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4BBと言われた息子

久しぶりの投稿です。
お昼ご飯を食べた後、ダイニングチェアに座りながら息子を抱っこしてくつろいでいたところ、私のお腹の上で息子が寝始めてはや1時間。
息子のカウチスタイルを維持するために変な体勢で座っているため、おしりと腰と背中に痛みを感じ始めながらこの記事を書いています。
昼から西松屋に行こうかと思っていましたが諦めました。


今年の5月に息子が生まれて半年が経ちました。長かったようであっという間な半年でした。
ついこの間まで新生児だったのに、最近では上手にずり這いをし、ミルクも200mlをぐびぐび飲めるようになり、離乳食のおかゆをパクパク食べて、夜寝る前に絵本を読んであげると時おり楽しそうな声を出しながら私のひざでじっと絵本を見てくれています。

息子が生まれてから、ふと「去年のこの時期は何をしていたかな?」と思うことがあります。
私は不妊治療で息子を授かったので、
「去年のこの時期はまだクリニックに通っていたな」とか
「去年のこの時期に妊娠判定をもらったな」
と不妊治療から妊娠期を振り返ったりしています。

不妊治療をしていると、いろんなことが数値で表されます。
卵巣年齢はどのぐらいか、
採卵は何個できたか、
妊娠確率はどのぐらいか。

通常であれば目に見えないものも、数値にされると、なんだかそれが絶対的なものに感じてしまう。そうして、その数値に一喜一憂する…ということを繰り返していたなと思います。

私は2回目の移植で息子を授かりましたが、受精卵のグレードは「4BB」でした。
(実際はクリニック独自のグレードで説明されましたが、「一般的な評価方法で言うと4BB相当です」ということでした)

受精結果を聞いてすぐは
「AAでもABでもないんや…」
と不安に感じたことをよく覚えています。

グレードとしては低くもないけど高くもない。
妊娠率は50%ぐらい。
着床して育ってくれたとしても、障がいがあったら…?そんなことを考えていました。
妊娠判定をもらってお腹が膨らんできても、心のどこかに不安はずっとあり、胎動を感じ始めた頃に、ようやく不安が楽しみに変わってきました。

その後、4BBの卵ちゃんだった息子は私のお腹の中ですくすく育ち、ほぼ予定日どおりに生まれ、今では我が家の天使として毎日元気に過ごしてくれています。

今なら、空振りばかりで泣きながらクリニックからの帰り道を歩いていたあの日の自分に、そして、4BBという結果を聞いて不安に思っていた自分に「心配しなくていいよ」と言えます。

めげずに向き合ってきたから今がある。
数字や確率に負けない強さを持って、この子は生まれてきてくれた。

今不妊治療を頑張っている方にも、たくさんの悩みと不安を乗り越えた先に、腕の中で子どもの温もりを感じる未来が待っていますように。


#想像していなかった未来

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