停滞
気持ちが停滞している。
恋人への気持ちがなくなったというものがわからなかった。これまでの恋愛では、好きか嫌いかの両極端の間で幅跳びしていた。
しかし今、その「気持ちがなくなる」手前までゆっくりとだが歩いてきてしまったのではないだろうか。
実際、夫婦となって常に激しい感情を持って過ごしていれば、身が持たないのかもしれない。
「彼を好きな女の子」として振る舞うのもかなり体力のいることだ。犬がしっぽ振って飼い主の周りをぐるぐる回るのをやってみてほしい。多分5分と続けられないだろう。
もしかすると、今歩んでいる道で合っているのかもしれない。多少凸凹しているけれど、平坦な道。でも少し物足りない、寂しい。
私の世界が狭いから、そう思うのかもしれない。
もっと刺激のある挑戦をしていれば、家という、彼という存在に安心感を覚えるのだろうか。
また、ただ単にホルモンバランスのせいなのかもしれない。
ひとつだけ、大切なこと。
その時の気分で発言しないでおく。
一旦、胸にしまって。一旦、ね。
あとは友達にでも話してしまって、気づいたらまた普通に戻っているんだよね。
されど他人なのだから、努力せねば保てないのだ。