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【日記】「外傷」と「障害」の違い

大きな力がかかって起こる骨折や脱臼、捻挫などは「外傷」といい、整形外科の疾患の多くを占めます。
外傷に対して、小さなストレスの積み重ねで徐々に変形するような変形性関節症や関節のルーズニングなどは「障害」と言われています。

この「外傷」と「障害」という分類から、整形外科疾患の有病率を見てみましょう。

2012年の日本整形外科学会の調査では「外傷」と「疾患」とされています。

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※報告のPDFより見やすいように修正

診断小分類というのも提示されています。

その中で、疾患というものの上位をピックアップすると、、、

・変形性脊椎症
・変性性関節症
・椎間板ヘルニア
・肩関節周囲炎

色々なことが示唆されていると思います。

外傷4割、障害(疾患)は6割。そのまた6割が変性疾患ということです。この分類の中で予防できるものは、基本的に「障害」です。「外傷」に関しては環境とか車の安全性能とか、そういう部分で予防できるかもしれません。

自分自身で予防できるものは、障害です。

しかし、この分類について、まず医療の方でも分けて捉えている人は少ないです。特に医師に関しては、対処法で疾患を捉えているので、その発生メカニズムで捉えていません。

ですから、発生のメカニズムで捉えて、ならなくてもいい「障害」をまずは撲滅することが医療費の削減や、「障害」によって苦しむ人を減らすことになるのです。

まずは多くの方にこの「障害」という概念、考え方を広める必要があります。言葉が「後遺症」の「障害」と同じなので少し分かりづらいところがあるので、ネーミングにはもう少し工夫が要るかもしれませんね。

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