幕末の海で 男神がささやく
それは確かに耳から入る言葉ではなかった。
脳ずいから頭全部に染み出るような。
数日前に開国の舞台浦賀を巡ったときの
ことを書こうと思う。
なぜか気になる場所がある。
理由のわからぬ感情が湧き出る。
私にとって浦賀とはそんな存在だ。
初めて訪れのは20年前、
黒船来航の書物を読んだのきっかけ。
奉行所与力、香山栄左衛門。
黒船に乗船しペリーと交渉に当たった人物だ。
世間的には年長の中島三郎助が有名だけど、
米国の記録には
上司から香山に代わったことで
双方に友情が芽生えたと