子供がScratchをマスターしたら次は何をさせるべきか?
4月にCoderDojoという子供たちのプログラミングコミュニティに参加したときに、あるお母さんからこんな質問をされました。
「子供がScratchをマスターしたら次は何をさせるべきでしょうか?」
とても難しい問いだなと思いました。
そのときはとっさにあれこれ考えて答えたのですが、ここでは改めて思考を整理してみます。
今回はScratchの限界と次に向かうべき方向性について整理します。
Scratchの限界とは?
Scratch(スクラッチ)は、Scratch財団がマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ ライフロングキンダーガーデングループ(MIT Media Lab Lifelong Kindergarten Group)と共同開発する、8〜16歳のユーザーをメインターゲットにすえた無料の教育プログラミング言語及びその開発環境です(wikipediaより)。
実際にはScratchでゲームを作ることが多いと思いますが、より複雑なゲームをつくったり、より本格的な表現をしたりすると限界を感じます。
私がScratchで遊んで感じた限界は以下の3点です。
ファイル読込やネット通信ができないため、データの保存や通信対戦ができない
スプライトの数が300個までのため、たとえばマリオのステージやドラクエのフィールドが作れない
モジュール化の機能が弱いため、複雑なゲームがつくりづらい
やはりScratchはプログラミングの入門としては最適ですが、ずっとこれだけで学び続けるのは無理がありますね。
Scratchの次は子供の興味のある方向へ
では限界に達したら次は何をすべきか?
まずは子供がScratchをしていて楽しさを感じるポイントに合わせて方向性を決めるのが良いと思います。この楽しさのポイントは大きく分けると2つあります。
プログラミングがたのしい
ものづくりがたのしい
Scratchはプログラミングの教育言語なので前者は言わずもがなですが、後者もあります。子供達にとってはScratchがはじめてのソフトウェア開発になることも多いため、プログラミングよりもものづくりに楽しさに目覚める方も多いと思います。もちろん2つの楽しさはどちらか一方ではなく両立することもありますが、まずはプログラミングかものづくりかのどちらに興味を持っているか?を見極めると良いと思います。
さて、方向性が2つあることがわかったので次は具体的には何をするべきか?を考えます。
これについてはまた次回にします。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それではまた。
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