アフターセブン放浪記 第5回「レトロなゲームセンター」

いまゲームセンター業界が苦境に立たされている…というニュースを目にしたことがありますか。
ウクライナ情勢による世界的なエネルギー不足、コロナ禍による人々の習慣の変化による客足減少の2点が大きな原因となり、
契約更新のタイミングで撤退を余儀なくなれるゲームセンターが非常に多くなっています。

つい先日も大阪で人気があったゲームセンターが閉店を発表し、ゲーマーに大きな衝撃を与えました。
個人経営のお店どころか、大手のゲームセンターであっても採算が取れないと判断したら次々と閉店していっています。
このままでは、10年も経たないうちに大都市以外のゲームセンターはすべて撤退してしまう未来もあるかもしれません。

しかし、そんな中ユーザーから愛されて
存続のためにクラウドファンディングで目標額2000万円を募集したところ、約1.8倍近い3700万円以上の寄付を集めたところがあります。
『ゲームセンターミカド』と呼ばれる、レトロアーケードゲームを中心に揃えている高田馬場駅近くのゲームセンターです。

今回は、こちらに立ち寄ってレトロなゲームを見てきました。

まずは、入って早々に「ワニワニパニック」がお出迎えしてくれます。
今では旅館やホテルのゲームコーナーくらいでしか見かけないこちらのゲームですが、
シンプルながら誰でも一目で遊び方が分かる王道作品だと思います。
ただ、そういったところだと大抵はどこかしらのレーンの判定が壊れていたりするので、ゲームセンターで遊べるというのは貴重かもしれません。

こちらは「Pop'n music 16 PARTY♪」です。
2008年稼働のゲームということでもう15年前になりますが、こちらでは現役で稼働しています。
全国的に見てもこういったレトロな音楽ゲームが稼働しているというのは貴重であり、このシリーズでしか遊べない曲をプレイするためだけに立ち寄るゲーマーも多いかと思います。
この筐体もかなり年季が入っていますが、遊んでみたところ一切不具合もなく快適に遊ぶことができたので、店員さんが日頃からしっかりとメンテナンスを徹底している賜物であると思います。

スマートボールの筐体も置いてありました。
昭和の時代に流行ったものであるため、さすがに私は産まれていない頃の話になりますが、こういったレトロなものは見ているだけでも時代を感じることができて楽しくなります。
ちなみにですが、大阪の新世界にある「ニュースター」が現在日本で唯一のスマートボール専門店です。一応これもパチンコにあたるようなので、色々と規制があるとかないとかで数が減ってしまったようです。

「電撃イライラ棒」のように知ってるか否かで世代がバレそうなものもあれば…

「ATARI TABLE PONG【ゲーセンミカド】ver.」という、超最新型の「PONG」が遊べる筐体も置いてありました。
今回は1人でおじゃましたため対戦相手がおらず断念しましたが、やることはPONGそのものだと思いますので誰でも楽しむことができそうですね。

個人的に大好きな、ナムコの「ラリーX」が遊べました。
当時のアーケードゲームは今よりも調整がゆるい部分が多く、遊んでみたところステージ2までしか行けませんでしたが、
それでもやっぱりゲームセンターで遊ぶとより一層楽しみが増している気がしました。

ゲームセンターの中はとても賑わっており、大会のようなものも開かれていて盛り上がりを見せていました。
冒頭に書いた通りゲームセンター業界は苦境に立たされていると思いますが、ユーザーとしてできることはとにかく「行ってお金を落とすこと」が一番かと思います。

結局のところ、支援の形としてお金は一番単純明快で目に見える形で役に立つものです。
何事も無くなってから「もっと支援しておけばよかった…」と後悔するのでは遅いので、力になりたいと思うものがあるなら言葉や思いよりもまずは金額が一番だと思います。

実は私もミカドにはしばらく足を運べていなかったので、記事をきっかけに久しぶりに色々と遊ぶことができてよかったです。
しばらく見ていないと、いつの間にか太鼓の達人が「餓狼伝説 SPECIAL」というバージョンに変わっていたり…と大きな変化があって驚きますが
記事を書くことをきっかけに色々とまた視野を広げていきたいなと思いました。

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