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【僕たちは母を介護する】-13「買い物」

次男を送ってから、私は近くのホームセンターへ行った。
病院でもらった必要な物品のリストを眺め、コーナーを探した。
歯ブラシ・歯磨き粉・はし・スプーン・プラスチックコップ・タオル・バスタオル・ティッシュペーパーにウエットティッシュ、シャンプーに下着・・・
下着は家にあるものを三男と三男の奥さんに頼んである。

(コップはプラスチック製か・・・)

リストにはプラスチックのコップとわざわざ書いてあった。
(これは、100円ショップにもありそうだな)
ホームセンターにもプラスチック製のコップはあったが、100円ではない。
高額とまでは言わないが、繰り返し購入しないといけない消耗品があった場合、支出がかさむ可能性がある。買い物をするとき、今までの私は迷ったらどっちも買うといった、良いように言えば細かいことを考えない太っ腹、悪く言えば大雑把で無駄遣いだ。
今は今後の入院費などを考え、値段の安いものでも無駄のなく、そして必要なものを選ばないといけないなと思った。
そしてここで買えるものだけを購入し、店を出た。

100円ショップでは色々買えた。
介護用品のコーナーを見つけ、商品の多さに驚いた。
介護用品コーナーがあることは知っていたが、今まではそこに置いてある商品をじっくりと見たことはない。介護関係の商品があるのだろうという認識だけだったが、見てみるとたくさんある。
介護用コップもあった。
色が何色かある。
思わずピンク色のコップを手に取ったが、御袋が好む色ではなさそうだった。
水色のコップにした。

その後もう一店舗に行き、結局3店舗回ったが、家に帰ると18時を過ぎていた。

買ってきた商品を広げ、値札シールやタグを外して買ってきた大きな袋に詰める。
終わったら一日の疲れがどっと出てきた。
今朝の草刈り作業が、先日のことのように感じる。
(草刈り機の片づけをしてなかったな・・・)
草刈り作業が終わった後、すぐに出たので倉庫に置きっぱなしだ。
刃を掃除しないと錆びる。
(明日にするか・・・)
そう決めてパソコンの電源を付けた。




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