見出し画像

flesh and blood :Azalea moment ~Uprisingまで

弓使いは、ハリウッド映画でも昔からみてきて、そこそこ強く描写されている(ロードオブザリングのエルフ、アベンジャーズの人間など)。
しかし、fabにおける弓使い=RangerのAzaleaが、本来の弓使いの立ち位置をリアルすぎるほどあらわしていそう。しかも、fabの戦闘はキホン1対1で、リアルを考えても相当な腕前がないと弓矢だけでは相容れないのではないかと。だもんで(?)、Azaleaさんは、ほぼほぼ最弱の烙印をおされてしまっている。使っている人もそんなにはいないんじゃないかと思われる中、Azalea中毒の代表が、Alex Truell氏である。自分も当初からなぜかAzaleaに惹かれてずっと動向をみてきているが、不遇ななかでも、Alexのような人物がいたからRathe Timesに記事の数がそれなりにあってなんとかなるのである。競技レベルのトーナメント上位にくいこんだ話もたまにはあって、誰がAzaleaにLegend pointをとらせるのか?というのも話題になったりならなかったり・・・

以前、どこかでも記載したが、いまのAzaleaがなぜこのようなデッキ構造になっているのか、というのは、リストだけみても理解の及ばないところがあると思っている。それでもデッキを動かすことはできるだろうけど。抜けていったカードとか、そもそも採用されないカードの理由をしることができれば、Azaleaと正しく戦うことができるようになれるのでは、いや、ちゃんと戦ってちゃんと勝ちたいので、というところか。

なので、cruまでの記事(リンク)はあったが、そのいくつか後の記事。Alexはこの記事以外にも、時候の挨拶のようにAzaleaのおかれている状況をたびたび記事にしてくれている。その記事ごとに、そのころのfab全体の流れもなんとなくつかめるようになっている。いよいよ3月のOutsidersで3人目のRangerが追加されようとしているところではあるが、振り返り。

TAKE YOUR SHOT: WHY THIS MIGHT BE AZALEA'S MOMENT
by Alex Truell
16th August 2022

