選挙まけてしまったね(感想)


今回の選挙で表立った遊技産業政治連盟の方々やTwitterで盛り上げたくれた方等本当に頭が下がる思いでした。お疲れ様でした。

7/11、正確には7/10の未明だろうか。業界の推す候補者が落選してしまった。自分も入れた候補だったのでビール飲みながら初めての選挙を見て、まるで競馬のようなリアルな競争が意外と面白かった。ほんと一大イベントだなーって見てた。

これは民意なので仕方ないが、業界総出で推した議員が落ちてしまったのは深く関わった人たちにとっては痛手というよりショックであろう。かくいう自分も少なくともショックだったので感想としてまとめてみたいと思った。
※あくまでも木村さんを応援していた方を責めるための感想ではないです。
※個人の感想なので間違えてたらすみません…。できない事もあるかと。


■何が足りなかったのか

約11万票を獲得して当選まで6000票あまりだった訳だが、前回の尾立さんの反省を活かし今回は各団体と連結し動いていたように思う。
いわゆるパチンコ・パチスロ・ホール・ユーザー含む横断団体等が統一した候補者を応援する事で尾立さんの時のような慌ただしさよりも「やってやるぞ」という気概が感じられた。少なくとも積極果敢だったような気がする。

しかし前回と比べて2万票増加したものの落選。結果論になってしまうので申し訳ない部分もあるがやっぱり木村よしお氏の認知度は低かった気がする。ガー○ーというとんでも人物が受かっただけにやっぱり認知度って必要であり、業界総出で受かろうとすると一般ユーザーからの得票って大事にしなければいけないしそこへの注力は必要だなと感じた。

そもそもなんだが自分も
 ・尾立さんじゃくて木村さん!?誰?え、尾立さんは?
 ・どういう理由で木村さんなの?
 ・(業界に)何してくれるんだろ、この人

が最初に来て混乱した。結構Twitterとか見て情報は知っている方だと思うがそれ故なんの説明もなく混乱した。結果、尾立さんもパチ・スロ派だしどういう事なのか不明なまま業界は木村さん推しだしワケワカメな感じがあった。そのような感じでは一般ユーザーまで広がるのは厳しかったのかもしれない。

■推すに推せない理由もまたあった

自分は直前まで国際カジノ研究所の所長でおられる木曽氏の推す藤末さんに入れるか迷っていた。アニメ表現規制反対でもあるので迷いに迷った。
「業界なら迷わず絶対木村推しだろ!」ってご意見もごもっともなのだがその理由を以下にまとめた。

①遊技機ルネッサンスってなんやねん…
②依存症対策って誰向けの施策やねん…
③おいおい、違うところ(むしろ専門分野?)で燃えてんじゃん…

順にちょっと解説を。
①遊技機ルネッサンスってなんやねん…

率直に意味がわからんと思った。申し訳ないが某芸人がワイングラスを掲げる様相が浮かんだのは自分だけではあるまい。
はっかり申し上げてこの公約を誰向けに言っているのかがわからなかった。

業界関係者は先陣を切って推している訳で、この公約関係無しに推しているであろう。公約を見る人はそこから周囲の人、もしくは一般向けだと感じる。
何を具体的にするのか、それがわからない以上日曜の朝のイベントと比較するであろうユーザーがわざわざ選挙に足を運び、木村氏に票を入れるとは考えにくい。

②依存症対策って誰向けの施策やねん…

①と同じでこれを見て反応するのはこの業界に深く携わっているか、警察関係のそれも行政講話をするようなお偉方だけだと思う。(依存症の家族はあるかも)まぁ、率直にわからん。すでにこの対策は警察からも常に言われており業界もかなり前からやってきている事でもある。
公約に掲げる以上なにかもっとすごい事でもご検討を?ちゃんとした依存対策ってなんなんでしょうか。

③おいおい、違うところ(むしろ専門分野?)で燃えてんじゃん…

本当にこれで入れるかどうか本気で悩んだ。まぁ好きに働ける上限を緩和して3000時間まで許容して医療崩壊防ぐとともに、強制じゃなくて好きな人が今までの上限を突破できますよ。って事らしいのだがこれが医療関係者周辺のTwitterとかで燃えていた。
気持ちはわかる。一応働いたことあるし残業上限が今より広がったら「働かせられる」人は増えるしそういう企業(病院だから現場かな?)が絶対にある。今も月80時間とかあるけど上限なくなったらそれ以上に「やらされる」人が絶対にでる。
これで入れなかった人はいたんじゃないかな。自分が迷ったぐらいだし。

結果、推せない理由が推す理由よりも大きくなってしまった感があった。

■どうすればよかったん?

