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留学最初の3ヶ月を終えて

前回は初めてのNote投稿で、自己紹介をしてみました。Neurotechという言葉を入れたこともあり、それまで繋がりのなかった方にも読んでいただけたようで、大変ありがたいです。ただし、今回はあまりNeurotechには触れないので、Neurotech関連でフォローしてくださった方は、次回の記事に期待してください。

最近ようやく、こちらにきてから3ヶ月が経ったので、今回はここまでの留学生活の振り返りを書いてみようと思います。


今回の留学について

前回の自己紹介記事でも書いた通り、今回の留学はIBPプログラムという、大学外の私費留学プログラムを使ってSan Franciscoに来ています。IBP自体が、International Business Professionsの略であることからも分かるとおり、ビジネスに重点を置いたプログラムです。詳細が気になる人は、ネットの記事などを探してみるか、直接僕に連絡ください。

僕がこのプログラムを選んだ理由に関しては、このプログラムの売りでもある、現地でのインターンが可能、というのが一番大きいです。学生がアメリカに留学する際に通常発行されるF1ビザは、就労が禁止されているのですが、このプログラムの場合は、大学での二学期間の授業を修了すると、OPTビザという、特別に就労が許可されるビザが発行され、アメリカでも働くことができるようになります。

インターン先に関しては自分たちで探すことができ、元々このプログラムに申し込んだ段階では現地のAI系の会社などを見てみようと思っていたのですが、最近はNeurotech関連の会社でインターンできると良いなと思っています。特にElon Musk率いるNeuralinkがインターンの募集をかけているのを見つけて、そこに応募するのも、一つのチャレンジとして面白そうだなと思います。

またこのプログラムは、いくつかの国と大学でコースが分かれていて、僕はそのうちのSFSU(San Francisco State University)コースを選んでいるのですが、このコースを選んだ理由としてやはり一番大きいのは、シリコンバレーに近いという点です。

ベイエリアに来る多くの人に当てはまることだと思いますが、自分はテクノロジーが好きで、スタートアップにも興味があったので、最先端のテック系スタートアップが集まると言われるシリコンバレーを、学生の間に体感して、視野を広げたいという思いがありました。

また、実は自分自身産まれた直後から1年間ほど、San Franciscoにいた(と思っていたら実はSan Franciscoではなくその近郊のSan Mateoだったことをこちらに来てから知ったんですが、めんどくさいのでSan Franciscoにいたことにしています)ことがあり、当時の記憶は全くないですが、自分の原点とも呼べる場所に来てみたいと思いました。

大学に関しては、正直なところ授業自体に興味はあまりなく、こちらで色々な人に会ったりインターンをすることが主目的だったので、用意されているコースの中でSan Franciscoにある唯一の大学だった、という理由だけでSFSUを選びました。ただ偶然にも、自分の父が卒業したのと同じ大学で、何かしら運命めいたものを感じました。


コロナ禍でのSFについて

日本とSan Franciscoとの違いについては、既にいくつか思うところはありますが、とはいえまだ3ヶ月しか経っておらず、またおそらく探せばネット上でいくらでも記事が出てきそうなので、今回は割愛します。気が向いたら留学の後半の方でまとめて書くかもしれないです。

一方で、コロナ禍にSan Franciscoに留学している学生からの情報はまだあまりないと思うので、その点について書いてみようと思います。

まず、正直最近の日本での状況をあまり追えていないので、僕が出発する前(3ヶ月前)との比較になってしまうのですが、その時点と比べるとやはり圧倒的にこちらの方が緩い気がします。

例えば、噂に聞いていた通り、外であればマスクをしなくても良いという風潮があります。一応大学のキャンパス上には、「常にマスクをつけてね」っていう看板が出ていたり、外にいてもマスクをつけている人はそれなりにいますが、大学の授業でフィールドトリップに行ったときに、教授ですら「外ならマスクつけなくていいから外すね」と言っていたので、ある程度共通認識なのかなと思います。

またこれは大学の民度によるものもあるかもしれませんが、寮でのパーティーはどこかしらで毎日のように行われていますし、野外ですが大学主催のパーティがあって、コロナなんてないかのような人数が集まっていたのはびっくりしました。

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大学主催のパーティの様子

ただそれでもいまだに建物内での制限は厳しく、食堂に入るにはいまだに健康管理チェックシートで体調に異常がないことを報告してからでないと入れず、建物内で行われる授業はマスクを常につけていることが必須です。また、レストランなどでの飲食はワクチン接種証明書とIDの提示を求められることが多いです。

自分がコロナで一番悲しいのは、施設がいくつか閉じてしまっていることです。San Francisco内の美術館は割と普通に開いているんですが、少し南のMountain ViewにあるComputer History Museumはいまだに閉館していたり、Googleなどのテック企業のビジターセンターも閉じてしまっていて、早く再開して欲しいなと思っています。

