見出し画像

【日記】真実に気づく者は、いつもマイノリティである

いつぞやのテレビドラマで伝えていたテーマです。

ときにその気づいた真実は、ある者たちにとっては不都合な真実であり、それに気づいたものは迫害されるという物語です。

そのドラマでは、温泉だったと思いますが、村の売りである温泉に毒物が入っていることに気づいた人が、その事実を村人に伝えると、村人たちから変人扱いされて迫害されるというストーリーでした。

予防医学は、ある意味でそういう部分もあるかもしれません。

変性疾患の多い障害を予防してしまうと困る人たちもいます。障害の発生メカニズムを明確化してその予防を啓蒙するということもまた、迫害とまではいかないまでも批判を受けるリスクを犯す可能性もあります。

疾患や病気が少なくなって困る人たちっていますもんね。

医療費が40兆円を超えていよいよ国家予算に迫ろうとしてるということは、、、。医療分野はめちゃくちゃ儲かっているということです。

「俺たちは患者さんを救ってるんだ!別に儲かりたいわけじゃない!」

という声も聞こえてきそうですが、医療分野に豊富なお金が回っていることは間違い無いですし、ではなぜもっと人を救う予防をしないのですか?と聞けば専門が違うと誤魔化されるでしょう。

医療のお客は患者ですから、予防で患者が減ったら、結果お客が減るわけですから困るというのは正直あるでしょう。あえて触れていない、見ないようにしている、考えないようにしているのが本当では無いでしょうか。

救急医療や事故などの不運や先天性疾患などどうしても避けられな疾患に関してはもちろん西洋医学は必要ですし、素晴らしい仕事をされています。僕も大学病院で勤めていましたからよく分かります。

でも多くの町医者、特に整形外科のクリニックに来ている人はどうでしょうか?多くは変性疾患です。「老化」だとか、「遺伝」とかの言葉で誤魔化され原因追求されず対症療法される方々です。

このような方々を本当の意味で救うのは、同じような変性疾患の方を後世に出さないことです。つまり疾病の発生率を下げることです。

皆自分の都合の良いことを言うのです。人を救うために国家が赤字になってもしょうがないと。高級車に乗って、それなりの仕事なんだから当然だと言うのです。

僕もガッツリ系の急性期病院で臨床をスタートしました。それは必死でしたし、仕事にやりがいも感じ、とても充実していました。患者さんからは「ありがとう」と言われれば人の役に立てている満足感を感じ、医療って素晴らしい!と思っていました。医師や看護師とも連携し、医療に携わっていると誇りを持っていました。予防の必要性に気づくまでは、、、。

予防に気づいてからは、医療サイドにいることが苦しくてしょうがなかったのです。病人を待っているだけの場のように感じるようになってしまったからです。なぜ街行く方の健康は無視できるのか、、、。その方の歩き方ではどう考えても数年後には関節症を発症する、腰痛になる、肩がおかしくなる、、、僕ら専門家から見るとそんな方だらけなのです。でも僕がその方々に声をかけて手助けしようと思っても、病院に来てくれなければ何もできない、、、。

そういうもどかしさをずっと感じ、徐々にストレスになり、役職のストレスも重なりついにもう予防の道に進まないといられない状態となって、経営や運営のことも何もわからないまま退職してしまいました。

そんな10年前は、予防運動などといっても誰も理解してくれませんでした。理学療法士なのに、医療保険外のサービスとして独立するなんて誰も先輩もいませんでしたし、完全にマイノリティでした。独立も多くの方にやめた方がいいと助言されました。今では予防という言葉を口にするセラピストも増えてきましたし、僕と同じくピラティスやヨガスタジオという形で独立する人も増えました。

でも国民のレベルで考えればまだまだマイノリティです。

はじめに言ったように、マイノリティは真実に気付いた少数派であり、その真実に自分の信念を持って向き合っていけば、いずれマジョリティになれると信じています。

予防医学は、疾病をなくすことが使命です。そのためには、疾病の発生メカニズムを明確にするための多くの基礎研究からコホート研究が必要です。それが多くの方の理解を助け、予防運動の意義を感じてもらえるはずです。

ぜひ研究者の方がいれば、予防のための疫学研究をしてください。ネタはいくらでもありますし、喜んで協力します。

コピーライターの方がいれば、予防運動を広めるためのキャッチコピーを是非考えてください。多くの方に響く言葉が必要です。

予防に賛同いただける医師がいれば、クリニックなどで予防教室を開いてください。講師依頼いただければ喜んで駆けつけますし、予防運動の考えをスタッフに指導することもお手伝いします。

マイノリティできた10年。これからの10年もマイノリティであるかもしれませんが、いつか国民に認知されるまで、今できることをし続けます!

よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。