結果見てから書いてるからなんとでも言える、と断った上でもう少しこうすればとか考えてみた。以下にまとめる。

1:理論の展開
2:施策方針を具体的に示す
3:ユーザー及び一般認知度を上げる

と3つぐらいに分けてみた。
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1:理論の展開
まずなんで木村氏を当選させたいかの詳細については以下のYOUTUBEを見てほしい。(木曽崇氏:https://youtu.be/uDxEHJkuntc?t=445)
自分も詳しい裏事情まではわからんが、簡単に言うと「族議員がでたら業界に有利」と考えるから。(実際に変わるかは別)
今回表立った活動には上記を全面にだして活動しているように見えたが、そもそも業界関係者以外は「なんで当選したら変わるん?」という部分まで見えてなかった気がする。まぁ、見えても変わらんかもしれんが。

ただ、見えればよくわからないというのは解消されるはずである。なので以下個人的な考察は多いが説明をする。

現状のパチンコ・スロットの取り巻く環境は3つで構成される。(ホール部分はわからないので遊技機にカテゴリを縛る)
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・法律で縛られている絶対的なルール
・パチンコ、スロット側の自主規制で決めているルール
・法律にも自主規制にも無いが警察との話合いで決めたルール
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法律で縛られている絶対的なルール
とは6号機で簡単に言うとジャグラーがBIG250枚になったり、設定6が119%ができなくなったりという部分である。これは法律を変えないとどうにもならない。最近の機種の出率が低いのも作る上で試験が厳しくなっているの理由だが、この試験が合格する数字も法律で決まっている。だから、設定6でやたらと出率が高いものが作りずらい。
ディスクアップがRTではないのもこの辺が関係していたりする。
(上記以外にもたくさんあるが一旦簡潔に)

パチンコ、スロット側の自主規制で決めているルールとは有利区間やパチンコでいう1/319が限界で1/399とかできないのは自主規制で決めている。
自主規制なので「じゃあ有利区間無くせよ!」とか「1/399打ちたい!(ほんとに?)」とか出ると思うのだがこれが簡単には無くせない。
自主規制ではあるが確実にこの内容は警察ともお話合いをしていて都度確認しているそう。だから6.5号機で差枚なんてのができるようになったのもこのお話合いで折衝を重ね了承を得ている。
パチンコ、スロット側で引いている自主規制なので法律には、例えば有利区間は載ってないし1/319までとかも載ってない(はず)。ただ、破ると怒られるしそもそも販売ができないという自主規制を設けている。
そういう強い縛りを同じ機械を作る会社同士で決めて、ある程度は警察の意向を汲みつつ、逸脱した「極悪」な台がでないようにしている。

パチンコ、スロット側の自主規制で決めているルールとは簡単にいうと5号機初期は「小役よりもボーナスを優先する制御」だったのが「小役優先でもいいよ」がわかりやすいかな。これはどこにも決まりはないが警察とのお話合いの中で「やっていいよ」ってなったので、できたりする。
ここは会社間の技術力の差がでたりする。パチンコだと「Re:ゼロ」とかスロットだと「うまい棒」とか。

なので業界が何か大きく環境を変える場合は(遊技機に限って言うと)法律及び警察との話し合いが極めて重要である。ジャグラーをBB300枚に戻そうと動くなら法律作りから業界に関係する人間を介入させたい。
5号機から6号機、さらに昔、4号機から5号機に変わった際もそうだが遊技機開発界隈はすごく反発した。色々話もしたようだし、パブリックコメントと言って施行前に意見を聞く期間があるのだがこれで変わった試しがほぼない。6号機の時に一部試験用の数値がちょっとマシになった程度である。

だからこそ警察に意見を聞いてもらえる(言える?)業界専用の議員さんを送り出すことでホールとか遊技機とか良くしたい!って希望を抱いていたんだよね。

依存対策とかも、少し後手だった気がする。
そもそも最近の研究でギャンブル依存と射幸性が結びつかないって報告もあるので、その場合警察が6号機で依存対策の1つとしてきた「射幸性の抑制」は間違いの可能性もある。そうすると現行6号機はなんのために変わったのか意味が曖昧になってくる。この辺は攻め所かもしれないし、そういう意味では「ちゃんとした依存対策」というものができるのかもしれない。

まぁ、超簡単に言うと「警察が全ての悪で木村さんがこの悪を討ちます!(打ってくれるかもしれません!)」ぐらいな感じかな。この方が選挙っぽくていいよね。警察という絶対的な悪鬼に立ち向かう「よしお氏」。みんなの1票が「きびだんご」なんです!!とか。桃太郎的な。