それでもこちらに来てから少しずつ良くなってはいて、例えば僕が来たときは食堂は持ち帰りのみだったんですが、10月からは中でも食べられるようになったり、来た当初はオンライン開催ばかりだったMeetup(人が集まるイベント)も、最近ではin-personのものが増えてきている気がします。


SFでの生活

自分は現在大学内の寮で、韓国系アメリカ人の子とのシェアルームをして住んでいます。家賃は一ヶ月16万円くらいで、とても高いですが、部屋自体は以前Facebookにも載せた通り、二人で使うには広すぎるくらい広いです。ルームメイトに関してはあまり公に悪口を書きたくないので、ここでは書きませんが、彼は水曜日の夕方から月曜の夜にかけて毎週なぜか実家に帰るので、ほぼ1.5人暮らしです。

大学の授業に関しては、上でも述べた通り、今回の留学の主目的ではないので、課題などにはあまり時間をかけず、適当にこなしています。といってもOPTビザを発行するには単位を落としてはいけないので、必要最低限はやるようにしています。ちなみに、Quizletという、過去問とその答えを共有するアプリがあって、ほとんどのテストの答えが載っています。僕が使っているかどうかは書きません。

一方で主目的である課外活動に関しては、それなりに精力的に色々な人に会いに行くことができているかなと思います。父親の知り合いでこちら在住の方に会ったり、前回の紹介でも触れたNeurotechJPでの取材をしたり、現地の日本人会に顔を出したり、Meetupに参加したり、自分で会いたいと思った人にメッセージを送ったり、あの手この手を使って会って頂いています。

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Meetupの様子

お会いする方は、シリコンバレーらしく、起業家の方やVCの方、エンジニアの方などが多いですが、その他にもさまざま、日本にいたら僕みたいな一学生では会うことが難しいような方にたくさんお会いできていて、とても刺激的です。

特に自分がこちらに来てよかったなと思うのは、こちらに来ているほとんどの方に共通する、挑戦する姿勢を生で見られることです。もちろんみなさんそれぞれゴールは違うと思いますが、何かしら目標をお持ちで、そういった方々と実際に会ってお話を聞かせていただくのは、自分にとっても強いモチベーションになっています。

また、シリコンバレーだけあって、最先端のテクノロジーに対する感度がとても高いなと思います。僕はクリプトまわりを全然追っていなかったので、言葉を知っている程度ですが、みなさん当たり前のようにWeb 3.0やDAOの話をしていたり、最近ではメタバースの話もちょくちょく聞きます。特にMeetupはクリプト系のものがとても多く、コミュニティの盛り上がりを感じます。

一方で、Neurotech関連の話をしている人は中々おらず、今の時期から貼っておくことは、まだまだチャンスがあるなと思っています。ただNeurotechについてあまり知らない人でも、概要を説明すると、「あーElon Muskのやってるやつね」っていう反応がくるので、Elon Muskの影響力の大きさを思い知らされます。


3ヶ月間の反省と、今後の目標

まだ現地の方とのつながりが少ない
上述の通り、こちらに来てから刺激的な日本人の方には何人もお会いしていただいているのですが、まだまだ日本人以外の方とはつながりを作れていないのが現状です。大学ではそれなりに友人もいて、みんな良い人で楽しいんですが、やはり大学生だけあって、お会いさせていただいた日本人の方々ほど刺激的な人は中々いないです。

そんな思いで最近ではMeetupに参加したりしているものの、なかなか一回きりの交流で終わってしまう人も多く、今一つ物足りなさを感じています。特にNeurotechに関しては、Meetupなどもあまり開催されておらず、現地のコミュニティ(実際どのくらい盛り上がっているものなのかもわからないですが)に入り込めていないなというのを感じます。

今後は、以前インタビューさせていただいたNeurotechX SFというコミュニティのリーダーの方や、NeurotechにまつわるSlack, Discordで出会った方を中心に、コミュニティに入り込んで行けたらなと思います。実際すでに一人BCI (Brain Computer Interface)関連の学生団体をやっている方にアポが取れていて、話を聞いてみて面白そうであれば、その団体と関わらせていただくこともあるかもしれないです。

また今書いているNoteのような発信を、日本語だけでなく、英語でもできればなと思っていて、Neurotech企業の関連情報を英語でまとめて発信していこうというのも考えています。

自分自身の能力の向上をそこまで感じない
たくさんの方から刺激をいただく日々で、マインドセットは変わったかなと思いますが、自分自身の能力の向上については正直あまり変化を感じていません。

特に上で述べたようにNeurotechのコミュニティに入っていくためには、ある程度Neurotechでの成果物などもあった方が入りやすいのではないかと思いますし、インターンのことも考えると、明らかに今の自分では実力不足だなというのを感じます。

