day189 自分で選ぶ、自分で決める。
今日は土曜日だけれど、ほぼ一日中仕事をしていた。人に会い続け、明日もまた講座(教える側)があるため、その準備をしたり、溜まっていた仕事をこなしたりした。
デザインの仕事をしていて、いつも思うことがある。それは自分で決めるということ。
デザイン案を提出して、クライアントさんに見てもらう。場合によっては、何故こうなのか?という意図も説明する。
提出したデザインが、すんなり受け入れられるとき、わたしは半分不安を感じる。
わたしのデザインを文句なしで気に入ってくれたのか、はたまた文句を言ってはいけないと妥協されたのか、分からないときがあるからだ。
いわゆる『コレがいい』と『コレでいい』の違いだ。前者の場合なら泣いて喜ぶが、後者の場合はブン殴りたい。
名刺でもチラシでも、クライアントさんが心から気に入ったものをお届けしたいと思って制作している。そのためには、お互いの意思疎通を図りながら、より良いものにしたいと願う。
とあるクライアントさんから『どんなデザイン案を出されても、どれも良いと思ってしまうんです』という話を聞いて愕然とした。
そんなんじゃ、ビジネスが上手く回る筈がないだろう(既にブン殴りたい)。
デザイナーに提出された案に対して、例え違和感があったとしてもそのまま受け入れたり、デザイナーが提出するものが正解なのだと思い込んだりされるのは、お互いにとってよろしくないやり取りだ。
自分の人生を人に任せていることと同義であるということに気づいていただきたい。
デザイナーの役割は、クライアントさんのビジネスを拡大させるためにある。美的センスとかいう問題ではない。そもそも根底にはクライアントさんの想いが軸になっていなければ意味がないのだ。
そして最終決定権は、もちろんクライアントさん側にある。仮にも妥協して決めたデザイン案を採用すると[決めた]のはクライアントさん自身であり、それによってビジネスが拡大できなかったと言われても、それはそのデザインを[自ら選んで、決めた]ということが、そもそもの原因であることに、まず気づいて欲しい。
だからデザイナーや業者が悪かったからと文句を言って、また別の人に頼んだところで、同じ選び方をしてしまったら意味がないのだ。
自己啓発セミナーなどに行って『あの人がこんなこと言ってたからやってみます』なんて言って、実際にはなんの成果も出ないとき。あの人の言うことは間違っていたから、別の人のセミナーに行ってみよう、というセミナージプシーがいるけれど、デザインの世界もこれと同じ仕組みだと感じている。
自分の人生だ、どうするかくらい自分で決めやがれ。と思う。うわべだけ見て、上澄みだけ真似して、成果が出ないとか言うのは、見た目だけそれっぽいチラシを作って反応が薄いのと一緒だ。
自分のビジネス、自分の人生を他人に明け渡すんじゃない、このすっとこどっこいが!
大事なのはDoより先にBeだ。
やり方より在り方を考えろ。
BeのないDoは、投資ではなく浪費だ。
と、なんだか珍しくわたしの中のわたしが吠えるので、そのまま書いてみた次第。
わたし自身にもグサグサくるのだけれどもね。
自分で選ぶ。自分で決める。
その根拠は在り方が握っている。
どう在りたいか、今一度考えてみよう。
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