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ガンバレ!!コンビニ!!

■ コンビニエンスストアーのマーケティング戦略

コンビニエンスストアのマーケティング戦略の授業を受けた。下の資料を先生が講義してくれた。

無題

粗利益の約50%がオーナーの取り分になる。ここから販管費を支払う訳だが、商品ロスは販管費として計上するらしい。つまり、本部は商品ロスがいくら出ても腹が痛まない。さらに人件費もオーナー持ちなので右の表のように本部と加盟店の戦略のベクトルの差が出る。

これではオーナーが大変だ。これで、人件費を削る努力をすればオーナーの疲弊は最大限になる。

まずは、働き手が少ないという問題だ。最低時給しか支払えず、募集をかけてもなかなか応募がない。いい人も集まらず、入っても長続きしない。やめさせると代わりとなる人を集めなければならないため、仕事のレベルが低くても、簡単にはやめさせられない。一般的に、コンビニは仕事が複雑で覚えることもたくさんありとても大変である。しかし、他のアルバイトに比べて時給が極めて低い。これでは、働き手が不足しオーナー自身が働かざるを得なくなる。そのためオーナーは疲弊する。

二つ目の原因は、本部と加盟店でのベクトルの違いである。コンビニがスーパーなど他の小売業者との大きな違いは、主にチェーン本部と事業主であるオーナーが結ぶフランチャイズ契約。その契約でリスクはほとんどオーナーが担うようになっている。極端に言えば、本部は何もしなくても利益が湧いてくる仕組みで、その一方でオーナーの負担は増していくという訳だ。

さらには、本部が行なっている「ドミナント戦略」もとんでもない。ドミナント戦略とは、チェーンストアが地域を絞って集中的に出店する経営戦略。ある地域における市場占有率を向上させて独占状況を目指す経営手法である。このような出店方法は、特定地域における顧客シェアを独占し、競合他社の入り込む余地をなくすといった目的で行われる。しかし、その一方で、同じチェーングループの店舗同士で売上の奪い合いが起こる。頑張っても近所に同じ店舗が出来ればオーナーに死ねと言っているようなもの。

■ コンビニエンスストアの24時間営業問題

そんな中の24時間営業問題。悲惨なオーナーの現状が浮き彫りに。。。何とかしたいと考えた。それがこの企画のきっかけ。。。

東京23区内でファミリーマートの店舗オーナーを務めている30代のオーナTさんの事例。Tさんは土日関係なくお昼の12時から深夜1時まで働いている。お店をオープンしてから2年弱であるが、仕事を休めたのは、たった2日だけだという。それもたまたまスタッフが揃って偶然休めたという感じだという。

さて、次の事例。コンビニフランチャイズは家族経営が基本であり、Cさんは奥さんと一緒にお店を切り盛りしていた。しかし、夫が夜、奥さんが昼に出勤するという勤務体制をとっていたところ、家族間のコミュニケーション不足がだんだん深刻化。最終的には、経営に対する言い争いが増加し、離婚にまで発展した。

■ 結論は競争による淘汰

一生懸命働いてるコンビニエンスストアのオーナー。いつも行く近所のコンビニは毎日私に声をかけてくれる。本当に親切なコンビニで、こんなコンビニに儲かってほしいって心から思う。それだったらそんながんばってるコンビニが報われる企画を。

結論として、本部の力が強すぎて各店に競争原理が働かないことが疲弊をつくるとわかった。競争して生き残れ!!がんばれコンビニ!!