day169 母の日に。
母の日は毎年、義母のために花を買い、家族みんなでごはんを食べている。
ちなみに今年はピザとケンタッキー。旦那さんチョイスの、ジャンクな母の日。
ちなみに世の中のお母さんたち、母の日の願いって実は『旦那さんが子どもの面倒を見てくれて、自分だけひとりで出掛けられる時間(とお金)を数時間でももらえること』なんじゃなかろうかと思う今日この頃なのだが、実際のところどうなのかは、わたしには分からない。
わたしには子どもがいないが、子どもを望まなかった訳ではない。恵まれなかった、とも言えるが、正確には、不育症だったために流産を4回繰り返している。さらに独身時代に堕胎も経験していて、天国には5人の子どもたちがいることになる。
そして灰色のムスメがふたり。大所帯か!
うちのムスメたちは、カーネーションを買ってくれることも、手紙や似顔絵を書いてくれることも、カレーを作ってくれることも一切ないが、今まさにわたしの膝の上で、まぁるくなって眠っている姿を見て、深いしあわせ(と重み)を味わっている。
もはや、生きているだけでギフトである。世のお母さんたちも、同じ思いなのだろうか。
さて昨年の母の日。義母に胡蝶蘭をプレゼントしようとお店に行ったとき、自分用に観葉植物を購入した。マイ母の日のプレゼントだ。
事務所に置いて、日々その成長を観察していたのだが、あろうことか年末年始に事務所に鉢を置き去りにしてしまい、死なせてしまったのだった。無念。
ということで、今年の母の日もまた、懲りずに観葉植物を購入した。今度は[ナギの木]という、神様の宿る木と言われる植物だ。
今度は枯らさないように、前回以上に大切に育てようと誓う。
天国にいる子どもたちのことは、しんみり思うでもなく、忘れ去るでもなく、あくまでもわたしの中の事実としてのみ記録されている。
実際に子どもが産まれていたら、今のわたしは存在しないわけだから。すべてが最善解で、経験したこともすべて必然。
当時こそ苦しかったけれど、それすらも通過点なのだ。今となっては良き経験。
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