見出し画像

今更ですが、Noteを始めてみました

湯川です。タイトルにもあるとおり、今更ですが、Noteを初めてみました。

自己紹介

Noteを始めた理由は後で述べるとして、まずはTwitterで僕が誰かわからないままフォローしてるけどノリでこの記事を開いてくれた人や、元から知ってはいるけど会わない間に僕のことなんか忘れたよっていう友人などに向けて、自己紹介から始めたいと思います。

自分は東京大学工学部システム創成学科の4年生で、今年の4月からは、松尾研究室という深層学習関連の研究室で、卒業研究をさせてもらっています。元々、松尾研の卒業生の方が共同創業者として立ち上げられたAI関連スタートアップで、ソフトウェアエンジニアとしての長期インターンをさせてもらっていて、正直松尾研に入れてもらえたのも、ほとんどこの経験のおかげだと思っています。自分自身の実力はまだまだですが、せっかく周りが優秀な先輩ばかりの研究室に入れてもらえたので、少しでも近づけるように頑張りたいです。

卒業研究では、人が脳内でイメージした言葉や文章(speech)を、発声されていなくても脳活動のみからデコードする、という研究をしてみたいなと思っています。これが可能になった際の一番のユースケースは、運動システムに障害のある患者さんのコミュニケーションの円滑化です。現状発話が困難かつ四肢麻痺を抱える患者さんがコミュニケーションをとる方法は、eye trackingを利用したもの(ディプレイ上で視線を動かすことで、単語を入力する)などがありますが、これだと一文字一文字選択するので、どうしても遅くなってしまうという問題があります。Speechを直接デコードできるようになることで、より円滑なコミュニケーションの実現が期待されます。

ここまではこの分野の多くの論文のintroなどにも書かれていることですが、個人的には発話に関して障害を抱えていない人であっても、将来的にはこの技術の恩恵を受けることになる世界が来るのではないかなと思っています。例えばカフェや電車内など公共の場であっても、周囲に自分の会話を聞かれることなく会話が可能になります(テキストでも可能ですが、上述の通り圧倒的にスピードが落ちます)し、妄想に近い話で言うと、Sci-Fiなどでよくみるテレパシーはまさにこのデコードが中心的技術です。まだまだ現状は課題が多いですが、実用化に向けて、少しでも貢献できたらいいなと思います。

ただ僕の研究室は神経科学系の研究室ではないので、僕の卒業研究では既に公開されているデータセットから、機械学習などを使ってデコードする部分をより改善できるといいなと思っています。そろそろ期限の関係的にやばくなってきたので、頑張って進捗を産んでいきます。


また現在はIBPプログラムという留学プログラムを通じて、今年の8月中旬からSan Francisco State Universityという大学でInternational BusinessのCertificateコースを受けにきています。IBPプログラムは東大外部の私費留学プログラムなので、実は東大を休学する必要がなく、今もオンラインで、過去の怠惰な自分が取り損ねた必要単位残り6単位分の授業を受けたり、松尾研での卒業研究を行ったりしていて、このまま来年の3月に東大をリモート卒業することを目標にしています。オンライン授業の時代だからこそできる、珍しい卒業の仕方なのではないかなと思います。

画像1

IBPプログラム webサイト

IBPプログラムについて補足説明をしておくと、現地でのインターンが可能になることを売りにしているプログラムで、僕のいるSan Franciscoコースでは、9ヶ月間学校で勉強をすると、OPTというビザを取得することができ、その後はインターンをしてから日本に帰るというスケジュール感です。日本での学校を卒業する兼ね合いでこのインターンを3ヶ月程度で終えて帰国する方も多いですが、OPTの有効期間自体は1年間で、僕の場合はOPT開始時には卒業している予定なので、1年間まるまる滞在して再来年の6月ごろに帰国しようかなと考えています。

近況

こちらにきてから二ヶ月半ほどが経ち、留学の先輩たちの体験談にあるほど自分がアクティブに活動できているか正直怪しいところではあるんですが、それでもそれなりに書くことはあるはずだと思うので、留学に関してはまた別の記事でタラタラ書いてみようかなと思います。

