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予防運動関連まとめ

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予防医学を運動の側面から実現するのが予防運動療法です。予防運動の考え方や啓蒙のための記事を集めました。
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#予防運動療法

【宣伝】4/30 DVD「関節のニュートラル」by BAB ジャパンが発売になります

ヨガもピラティスも、理学療法も予防運動療法も全てに通底する概念である、ヒト特有の構造である関節ニュートラル! この事実はヒトが関与する全ての諸問題の捉え方を一変させます。 雲が晴れるように、納得できる法則です。 当たり前すぎて多くの人がその重要性に気づいていない部分でもあります。 冥土の置き土産ではありませんが、こうやって形にして残せたことは感慨深いです。 多くの方にインストールして欲しい事実です。 発売は4月30日です。 中年太りは気にしないで下さいね(汗)。 写真

【予防運動日記】宮本武蔵の五輪書におけるいい姿勢とは

五輪書は武道を齧ったことのある方なら必ず知っている宮本武蔵による二天一流の兵法が書かれた奥義書です。 宮本武蔵は巌流島での佐々木小次郎との一戦があまりにも有名ですから、五輪書を知らない人でも剣豪の名前は知っていますよね。 彼の書いた水墨画「枯木鳴鵙図」も有名ですから見たことのある人も多いで多いと思います。 この五輪書の中で、先頭態勢、つまりは戦いのための姿勢について記されている部分があります。 そこから、彼がどんな姿勢を良しとしていたかが分かるので見てみたいと思います。

【予防運動日記】頭部を優先的に見るべき発達学的、比較解剖学的理由

頭の位置は体の前上に位置するため、頭以下全てに影響を及ぼします。 170cmの棒の先端に5kgのボールが乗っかっているのです。 想像するだけでその影響の大きさは理解できると思います。 しかし、頭の位置はかなりの頻度で傾きます。 原因としては、目の影響、耳の影響、咬合の影響、髪型の影響、寝方、スポーツや楽器への対応など、様々な感覚器の左右差や習慣によって。 頭部には感覚器が集中してありますので、その感覚器の左右差というのはとても大きな影響となります。 よく一般の方でも肩の高

【予防運動日記】予防医学×運動療法×骨格特性

予防運動をわかりやすく伝えるにはなんと言えばいいのかを考えていたのですが、そもそも予防運動は、予防医学×運動療法なので、そのままをまず伝えるのがいいかなと思いました。 予防医学は、病気を予防する医学ですから、発症予防、障害予防です。 そのためには、病気や障害の発生メカニズムがわかっていなければいけません。 最近であれば、ウィルスが感染症の原因として特定されるから、その予防としてワクチンが開発されたわけです。 脳卒中の原因として脂質異常症、高血圧があるということが分かってい

【予防運動日記】歩き方を可視化〜おすすめサイト〜

運動指導をしている方は興味のあるサイトだと思います。 ヨーク大学の研究室ですが、これとっても面白いです! 楽しそうに研究してそうですね(笑) 上の2つ以外はFLASHがないと見れません。 でも十分面白いですね。 因みにうつ病の方は、歩幅が狭く、腕振りが小さく、横揺れをし、上下方向の移動量が小さいという報告があります。 またこの特徴は「悲しみ」の表象と同意であることも分かっています(Michalak et al., 2009, 2010, 2011)。 歩きは人間にとって

【予防運動日記】体の違和感を感じてる方の行く場所がないので作りました!〜予防運動ジムUPRIGHT〜

痩せたい人多いですね! 痩せるためには、食事制限と運動によるエネルギー消費が必要です。 フィットネスクラブやランニング、水泳などがお勧めですね。 ボディメイクしたい人も多いですね! コンテストに出たり、記念撮影を前に引き締めておきたいですよね。 パーソナルトレーニングでは目的に合わせて臀部を鍛えたり、腹筋を鍛えたりと希望に沿ったトレーニングを教えてくれます。 痩せたい人もボディメイクしたい人も行ける場所があります。 対応するサービスが存在しています。 しかし、体の違和感や

【予防運動日記】靴って必要?洗脳されてる日本人

インドに行くとサンダルか裸足で生活している人がほとんどです。 日本では靴が当たり前。 靴下も当たり前。 でも、本当に靴って、靴下っているんでしょうか? 日本は昔はどうだったのでしょうか。 雪駄、下駄、草履、足半、足袋、、、。 あれ?靴じゃない! そうですよね。 靴なんて履いてません。 これは明治以降ですから、西洋に追いつけどんどんの西洋化の結果です。 また、靴下や靴が学校などで指定になっているのもアメリカの植民地である日本への洗脳の結果です。 植民地は、占領国の商品を

