見出し画像

cafe 星月堂~かぐや姫は月に願わない~を終えて(脚本note&ChatGPT活用について)

本日は、だいたい企画第4回公演 with Let’sえんげきぶ「cafe 星月堂~かぐや姫は月に願わない~」にお越しいただきまして誠にありがとうございました。
本作のおまけとして、お話しの裏話や、制作時の裏話をお話ししますね。
(ネタバレを含みますので、必ず観劇後にご覧くださいませ…笑)


作品の時代設定

今作の設定として、かぐや姫は第十二代 垂仁天皇の后・迦具夜比売命で、672年頃に生きていた人物、と仮定して制作しています。
そのうえで、
乙姫(浦島太郎)が700年頃(『丹後国風土記』編纂開始が713年)
※神社姫が海の上に来たのが1819年頃
清姫が1322年頃以前
※なので川から海を漂っていたのが500年
鉢かづき姫は江戸時代(1603年 – 1868年)成立と言われているのでリカちゃんの輪廻転生は300年程度
として扱いました。

なので、作品の始まるまでの時系列としては、
かぐや姫月に帰る(月の貴族たちや陛下に根回し開始)

浦島太郎事件で乙姫大幅マイナスポイント。海中ほぼ永住が決まる

清姫安珍事件、清姫、入水自殺をしたと見せかけて蛇のまま水の中を漂う。流れ流れて海の底に沈む

(1800年代前半)神社姫、地上にお告げを下す&同時期に鉢かづき姫の諸々

かぐや姫、地上でうわさを聞き、乙姫に「神社姫を貸して!」の相談。乙姫、かぐや姫に神社姫・サヨリの貸し出しを決意。

お試しで星月堂竜宮支店を営業開始

キヨちゃんが流れ着いて竜宮支店打ちこわし事件。

1900年代半ばぐらいから日本各地めぐって、ここ数年で現在地にたどり着

となっていました。

音響について

本作の年代は最初に記載した通りなのですが、「なるべく近い年代の曲を主題にしたいな」と考え、プロローグとエピローグにはドビュッシー(1862年 - 1918年)の楽曲を使用しています。
丁度、本作設定の鉢かづき姫が亡くなった頃と推定しています。
楽曲は、
ベルガマスク組曲より「月の光」(プロローグ・エピローグ)
「夜想曲」※ピアノのための(回想シーン)
「スケッチ帳より」(回想シーン)
白と黒より「Lent」(回想シーン)
の4曲を使用しました。

生成AIを活用した脚本・セット

本作では、脚本のネタだしにChatGPTを。舞台セット内に展示するイラストや、名刺、パンフレット内にある「ヌー」の広告にAdobefireflyを使用しました。

ChatGPTの使用

だいたい企画さんと本格合流前に、Let’sえんげきぶで数名集まり、脚本会議(zoom)を開いていました。
「どの昔話にするのん?」という相談で選ばれたのはかぐや姫。
そのうえで、こんな感じで使用しました。

丁寧にすると品質が良くなる、という都市伝説を聞き、挨拶からスタートしています。
正直「どうやってまちセンでやろうかな?」という内容が続きます。

そこで、シチュエーションを限定してみました。

これを見て、やっと「カフェでインタビューすればよいのでは?」という発想になります。

そのうえで、cafeの名前を決めたり、登場人物名の案をもらったりしました。

びったり来るのはありませんでしたが、「星月堂っていいよね!」となり採用に。
条件を絞り込んで尋ね、気に入る結果が来るまでひたすら尋ねます。

結局「そのまま使える!」というものはありませんでしたが、いろいろ読んでいるうちに「異世界転生要素入れたい」「ほかの昔話絡ませても面白いかも」と思いついたので、あとは自力で脚本としてまとめながら、セリフや言い回しの発想を助けてもらうためにちょこちょこと使用しました。
「そんなの、自分で考えられるYO!」という方は必要ないかもしれませんが、「面白い発想出てこないでござる…」「煮詰まってしまった…」という時に使うと、自分では思ってもみなかったことを言ってくれるので助かりました。

Adobe fireflyの使用

舞台上に写真を置いていましたが、すべてAdobefireflyで生成しました。

「かわいらしいうさぎ」
美しい深海の中。魚はいないがサンゴ礁がある

命令テキストで「魚はいない」って言っているのに、めちゃくちゃ入り込んできます!笑

月と地球
後ろ姿 赤い日本の着物を着た、長い黒髪をおろしたお姫様。髪はストレート

着物、と言ってる割りには微妙に着物じゃなさそうな服を出力してきます。正確性はちょっと怪しいのですが、単純なプロンプト(命令文)でギリギリ使えそうなラインのものを複数出してくれるので、いくつかあるうちから使えそうなのを選べば良い、という感じです。


乙姫様

また、激中のイラスト(めか作)の背景も出力しました。背景としてなら十分使用に耐えられるものが瞬く間に作成できます。
生成AIってすごいなぁと感動しました。

まとめ

制作の裏側をお話ししてみましたが、どんな印象を受けましたか?「ふむふむ」と思いながら最後まで読んでいただけたなら幸いです。
私個人としては、本作が「舞台でやるよー!」という初脚本だったので、まずはちゃんと書ききれるか、というのがドキドキでした。
そのうえで、出演者やご協力いただいた皆様にいろいろご意見いただいてカスタマイズし、最終的に10稿まで制作しました。また機会があれば、面白いことをやってみたいなぁと思っていたり…
おまけとして、超初期(2稿)もUPしておきますので、もしご興味がある方がいればのぞいてみてくださいませ。本番はこの1.2倍ぐらいの長さになりました。

お越しいただいた皆様はもちろん、ご協力いただいた皆様、ザクザクざっくり指示する中ついてきてくれた出演者や裏方の皆様、本当にありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?