく、そういう社会に対して有益な活動への支援に知見を提供して欲しいという仕事の依頼ですね。トヨタの自社株の運用益を、世のため人のためモビリティのために拠出する。その支援対象者を選び、場合によってはアドバイスするという仕事で、要は財団の金を他の人にどれだけ出すかを決めるメンバーのひとりになれということです。

今のトヨタがやっている諸々には共感する部分が多く、そういうことで池田がお役に立てるならと思ったまでです。ということで、xan*****さんみたいな人と一緒にされては困ります。自分が確実に金で転ぶから、世間の誰もが金で動いていると想像するのでしょうが、キモいので同類だと思わないでください。頼んますよ、ホント。

まあこの話は引き受けた時から、いずれどっかのアホが鬼の首を取った様にツッコんでくるだろうとは思っていたので、ギャラ6万円というネタを握りしめて楽しみにしておりました。機会を提供していただきありがとうございます。

さて次、wikipediaには、EV普及に異を唱えるものばかり並んでいるのだそうですが、これについてはすでに去年の3月にも「何度書いても伝わらないこと」でガッツリ書いておりますよ。

もう100万回書いて居る気がするが、筆者はEVを否定していないし、普及を止めようとも思っていない。ただマーケットの淘汰に任せよと言っているだけだ。

こういう頭のアレな人は、EVに欠点があると言われると、EVの普及に異を唱えると受け取っちゃうわけです。さぞや日常生活にもご不自由されていることでしょう。お気の毒な限りです。人でもモノでも、完全無欠なんて存在しないってのは普通の知能がある人にはわかるはずで、故に普通の人は欠点がある=否定とは取らないのです。xan*****さんがこれを読んでいたら、ちょっと「是々非々」という言葉を辞書で調べてみてください。あなたの知らなかった新しい知の世界が開けるかもしれません。普通の人は中学生までにはマスターしているんですけどね。いや人生に遅すぎるなどということはないので、今からでも是非。あとね、老婆心ながらwikipediaは全部真実だと思わない方がいいですよ。

この記事にしても冷静に世界の趨勢を読み解くようなものではなく「無知」だの攻撃的な表現が目立つ、感情的でイデオロギッシュな内容に思える。

へぇー、うまいこと切り取りますねぇ。ちょっと原文を見てみましょう。

過去にも書いたことがあるけれど、日本が誇る家電メーカーの衰退は、多くの日本人のプライドを傷つけた。ただそれ1つを見て、もはや日本は救いようがないというのは、やっぱり無知だと思う。1つの例をむやみに拡大解釈して、一般化することは知的とはいえない。

一例を見て拡大解釈し、一般化することは「無知」であり「知的とはいえない」と書いているわけですが、アレですか? 一事をもって拡大解釈する人々に対して、そしてコンテクスト的には多分xan*****さんを含む、そういう拡大解釈派に対して攻撃的、あるいは感情的でイデオロギッシュな表現であるというご意見なわけですね。

つまり拡大解釈という行為は知的であると。それはまた斬新な考え方でいらっしゃる。あの、それと無知で申し訳ないのですが、この世界には「拡大解釈」を対立軸にする「親拡大解釈派」と「反拡大解釈派」のイデオロギー対立なんてものが存在するのですかね?

はい次

欧州を敵対視してみたりEVのネガティブファクタを延々論ったりと執拗なまでにネガキャンを繰り返し日本のEV普及を阻害するような言説を広めてきたことこそが罪深い。

欧州にしろEVにしろ、何がどう問題なのかを具体的に示して書いているはずですが、ここはまたざっくりですな。そしてバッテリーが高いとか充電ビジネスのプランが成立していないという事実を書くことがEV普及を阻害するというのであれば、あれですか、EVには徹底的に忖度して黙れという意味でしょうか? 不都合なことは一切言うな、ホントのことを書くなと?

そうじゃないというならばどの様にバッテリーが安くなっていくのか、いつ頃いくらになるのか明言したらいかがでしょうか? それが2025年だか2030年だか知りませんが、その時にはEVの販売価格の上限規制を設けましょうよ。だってそれが明白だからこそ、いま世界的に不自由をしてでも内燃機関の販売を禁止してまで、優れたEVを優遇するのでしょう? 少なくともアクアの200万円よりは安くないと話になりませんねぇ。7掛けで140万円くらいでしょうかね。だってもう世界はEVに舵を切ったし、内燃機関はオワコンなんでしょ? それに楽勝で勝てなきゃ話が違いますよねぇ。

ボクは、そんなかわいそうなことをEVにすべきじゃないと思うのですよ。一生懸命やっても安くならないかもしれないし、航続距離もどのくらい伸びるかわからない。メーカーの人はみんな一生懸命開発しているんです。だったら、その時その時のポテンシャルでのびのびと売らせてあげれば良いじゃないですか? そして本当に高い競争優位性があれば、自然と内燃機関を淘汰してEVの時代になるはずです。そういう自然の摂理を歪めても良いことはないと思うんですがねぇ。

お気持ちの投げ銭場所です。払っても良いなという人だけ、ご無理のない範囲でお使いください。