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なんでもない日のルーティン

武田百合子の「富士日記」を

思い出してはちょっと読んで放置、

また思い出してはちょっと読む。

を繰り返しながら、ここ半年くらい
ダラダラダラダラゆっくり読んでいます。



このnoteの更新頻度も

↑の読書ペースと似たようなもんだけど

「富士日記」みたく、端的で率直に書けば

もう少し頻繁に色々書けるんでは?とも思う。
とはいえ、そもそもの
書き手の
能力とか人間的魅力とか、

まるっきり雲泥なんですが。

(比べるとか烏滸がましいとかさえ、
 言えないレベルで烏滸がましいし。←言ってる
 あ、もちろん言うまでもなく、私めが泥。)



それ以前に、自粛生活のおかげか

私たちの怠惰のせいか

書けるようなことが何も起こらない!

ここんとこ、毎日毎日同じことの繰り返し。

ま、「富士日記」も特に何か

ドラマティックなことが起こるわけでもなく、

淡々とそして瑞々しく

作家の家庭の暮らしぶりが描かれているのが、

当時(昭和)の生活とか人の有り様とかを

追体験してるような覗き見してるような

気分になれて面白いのだけど。



と、いうことで。

覗き見されるのは嫌だし

面白いかは疑問だけど

思いたってしまったので

我が家の日常でも書いてみようかな。
後で読み返して、

あー、あの頃そんなだったねー。

なんて自分で懐かしがる用に。



✳︎



私。朝起きて、お湯沸かして、

沸く間に植物に水やったり色んな細々をして
ぼんやりしながら沸いたお湯を飲んだ後、

軽く身支度して、ちょっと仕事して、

時間に余裕がある日は近所のヨガスタジオへ。

(午前中の仕事の合間にヨガを入れると
 午後からのパフォーマンスがあがる)

帰宅してシャワーを浴び終わった頃に

低血圧のWADAが左右どっちか(忘れた)に

体を傾けながらヨロヨロと起きてくる。

よく、ズボンの片方だけが

ふくらはぎまで、ずりあがってる。

銃は持ってませんよアピールかね。

(ただの服装の乱れだよ)



で、WADAがしばらく口からエクトプラズムを

出してるみたいになってる間に、

私はメールの返信とか色々。

WADAに正気が戻ってきた頃を見計らって

(彼が窓の結露を拭き始めるのが合図

 なぜかやたらと結露排除にご執心。)

朝兼昼ごはんの準備。



私がサラダ担当で、
WADAが飲み物担当。

彼はミルクを温めるのに

電子レンジを使うことを嫌がるから

嫌がるくらいなら自分でしろ、ということで
毎日ミルクパンで豆乳を温めるのは彼の仕事。



ごはんの内容は時期によって変わる。

この数年間は、
サラダ、バケット一切れ、
豆乳カフェオレに、
ヨーグルトか納豆。

この10年くらいカフェオレは豆乳で。

長年弱かったWADAのお腹が

牛乳から豆乳に変えた途端、正常になった。
どうやら牛乳が合わなかったようだ。

生まれて50年くらいを経た頃になって

ようやく答えに辿り着くっていう。

サラダは何年か前まで

オリーブオイルに漬けたドライトマトと

チーズだったのだけど、

いつの間にか今のメニューで定着。

たぶん、私、

ドライトマトを漬けるのが

面倒になったんだろうな?

切って漬けるだけなのにね。

サラダ作るより楽なのにね?

それか、WADAが

サラダを所望したんだっけかな?

なんだろ。変わった理由は忘れた。

とにかく些細なことで、

ちょっとずつ定番メニューが変わってゆく。

朝兼昼ごはんの後は

私は大概追われる感じで仕事。

実は食べてる最中から仕事が気になって

尻がちょっと浮いてるような日が

月の半分くらい。(ゆっくり食べろよ)



