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【PT日記】〇〇法という功罪

〇〇法という名前の様々な技術があります。僕もいくつか自らまとめていますが、〇〇法は意識的に気をつけないと、患者さんや利用者へのためにならないことも多々あります。

まず、ある一つの技術なりで全ての問題を解決できるということはないでしょう。全てを網羅した技術はないというのがまずは大切な事実です。しかし、多くの〇〇法はこれさえできれば治る!的な誇張したことを言います。

適応と非適応についてしっかりと定義していることが基本的な信用としては重要ですね。

〇〇法をある種の信仰のように崇拝する人達もいます。私達にはこの〇〇法さえあればいいという感じです。そして、その〇〇法こそが社会に提供されるべきで、他の方法は紛い物だ的な、、、。

そして、その考え方が病院などの医療保険のもとで、偏った技術や考え方が提供されているというのが結構な問題だと思います。

ある問題や障害を呈した方が、治療やコンディショニングとして来院、来店された場合、限定された技術、サービスしか提供できないという状態なのです。普通に考えて、治療方法に関し選択の自由がないというのは、質の低いサービスですね。

うちの病院で提供するリハビリテーションは〇〇法のみになります。という状態があるということです。対外的にはそうは言わずにです。公表していませんから。リヒアビリテーションという曖昧な名前で隠してます。

レストランに行ったら、うちはオムライス一筋なので、メニューは一つですという感じですね。レストランなのに?じゃぁオムライス屋って書けよと。

料理のようにその1回をこだわりのあるお店でということは有りでも、治したい、改善方法を探りたいというのに、うちは拘ってるのでこの方法だけですというのは困ります。それも、お店を選べるならいいですが病院のように救急で運ばれたところが拘り職人のいるところですと、受ける側に選ぶ自由はありません。

ここら辺はもっと一般の方々にも知っていただかなければいけないですね。リハビリテーションは提供しているセラピストの好みで治療法が決まっている所がありますと。つまり、「」ですと。

理想的には、客観的な評価をして、多角的な目で最適な治療法を選択して、その上で最適な担当またはチームがサービスを提供すべきでしょう。つまりカンファレンスで検査結果を多数のセラピストが把握して、最適な治療法や担当者を医師も踏まえて選択すべきです。

また、セラピストの技術に関しても、マニュアルセラピーから神経促通主義、物理療法など一通りの技術をマスターすべきですし、個人が難しければ少なくともチーム全体として様々なサービス内容を揃える必要があります。

現状、患者サイドにメニューを選ぶ権利はありません。本来はおかしなサービスですね。これ実際多くの病院のリハビリテーションの現状だと思います。

インフォームドコンセントと同じく、インフォームドチョイスというのも重要なはずでが、リハビリテーションにチョイスはないでしょうね。あるものを受けるしかないという状態、、、。どんなサービスがあるかの説明すらないですから、、、。

また、多くの技術にはその背景となる哲学というかコンセプトがあります。そのコンセプトが最新の科学と矛盾がないかということも重要です。いくら歴史があっても、近代的な科学と矛盾があればそれは見直す必要があります。

本来は〇〇法ではなく、一般的な言葉で、何を目的として、何をして、何が起こるのかという説明可能な客観的なアプローチなり、技術が必要ですね。医療の改革も患者側からどんどん推し進めてもらいたいなと思います。医療の変な常識も、インターネット、SNSなどを使って開示されるといいなと思います。

「ここが変だよ日本人」的な、「ここが変だよ医療業界」。といっても僕ももう医療業界を出て10年以上経つので、今はリハビリテーションのサービスが見える化され、患者主導でサービスが選べるようになっていると嬉しいです。

僕がリハ科のトップだったら、先鋭たちを揃えて、チームで患者さんに関わりたいですね。そんな病院あるといいなぁ。

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