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手と仕事

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100人を撮ることになってからからのことやぼくの思想そのものを文章化した。
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#この経験に学べ

人に会うための言い訳を、ぼくはいつも探している |手と仕事 #14

人生における人との出会い、ぼくはその出会いと呼ばれる何かをこの三年間を通してたくさん経験してきた。 移住したばかりの3年前に限らず、住み込みをして日本中を転々としていた時からも、その前からも ずっとずっと人に出会い続けている。 新たな人間関係につながる出会いもあれば、本当にはじめましてをする出会いまで、ぼくはこれを日常にしてきた。 何百回と初めましてを言い続けて、何百人と人に会ってきているぼくは、誰かに会うための言い訳を探し出すのに必死。 どんな口実を用意しようか どんな

人に会うことが未来の自分の仕事を作るのだとしたら|手と仕事#12

フリーランスとしてどんなことが一番大事なのだろうか? これから独立する誰かも3年前開業届を出した僕も、きっと誰もがぶち当たる壁ってやつがあるんだと思う。 ぼくは何の実績もつながりも持たないまま無謀な開業をして何とかして今も生きながらえている名前だけのフリーカメラマン。 カメラの仕事ももちろんやっていいるし、少なからず長野に移住して3年の間に築き上げた人間関係というものが今のぼくの生活を支えてくれている。 その行動力と今の活動における原動力って一体何? 二つほど前の記事でも

演劇の向こう側 表現者との距離感 |手と仕事#11

季節は春。 モゾモゾと世間は動き始めて新生活や新学期、新しい職場など環境が変わっていく人がまちを賑やかにしていくのだろうって そんなぼくもこの春には市内ではありながらも拠点を移し、その町の小さな劇場ではなんとも愉快な劇団員さんたちが自分たちのできることを精一杯に表現していた。 この小さい劇場の距離感では、演者さんの息遣いも涙がこぼれる一瞬さえも何もかもが見える。 ふっと大きく息を吸い込んだ途端にその綺麗な目からはとめどなく涙が溢れて、初めて見るそれにぼくは思わずシャッター

ぼくにとってのカメラと写真の存在意義|手と仕事 #10

最近は凍えるような寒さに、ストーブの前から離れることができない毎日を送りながらも、日々カメラに向き合い時には雪深い外での撮影もすることもあって手袋と長靴が必須な毎日となってきました。 ただどうしても依頼される方で『暖かくなってから、、』という方も少なくなく冬は撮影がやばいなあと思う日もありますが、そういう時は潔くぼくはバイトしてます。 『カメラ一本で食っていこう』なんてまだまだ先のことだと理解しながらも、夢ってのを追いかけたくなるのが人間というもの。 2022年の9月か