WADAはマイペース。

給食を食べるのが遅くて

昼休みに席に残された子みたいになってる。

たぶん、実際に子どもの頃も

そうだったんじゃないかと想像できる。

訊いてないから知らないけど。



私がそそくさと仕事を始めてる横で、

WADAは食べ終わった食器を洗う。

その後、そこら中を
粘着シートで
コロコロして埃取ったり、

私が朝のお湯飲みタイムで

ぐしゃぐしゃにしたソファを整えたり。

部屋をキレイにしないと

仕事にかかれないんだそうだ。

その側で仕事に集中したい私にしたら

ゴソゴソされて、ちょっとうるさいんだけど。



ひとしきり周りを整えたら、
彼は
自らをキレイにすべく
シャワーを浴びて、
身支度して
ようやく仕事開始。

最近は現場がないので、

仕事といえば仕込みというより、

制作がメインなのかな。

東(私)と西(WADA)に配置した

背中合わせのデスクで、

2人とも黙々と作業してるから

互いに何をしてるかまではよくわからない。

あ、でも、週に1度、リモートで

Co-fusionの制作してる時はさすがに分かる。

制作途中を聴いちゃうと

リリース時の楽しみが無くなっちゃうので

私はヘッドホンして

なるべく聴かないようにしてるけど。



そんな感じで作業して、

途中、15分くらいのおやつ休憩を挟んで、
再び夕方まで作業。

たまに私が入稿やらなんやらで

バタバタイライラしてる時に

WADAが話しかけてきて、

私にシャー!(猫か蛇みたく)ってやられて

シュンとしてる。



外が暗くなってから私は夕飯の支度して、

二人で夕食。

私が家で仕事するようになってからは
すっかり自炊。

全然、家庭的じゃなかった私が!?

と我ながら感心する。

人って変わるもんだよね。

夕飯のメニューも

季節やその年によって傾向が変わる。

去年から今年にかけては、

夏が近くなるとエスニックが増えた。

冬は、なんだろ。煮込み料理が多かったかな。

前は鍋が多かったのに、
なぜかこの数年で減った。

ちなみに昨日は
火を入れすぎて
ブチブチになったパッタイ。。

去年は豆カレー率が高かった。



夕飯の後は、

私は仕事が残っていれば、また仕事。

(入稿とかちょっとした修正とか

 夕方の嫌なタイミングで来ることが多い)

残ってない時はそのままお寛ぎタイムからの、

スキンケアとかストレッチ(サボりがち)とか、

そういう女子っぽいことやって就寝。

WADAはお寛ぎタイムを経て、

私が寝たらそのまま明け方までたぶん作業。

私は寝てるから知らないけど

たまにYouTubeとか観てて

時間を取られてるくさい。



WADAは夜寝るのを嫌う。

なんだか危うい発想だけど

出来ることなら、ずっと寝たくないそうだ。

たまに、私が夜中に水を飲みに起きると

限界まで粘ったせいで
デスクで
舟を漕いでしまってる彼を

どやしながら回収するハメになることがある。

なんだろうね?

なんで嫌かは自分でもよく分からないみたいだ。

時間が惜しい、とか、ではないらしい。

寝るのが怖いと言ってた時もあった気がするけど

こないだ、また「そうなの?」って訊いたら

「違うと思う」って返ってきた。

言うこともたまに変わるので、

妻でありながら

未だに彼の掴めない部分はたくさんある。

ま、自分でも自分の掴めないところは

たくさんあるので

人ひとりをまるっきり掴むなんてのは

あり得ない話なのだけど。



ちなみに、言うことが変わるので

ヒストリーを書いてる時は

この辺でちょっと骨を折った。

間違いない部分だけを書くようにしてたので

彼が曖昧なせいで書けなかったことも

実はけっこうある。

そのエピソードさえ、もう忘れたけど。



それはさておいて、話を戻すと、

WADAは私に強引に回収されない日は

明け方になってようやく就寝する。

そして私は入れ替わるように起床して、

最初に戻る—。

というのが、ここ最近の毎日。

もちろん、翌日に予定があったり

WADAが睡魔との戦いに負けて

ちゃんと夜のうちに寝る日があったり、

イレギュラーな日もあるけど。

(こういう日は矢鱈滅多ら長時間寝るので

 途中、私が生存確認することもある)



個人的にはちょっと、

このルーティンに飽きてきている、、

私もWADAも、
もう少し外に出る習慣が欲しいし、

お寛ぎタイムも、もう少し有意義にしたい。

早くこの事態が解消されれば、

なんか違う流れができるかなー

なんて淡い期待を抱いているのだけど、

まー、なかなか、しばらくは続きそうだし、

結局は外的要因に頼るだけじゃなく

自分たちの意識次第でも

変えることはできるんだけど

何か変えるようなアイデアも今は浮かばないので

とりあえずしばらくは

自然の流れに任せるしかないかしら~。。。



なんて。

何年か後に懐かしく思えるように

ちゃんと変わってくといいな。

ということで今回はこの辺で。

しかし、「富士日記」から思いたったわりに

端的とは真逆のなっがい文章だな!



ああ。私のしつこい性格よ(笑)

このあたりも懐かしがれるように
なればいいんだけど!

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