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【予防運動日記】内股歩きはいけないのか?いや治さなくていいんです

「内股で歩いていたのですが、親や学校の先生から治すようにいわれて、無理につま先を外にするようにして矯正しました。」
こう言われる方時々いらっしゃいます。
内股は恥ずかしい、つま先が当たって転びやすい、、、。

確かに一般的なつま先の向きは、踵をつけた時に、つま先が約20度開いたい位置といわれています。
踵をつけて、つま先はゲンコツ1つ分空けましょう、というやつですね。
確かに、標準はそうです。

しかし、、、。

つま先の向きは、大腿骨の前捻角という形状に依存します。
これをまだ証明している科学者はいないと思いますが、臨床的には間違いありません。
前捻角が約20度であれば、つま先は踵をついて20度開いた位置、つまり正常です。
前捻角が約30度でつま先は左右並行です。
前捻角がそれ以上強くなった場合、30度を引いた角度分が、内股になります。
これがその方の本来のつま先の向きになります。

しかし、大腿骨の捻れは具体的に外から確認することができません。
ですから、歩くときのつま先の向きは、前捻角を測定しないと決められないのです。

この事実をほとんどの方が知らないので、内股の骨格(前捻角が大きい方)のに、正常を強要されて、膝下が捻れたり、扁平足になって足が潰れたりしています。
とても残念ですね。
無力くる被害者達です。
加害者も無知なので悪いことをしていることにも気づいていません。

この事実に気づいているので、僕のような臨床家のみです。

この件については、研究をしたいのですが、解剖学的な研究がコロナ禍以降今とても難しくなっていて、研究ができません。
大学にいくつか当たりましたが、学部以外の立ち入りを禁止しているとのことでできませんでした。
今できるのは、臨床研究かなと思いますので、追って研究をするつもりです。

臨床では常識なのですが、一般の方々の常識を覆すためには、地道な研究しかないなと思っています。
研究施設って、閉鎖的ですよね。
自分達の職域さえ守っていればいいという感じがします。
我々臨床家の気づきを学術レベルに持っていくには、事故犠牲しかないというなんとも悲しい現状です。
医療者でも、医学研究は研究者にならないとできないのです。
アカデミアの閉鎖的なところは人類にとっては弊害ですね。

愚痴になってしまいましたが、骨格が内股傾向の方は、内股が正常ですので、つま先を外にする必要は全くありません。

ただし、下腿外旋の変異が起こってしまっている方の場合は、少し複雑になるので、内股に直せばいいということでもありません。
そこは、僕ら専門家に相談して下さい。

昔内股だったのだけれど、指摘されて直した経験のある方。
ぜひ予防運動ジムUPRIGHTを受けて下さい。


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