【臨床日記】症状の原因は老化・筋力低下ですねと言われる日本

「全身見ないとダメだよ」とずっと発信してます。 でも周りは対症療法ばかりです。 体は連鎖しています。 体の各位置が互いに協力し合って体にかかるストレスを分散、吸収しています。 その関係性の中で、負担がかかりすぎてしまったところに障害、症状が出ます。 ですから、その関係性が分からなければ、原因を追求することはできません。 症状は結果です。 例え関節症だとしても、関節症は結果であって、原因ではありません。 しかし、医師や多くのセラピストは、関節が原因だと断定し、そこに痛み止めや

【予防運動日記】生活習慣の改善に姿勢改善を!筋骨格系の傷病も生活習慣病です

全国健康保険協会のサイトには生活習慣の改善10ヶ条が掲載されています。 どれも素晴らしい内容ですね。 ですが、ひとつ足りない! 運動の前に姿勢です。 姿勢は動きの「構え」ですから、構えが崩れていれば当然運動も崩れます。 運動してるから問題ないのではなく、運動による障害も多々あります。 誤った動かし方は体を痛めます。 上記の10ヶ条は生活習慣の見直しをうたっています。 しかし、その中に姿勢がないということは、姿勢からくる筋骨格系の傷病は生活習慣だと認知していないということ

【変えたい常識シリーズ】「頑張って立つ」それ必要?

姿勢について語る方は多いです。 僕のような理学療法士や医師もそうですが、〇〇インストラクターという方や、整体師などの民間の健康に関するアドバイザー、武術系の方から学校の先生まで、色々な方がそれぞれの視点で姿勢について語られます。 そんな中で、以下のようなことを聞くことがあります。 胸を張るために肩を後ろに引いて立ちましょう。 お尻も内股もギュッと締めて立ちましょう。 体重は前にかけてふくらはぎを使って立ちましょう。 顎は引いて首の後ろを伸ばして。 これら全て頑張っ

【臨床日記】エクササイズを指導してるセラピストに聞きたい、あなたは毎日そのエクササイズをしているのですか?

クリニックで運動、エクササイズを指導されたと言って来店される方は多いです。 僕ももちろん、指導することもあります。 でもですね、対症療法としてのエクササイズは基本指導しません。 偏りの補正だとか、コンディショニングが必要という場合に限ります。 対症療法ではないということは、原因療法的には、原因が明確でその改善が必要であって、そのためにエクササイズが必要なら行います。 何を言っているかというと、どこかの筋肉が弱いから鍛えましょうという短絡的なエクササイズの指導はしないという

【臨床日記】変形性股関節症のアプローチにピラティスは意味があるのか?

先日いらした方はクリニックで変形性股関節症にとピラティスを指導された方でした。 デッドバクスやサイドライイングなどですね。 僕の見立てでの一番の問題はsway backでした。 兎にも角にも凄い不良姿勢でした。 歩行もまともに歩けていませんでした。 そこについて、そのクリニックのPTさんは何か言わなかったのかと聞いても、特にと、、、。 「姿勢が問題なんて!」と驚かれていました。 歩きも修正すると、「こうやって歩くんですか!」とこれまた驚かれ、、、。 こっちの方が驚く不良姿

【臨床日記】運動療法において原因を追求することの重要性

先日いらしたクライアントさんは、変形性膝関節症で膝の伸展制限が−30度。 テニスをされていて、クリニックに通ってリハビリを受けていたと。 まずNGなのは伸びない膝を上から押すこと。 これは初期の場合は効果的ですが、逃避反射が発生した状態だと逆効果になります。 僕も大学病院勤務時代には、何も考えずに重錘を乗せていましたが、、、。 今回の方も膝を触れると、過剰な筋緊張がハムストリングに生じていて、これはもう逃避反射の亢進状態ということがすぐに分かりました。 ですので対応は、自

【臨床日記】数年ぶりの再会の方からの報告

コロナ自粛からお会いできていなかった方と先日スタジオの階段ですれ違って嬉しい報告をいただきました。 内股の骨格だったことをクラスを通じて知って、そこから気をつけていたら、股関節や膝の痛みが出なくなったと。 山に登っても出なくなってとても嬉しかったと。 内股の骨格というのは「前捻角の増大」のことです。 前捻角については色々な記事で書いていますのでそちらを読んでください。 これはとってもシンプルでありながら真理であり、知らない方にとっては気づきによって人生が好転します。 も