せっかく留学に来ているのに、外に出ないのはもったいないのではないかという焦りもありますが、少なくとも次の2~3ヶ月ほどは、少し自分一人の時間を多めに取って、インプットにもう少し集中してみようかなと思います。

幸いにも自分はまだ1年以上こちらにいる予定なので、この段階でインプットを深めることが、後の留学生活にいい影響をもたらしてくれることを願います。


その他

ここから先は完全に雑談です。最近の僕事情を知りたい人だけ読んで下さい。

こちらに来てから始めたこと

・ホワイトニング
アメリカはホワイトニング技術が進んでいるらしく、友達に紹介してもらった歯に貼るシートを買ってみたり、ホワイトニング用の歯磨き粉を買ってみたりしました。結果として、ホワイトニングについて何も伝えていなかったにも関わらず、留学に来てから一ヶ月後に母とzoomでビデオ通話をした際に、「なんか歯白くなってない?」と言われました。日本で売っているかはわからないですが、一応下の画像がそのホワイトニングシートです。

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・Penny board
一回り小さいスケボーみたいな乗り物です。寮は大学のキャンパス上にあるんですが、キャンパスの中心に行くのに少し時間がかかるので、移動手段として買いました。買った次の日の練習中にひっくり返って思いっきり転んだのが痛かったです。坂は勢いがつきすぎて怖いので、いまだに下れません。ガタガタした道も無理です。唯一penny boardに乗って教室まで行っていた授業も、なぜか急に服装に厳しくなり、penny boardなんて気づかれたら単位取れなくなるんじゃないかと怖くなったので、もう最近では乗っていません。

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penny board


・自炊
そもそも今までずっと実家で、今回が初めての一人暮らしになるので、自炊なるものを初めてしました。ジャーマンポテト、サーモンのマリネ、スクランブルエッグ、カップラーメン、レンジでチンするピザが作れるようになりました。


・ピアス
調子に乗りました。Claire'sで両耳開けました。


交友関係
大学ではすでに何人か仲良くしてくれている人(やグループ)がいます。友達がサッカーをしていて知り合った人のグループに入れてもらったり、クラブで会った人とその後も交流があったり、よくわからないまま参加したキリスト教関連の学生団体の人と遊んでいたり、自分から積極的に作りにいったというよりは、偶然仲良くなった、というケースが多い気がします。

最近では韓国人の知り合いも増えていて、自分は韓国語が一切話せないのですが、韓国語と英語のlanguage exchangeにも週一で参加したりしています。Squid Gameは彼らと関わるようになってから一気見しました。

上で述べた通り、僕の部屋はルームメイトが週の半分以上いないので、結構な頻度で友達が来ます。僕がギターを弾いて、深夜1時にみんなで合唱したことなどもありました。とても楽しかったですが、他の部屋の人たちに申し訳なく思います。

誕生日にわざわざ顔面にパイをぶつけてくれたりもしました。

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誕生日にパイを顔面に喰らう僕


遊び
・LA
LAに2泊3日でいきました。大谷選手の試合を見に行ったり、ユニバに行ったり、ハリウッドに行ったりしました。

特に大谷選手の試合を観に行った際には、現地のファンの方に「大谷が来てくれて本当に嬉しい」ということを言われ、同じ日本人が世界の第一線でこれだけ活躍しているということに感銘を受けました。

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バッターボックスに立つ大谷選手

・Maroon 5のコンサート
自分はMaroon 5の曲を数曲知っているくらいで、特に熱狂的なファンではないんですが、友達がたまたまコンサートを見つけてくれたので行ってみました。

生で聴くMaroon 5の歌は、本当に圧巻でした。もしもMaroon 5のコンサートを中学生の時に聞いていたら、東大にはいかず歌手を目指していたと思います。

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MC中のAdam

・ハロウィン
Castroという、LGBTが特に盛んな街に友達と繰り出しました。僕は友達が化粧してくれて、ディズニー映画Coco(邦題: リメンバーミー)のミゲル君です。

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路上でのセルフィー

思ったより人は多くなく、快適に歩くことができました。ハロウィンの楽しみ方の違いなどもあるのかもしれませんが、日本と違って、渋谷のように一箇所だけに集まるのではなく、各地でそれぞれホームパーティなども行われていることから、そこまで人が集まらないのかなと思いました。
ただ、道の真ん中で全裸の男の人が竹馬的なものに乗っていたのは、近くを通るときに本当に嫌でした。

・今後3ヶ月以内の予定
ThanksgivingにはSan Diegoに行って、こちらでできた友達の実家に泊まらせてもらう予定です。メキシコとの国境に近いこともあり、San Franciscoとはまた違った様子なんじゃないかなと楽しみにしています。

1月にはLas Vegasの方に行く用事も立ちそうで、そちらも楽しみにしています。


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