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予防運動関連まとめ

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予防医学を運動の側面から実現するのが予防運動療法です。予防運動の考え方や啓蒙のための記事を集めました。
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2022年9月の記事一覧

【脚長差の啓蒙】2021年新患124名の方々の脚長差の割合

2021年TAKT EIGHTパーソナルレッスンでは124名の方にご利用いただきました。 色々なデータを取らせていただいていますが、今回は脚長差に関してシェアしたいと思います。 脚長差の割合は文献によって30〜90%と相当の開きがあります。 対象としている方の属性によって差があるということでしょうが、スポーツに関しては90%と大きのは臨床的にも感じるところです。 さて、当スタジオの場合にも、バイアスはありました、何かしらの不調などをお持ちの方が改善を期待していらっしゃいま

【日記】インド人の足はとってもいい足

ここ3年間行けていませんが、インドに行った時にふとインド人の方の足を見るととってもいい足してるんです。 日本人の場合、外反母趾や扁平足などの足の変形は多いですよね。 よくそれらの変形について質問も受けます。 僕の印象としては、先ずは靴が悪い。 そもそも人の足は、足そのもので十分機能を持っているので、靴や靴下なんかで締め付けることそのものが異常。 西洋は靴の文化なので、何となく靴はいい物だみたいない雰囲気がありますが、インドを含めてアジアやアフリカなどでは裸足やサンダルが当た

【脚長差の啓蒙】椅子がガタついていたらどうしますか?放っておきますかそれとも、、、

脚長差(脚の長さの左右差のこと)の話はとても混みあっていて、なんだか伝えるのがとても難しい問題でもあります。 医療保険下では30㎜以上が装具などの適応になります。 逆にそれくらいの差がなければ問題ないとされます。 30㎜ですよ、、、。 まず、こういう話を人の健康問題で考える前に、日常的なもので考えてみませんか? 例えば椅子やテーブルがガタついているとします。 ガタガタ、傾くことってありますよね。 椅子やテーブルは足が4本あります。 そのうちの1本でも長さが違えばガタ付き

【臨床日記】身体感覚が崩れている人になぜその身体感覚を正さずに他動的なアプローチをするのか?

膝が痛いという人がいるとします。 その人の姿勢が崩れていて、例えば重心が凄い後方だったと。 後方に重心があると膝にストレスがかかりますよと伝えます。 でも、本人は私はそんな後方重心なんかじゃありませんと答えます。 修正されると違和感がありますと。 どうしますか? 原因は姿勢です。 でも本人は自分の姿勢は悪くない、正しいと修正されるのが違和感がある、、、。 膝の痛みに対して、電気で温めるとか、揉んで緩めるとかそういうのは根本的な原因の排除にはなりません。 でも、本人の自覚や

【臨床日記】大きな気づき〜外来では本当の理学療法は提供できないシステムになっている〜

世界の理学療法士は多くが博士課程まで教育システムがあり、それによって開業権も担保され、PTクリニックがあります。 整形外科のクリニックとは対等な立場であり、理学療法では理学的診断を用いて、科学的な視点でサービスが提供されています。 僕は実際に海外で仕事をしたことはないので、あくまでも日本から知り得た情報ですが、、、。 日本では、基本的に医師からの処方箋に基づいて、薬を調合するように理学療法を提供するシステムです。 診断は医師が行っていますので、理学療法士はしません。 レン

【臨床日記】歩行分析できてますか?

先日のパーソナルレッスンでいらした方が、ある病院の理学療法士に指導されたという歩き方を見せてくれました。 びっくりしました。 鼠径部を押し出しながら歩けと。 また、歩行分析では比較的よく歩けてますよと言われたどそうです。 僕からみたら、脚長差によって骨盤は側方へシフト、上半身も側方へシフト。 腕の振りは左右差があり、とてもじゃないですがいい歩容ではありませんでした。 正しい姿勢の指導もめちゃくちゃ。 正直いって言葉を失いました、、、。 そのPTに変わって謝りました。 勉