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2:施策方針を具体的に示す
理論が分かれば後は簡単。鬼を倒したらどうよくなるか。

応援YOUTUBEとかで「レートが上がる」とか「釘調整が」とか「ハンドル固定」とか裏公約的なものがあったが、多分誰か入れ知恵と言うかそういう事したんだろうね。
だけど見て思った。この公約誰得なん?パチンコ・パチスロYOUTUBEというコンテンツを考えると、見るのは恐らく多くがユーザーであると勝手に考えているので、この内容で「よし選挙いこ♡」ってなるのかな、ならんやろ…。

1パチで満足している人もいる。釘調整が違法っていいながら市場では極悪調整の釘で溢れている。ハンドル固定なんてOKとなって喜ぶか不明。施策がそうじゃない、って感じた。

理論から話して市場の不満を考えると
「ジャグラー250枚でいいんですか!?よしお氏がBB300枚に戻します!なんなら400枚とかもできるかもしれません!」
「設定6の出率低くないですか!?119%まで5号機ではできました!夢の設定6を打ちたくないですか!?よしお氏がやりましょう!」
「思い出の機種無くなって寂しくないですか?まどか、絆、凱旋、ハーデス、モンハン数々の名機が無くなったのは全て鬼のせいです!もう悲しい思いはやめましょう!変えましょう!」

などなど。釘とかレートの施策を言うよりはマシだったのでは?まぁ、言えない事もたくさんあるからあの内容になってしまったかもしれないが、少なくともあの裏公約ではユーザーの心は動かないとは思った。
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ユーザー及び一般認知度を上げる
最後はここ。もうどんだけ良いこと言っても、掲げても業界票は基礎票にしかならない事がわかった。それ以外の票が絶対的に必要である。
赤松さんも、ガーシーも絶対そうじゃん。ただ、ここが一番難しいのかもしれない。

今回の選挙で絶対に許せんのがここでもある。まじでライターとか演者とかいう職業の人たちって何してたん?人にもよるが普段「業界を盛り上げるために!」とか「業界の発展のために!」って耳にする事あるけど、今回がそれだったんじゃ?
Twitterでブロックしている人もいるからわからんけどまぁ見なかったな。盛り上げるためにーとか言ってた人は今後2度と言うんじゃねーよ。素直に「自分、お金のためのやってるんで」でいいと思うよ。責めるわけじゃなくお金大事だし、ボランティアでは絶対やらんと思うから素直になればええよ。

勘違いして欲しくないのは何も「木村よしお氏」を絶対に推せ、という事じゃない。選挙で一番まずいのは無関心である事だと思う。だから木村氏を知らなかったとか、誰それ?ってなるのが一番まずい。
だから「こういう人おるけど、自分は反対なんで」とか「そういう人いるみたいだけど、まぁ見てみて」とか興味を持たせるだけでも良かった。

選挙当日、来店告知してた人も結構見たけど、もちろん誰かに期日前投票したんだよね。ルールでグレーな来店はほのめかすけど、投票は表立って言わない。素晴らしい人間性だと思うよ。もちろん期日前行ってるからそんな人いないと思うけど。
オンカジは進めるけど投票は勧めない。まぁそんな人いないと思うけど。

そういう意味でフルスロとか、木曽氏とかあえてヒールを演じてくれた方も盛り上げてもらった分、本当に良かったと思う。

完全に愚痴だったが、表立って活動してる人の影響ってほんとでかいのよ。だからこそALL業界で木村氏を推すなら本当にALLにならなきゃいけなかったし、協力関係をもっと広める必要があったと思う。(結果見てだが)

メーカーも協力してるならポスターとかにゼブラ柄とキリン柄使うとか、各社のキャラがよしお氏と写ってるとかね。(キャラは問題ありそうだけど)
そんなんでも少しは良かったのかも。

木村氏自身のネームバリューも正直高いわけではないと思うので次回は某進次郎氏とかいかがだろうか。それぐらい認知度って大事なのかなって。
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■終わりに

結果論だけで書いているので本当に偉そうですみません。ただの感想です。許してください。
特に終わりとして書く内容もないのだがほんと選挙って難しいですね。
正直下降線を辿りつつあるこの業界なのでなんとしても良くなろうって気持ちもわかるし。次回もきっとあると思うので一般ユーザー側として応援はしつつ、これから先もディスクアップとバーサスがずっと打てるように祈ってます。
※勝手に名前とか載せてしまったので迷惑な方はご連絡を

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