以下、内容の抜粋。ちょっとしたfabの歴史みたいな感じ。
かっこ内はだいたい補足とか感想。
Azaleaのことだけ把握したい場合は、後半のみで十分。

~~~

まず、Dashがつらかった(切実)。のに、Arcane RisingではRangerの使う矢のon-hit効果は控えめなものだけだった。

そして、Monarchの時代、Chane と Prismがあらわれてしまう。AzaleaはChaneに対して効果的なカウンター効果があった(???具体的には?)。が、Rangerはクラスのカードに6点の攻撃力をもつカードがなく(対Prism、Phantasmのpopper)、Azaleaは残念なポジションになった。Prismに対応するために専用のサイドボードをさくと、他のクラスのヒーローに対しての対応を制限されることになった。Prismが、のちにaura構築に移行していったことにより攻撃的な天使たちが少なくなって、Azaleaは息をつくことができたらしい。

Tales of Ariaで、Azaleaにとって良いものが追加されたように見えたが、同時にLexiというライバルが投入されてしまう。Rangerのカードプールに追加された新規のツールは、単純にLexiのほうがうまく使えるもので、Azaleaはおいていかれた。さらに、Iceのtalentがゲームに相当のコストを付加してくる時代に突入。Azaleaのプレイヤーは、赤ピッチ戦略から、複数のFrostbiteに耐えられる戦略に順応することを強いられた。

Everfestのメタでは、Bravo, Star of the Showの隆盛で、みんな静観せざるをえなかった。Azaleaには、カードプールにいくつか追加があって、妨害を得意とすることからStarvoに文字通り一矢報いることもありえたが、それ以上にElemental GuardianたるStarvoの安定性によって、Azaleaはなにもできなかった。この時期のメタが、Prismを含むデッキの三つ巴になり、Azaleaは帰り支度をしてうちに帰ったんだ(←さみしすぎる・・・)。

そして、Living Legendのルールで、Starvoは、ChaneとともにCCを引退した。PrismはもっともLiving Legendに近いところにいた。(この記事の時点で。その後、順調に(?)220831あたりにPrismも引退することになった。)

そして、Uprisingのメタはというと、当初、Fai, Rising Rebellionによって定義されていた。従来のTCGの知恵によれば、新しいメタは初めにアグロが成功するので、それが正しかったことをDraconic Ninjaが証明した。Faiは展開すればするほど価値のあるワイドな攻撃の連鎖で、防御を犠牲にして、猛烈に押してくる。

Prismのプレイヤーは、新しいIllusionistのDromaiに移行すべく準備をはじめたが、Dromaiは赤ピッチと赤いカードをプレイすることで活躍するので、戦い方の移行がどうだったかというと?

KanoはUprisingのリリースのすこし前に、ちょっと隆盛するタイミングがあった。だけど、ダメージ計算の困難さがKanoプレイヤーの増加の大きな障壁になり続けていて、Wizardに興味があるプレイヤーはIyslanderにうつっていった。妨害が得意で、特にコストをあげてくるので、Iyslanderはピッチがすくないヒーローにとっては手におえない相手である。

Briarも先のシーズンからいまだに強くて無視できない存在であり、Channel Mount Heroicと、より安価な攻撃を追加された。OldhimとBravoは、最終形態は失ったものの(いくつかの強カードのBANがあったので)、Guardianのアーキタイプの最善を尽くしている。そしてViseraiはtalentのないRunebladeとして確固たる地位を占めている。

ここまでで、この時点でのメタが、効果と速度のメタで、攻撃的なメタであるということ。攻撃は、防御されるべきときだけ防御される。そして、もしカードをピッチするなら、すべてのリソースが使われる。これが妨害デッキ(Azaleaのことを含んでいると思われる)の理想的なメタである、つまり、Azaleaにもチャンスである、と。(・・・Iceがいるので、ピッチしてすべてリソースが使われるかと言うと???な印象だが?)

(ともかく、前段が長かったが、ようやくAzaleaのはなしに。)

Azaleaは、すべての問題に対して回答になる矢をもっている。それは、数年かけて蓄積してきた回答(矢)でもある。彼女の最善・最良、そして、間違いなくこのゲームの中で最強のspecializationである矢―Red in the Ledger―は、いまやサイドボードのカードとなった。

気をつけなければならないのは、デッキに回答となるカードが入っていることと、必要なときに回答となるカードを持っていることはまったく別のことだということ。Azaleaは、矢を調達してくる複数の方法を持っているが、それはデッキトップにもってくるものだ。このデッキトップのカードを、Azaleaの能力でArsenalにもってくることで価値のあるものになる。
その矢をdominateつきで放つことができるから。強化カードが増えてきて、これらと併用することで重要なon-hit効果が発揮される可能性が高まる。

引き起こせる衝撃的な効果の一例として、Red in the Ledgerに戻る。このカードは、「ひとつより多いアクションはおこせない」という、go againを取り去る以上の厳しさをもっている。この矢をdominateつきで放てば、Fai、Briar、Dromai、Viseraiあたりの次のターンは無効化されてしまう。その矢を繰り返し使う(Memorial Groundのこと)か、別のコピーを探してくるかで、ワイド戦術をとる相手をロックし続けられることもできる。

Iyslanderのコストを課してくる効果、特に、Channel Lake Frigidは、Azaleaにとって大きな障壁となる。それは、Rangerが一本の矢を放つのに複数のアクションを必要とするから。デッキ構築の時点で、ピッチカーブを改善させる努力で対応する。

Guardianについては、Fatigue Shotが、この対戦をしめくくるまでに長く生き延びるためにとても重要。だが、BravoとOldhimとのマッチングを避けることが、いまだに最善の手段だ(・・・って、なに!?)。

Alexから最後に。
Azaleaと頂点を目指すのは簡単ではないし、勝利に近い道筋でもない!
Azaleaのデッキは極限の技術をテストされるデッキである。
使うべきテクニックは、それぞれのマッチアップで独特である。
個々のマッチアップにおいて、より完璧な一撃をドローして発射し、そして再利用を含め同じ矢を撃ちこみ続けるのだ。

~~~

抜粋は以上。

この時点でのAlexのデッキリストへのリンクあり。
ありがたいことにサイドボードガイドもつけてくれている。

結局、この時点でもあまりよい未来があるとはいいがたい気はしたが、いままでAzaleaをつかってきた人はうまく立ち回れそうなきもしてきた。
「BravoとOldhimとのマッチングを避けること」には草しか生えず。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?