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制作メモ~いよいよ人形劇祭!

前日から汗、汗。

今回は前夜祭で、人形劇祭の審査員も務める人形劇団ココンさんの公演が行われました。
小さな人形の世界に引き込まれ。。。
人形のいろんな部分が「取れて付く」お話は、子どもたちはちゃんと見ていて偉いなあと感心してしまいました。
ちょっと、怖くなかったかな?
私が幼稚園ぐらいだったら、手が取れちゃったら悲しくなって、泣きながらトイレ行って戻してしまったろうなあ。
手や足や胴体が取れたりくっついたり、演劇やアニメーションで表現しようと思えばできるけど、そういう感じにはならない。手触りは人形劇ならではです。
改めて人形劇の表現の豊かさを実感しました。

さて。すてきなお芝居を見た後は。
翌日の公演に備え、パーツなど微調整です。
リハーサルの日に一部のパーツを家に忘れたこともあり、忘れ物が心配過ぎて、前日までにメインの人形以外の道具類はすべて劇場に持ち込み済み。
稽古中に壊れたところ等を劇場で貼り付け直すなど。。。
多分、大丈夫でしょう!というところで劇場を後に。
翌日の公演に備えます。

テーブル難民

第一部の開演は10時。
どうしても見たい公演は第一部の2番目。
一生懸命早起きして、なんとか見られました。良かった。
そのあとは、まず食事。
早めにランチを済ませ、おそらく17時ごろからスタートになる自分の上演に備えます。

おそばとかき揚げ丼のセット。ぶたくんもこれを頼めばよかったのに。おなかいっぱい。

控室は、出演する方たちで結構みっちり。
児童会館の子どもたちがいるとおばさんの居場所はありません。
というか、稽古したいんだけど。。。
控室のテーブルは舞台で使うテーブルと同じ高さなのよ。
端っこに寄せてこっそり稽古したいのよ。
物が乗っていると貸してって言いづらいじゃないの。

演目がいくつか終わると、子どもたちは帰宅して控室も人がまばらに。
人がいないのを見計らって、テーブルを1本ゲットして壁に寄せ、道具をちょっと持ってきて自主稽古を開始。
壁に向かってブツブツとセリフをつぶやきます。
アラッ、まだセリフ出てこないとこあるぞ。大丈夫かよ。
道具を作り変えて変わった転換のタイミングを再確認するなど。
あんまり稽古すると体力を消耗するので、ほどほどにして終了。
第二部の最後の演目を見終わったら、舞台の準備をスタート、本番突入です。

第三部は児童会館→こぐま座・やまびこ座職員→私、という順番。
やまびこ座職員の方は、自分のお芝居が終わった後、私の公演の音響を担当するという、なかなかハードな出演順です。
終わったグループのものがハケたらすぐ自分で道具をセット。
舞台上の物の置き方も、初演のギックリ腰バージョンから、しゃがめるバージョンで変更しています。
忘れ物があったら…、エアで演技だ!
テーブルを求めさまよい高さを合わせて、直前まで練習したから、あとは大丈夫なはず。
準備できましたよ~の合図で、幕が上がります。

やまびこ座は客席がこぐま座に比べて遠いので、お客さんの声とかあまり聞こえない印象なのですが、今回は笑いの来てほしいところで笑いが来ていたな、という感覚がありました。大人の笑い声、多分子どもは笑ってないな。
というのが聞こえるぐらい、初演より落ち着いていたと思います。
途中、実は転換ミスがあったのですが、「最初っからここでこうする仕様ですよ…」という顔で進めていました。きっとバレていない。
変にセリフも飛ばさずにできたと思います。…多分。映像もらったら確認します。

爆笑講評会

公演が終わると、人形劇祭では審査員による講評会があります。
ひとつひとつの作品について、4名の審査員からの言及があります。
丁寧なイベントです。ありがたいことです。

他の団体の作品についてのコメントも、自分の勉強になるなあというところも多々あります。
以下、メモメモ。

  • 説明的なセリフが多い。説明が増えるとセリフが長くなる。

  • 棒使いの人形の固定点が大事。頭・胴を固定して動かすと、足も自然に動く。

ベテランの劇団さんでも、人形劇祭に出るのは初めて、という方も。
初めての講評会で、褒められたうれしさと安心感でオモシロ発言連発の先輩に大爆笑!かと思ったら、先輩泣いてるし。情緒が…。
今年イチ笑いました。おなかいたい。
審査員に「人格が破綻しているのに作品はきちんとしている」と言われていましたが、私としてはもっとヤバイ作品もあるからぜひ過去作を再演してほしいと思いました。天才なんです。
講評会も映像を撮っていたので、あの部分だけ録画を分けてほしい。疲れた時、むしゃくしゃしたときに見て笑いたいです。

私はというと。
一番気にしていた「演劇」の部分はどうやらクリアできていたようです。
ローテンションのおばさんのおままごとではなく。
ただし、しゃべっている方の人形の動きはできていても、聞いている方の人形の動きがほったらかしに見えたようで、研究の余地ありです。確かに。課題です。
審査員に「変な話だなあ」と言われ、いろいろと突っ込まれたのですが、「実はこういう裏設定が…」というのをベラベラとしゃべったので、初心者のくせに生意気なおばさんに見られたかもしれません。
この作品に関しては、おそば屋さんの設定、タヌキの店主に関してはガッチガチの裏設定があります。どこまでも「なぜそうなのか」の問いに対する答えが出てきます。
なぜ釣りをするのか。タヌキのモデルの人が釣りが好きだったからです。
昼の営業と夜の営業の間に釣りをしに行く人だったからです。
そこから、オチが生まれています。創作でありながら一部ドキュメントなのです。

まだ、アンケートを読めていません。
審査員の方に「子どもの感想はどうなんだろう」と言われ、私も気になっています。
初演の時、お父さんお母さんからは「面白かったです~なんか不思議で~」といった感想を口頭でいただいたのですが、子どもたちからはノーコメントでした。
小学校3年生ぐらいから上の子どもの感想を聞いてみたいなあ。

たった15分のひとり芝居、ブタとタヌキとアレとナニがああなってこうなって。
子ども向けとしては、わけわからん部分が多すぎる人形劇。
そんな作品をつくっても、ええやん、おもろいやん、もっと作ってやと言ってくれる土壌が札幌にはあります。
すごいなあ、懐深いなあ。
そして、23日の2日目が終了後、審査結果が発表になりました。
おかげさまで、大人部門奨励賞を受賞いたしました‼
指導していただいた先生と、支えてくれたやまびこ座の職員の方と、構想段階でアドバイスをくれた初心者講座の皆さんの協力があってのことです。
本当に感謝しかありません。ありがとうございました!


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