自分の中での一番大きな変化としては、半年ほど前から、ニューロテックと呼ばれる分野に興味を持ち始めました。ニューロテックに関しても、僕なりのまとめを別の記事で書けたらと思うんですが、端的には神経科学×テクノロジーの複合分野で、有名なもので言うとBMI(Brain Machine Interface, 脳に電極を刺すなどして情報を読み取ったり書き込んだりするもの)がニューロテックの一例です。特に最近はアカデミアだけではなく、Elon Musk率いるNeuralinkを筆頭に、さまざまな企業が実用化に向けて奔走しており、益々の盛り上がりが期待されます。

自分自身元々脳科学に興味を持っていたこともあり、今後はこの分野についてもっと調べていきたいなと思っています。もちろん自分でも勉強を進めていきますが、既にたくさん知見をお持ちの方々にもお話を伺って、どんどん知識を吸収させていただきたいです。

そんなニューロテックを、日本でもより一層盛り上げようという思いのもと、ニューロテック関連会社のCEOや研究者などへのインタビューを行ったり、ニューロテックにまつわる基礎知識をコラム記事として執筆している、NeurotechJPというメディアがあります。このメディアはわっきーしょーかさんによって立ち上げられており、僕自身ニューロテックに興味を持ち出した半年ほど前から既に知っていました。特にわっきーは2年ほど前に今僕がいるのと同じ大学で留学をしており、運命を感じた僕は、San Franciscoへの出発前にわっきーとzoomを繋いでもらって、ニューロテックに関する話だけでなく、留学についての相談などもさせてもらいました。

画像2

NeurotechJP webサイト

こちらにきてからも楽しみに記事は見ていたんですが、そんな折、しょーかさんに声をかけてもらい、NeurotechJPにインタビュアーとして関わらないかというお誘いをいただきました。元々NeurotechJPの活動に興味があったこと、またメディアという看板を背負えば、ベイエリアで色んな人と会いにいけるのではないかと思ったことから、二つ返事で参加させてもらいました。実際NeurotechJPを通じて既に二人の方にインタビューをさせていただいて、とても面白い経験ができているなと感じます(インタビューさせていただいた中村さんについての記事は既に公開されているので、ぜひ読んでみてください)。


Noteを始めた理由

上で現在盛り上がりを見せてきていると書いたニューロテックですが、個人的にはもっと面白いことが今後可能になるんじゃないかなと思っています。

ただそれまでに、どんなに少なくとも5~10年以上はかかるとみていて、また僕自身もまだまだ勉強不足であることから、この先5~10年ほどは自分の知識を増やし能力を向上させることに力を注ごうかなと思っています。具体的には大学院(特にこちらでいけると嬉しい)に行って勉強をしようかなと考えていて、来年の秋に申請を行う予定です。

その後もしタイミングがあれば、元々起業やスタートアップにも興味があったので、ニューロテック分野で起業して、新たな挑戦をしてみるのも面白そうだなと考えています。起業だけに固執するわけではないですが、大学院に行っている間に、一緒に起業できるような人が見つけられるとベストかなと思います。

そうしたパスを描く中で、自分の中には三つの弱点があると思っています。あまり自分の弱みを公に曝け出すものではないと思っているので、うち二つは克服できたと言えるまでは秘密ですが、残り一つは発信力の弱さだと思っています。

元々自分について発信をすることがとても苦手で、最近になってようやく実名の公開アカウントを作りましたが、大学4年生になるまではずっとTwitterも大学の友達と繋がるための鍵垢しかなく、Facebookのアカウントすら持っていなかったです。ただ、こちらにきてから会った人や、ニューロテック関係で知り合った尊敬できる人(特にわっきーや紺野さん)は、みなさん積極的に発信されているなと常日頃から思っていました。また、こちらの文化では発信しないと何も始まらないということも、肌感としてわかってくるようになりました。

こうした発信力をつけようと思ったのが一番のきっかけではありますが、実は他二つの弱点も、Noteを今後書いていくことで改善されていくのではないかなと期待しています。

以上のように、自己満がメインではありますが、せっかく読んでくれる人たちに申し訳ないので、Noteを更新していく中で多少ニューロテックを自分なりに調べてまとめてみたり、San Franciscoの現状を発信したりして、有意義な情報も折り込んでいけたらなと思います。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?