薬薬連携にはトレーシングレポートが役に立つ(改めて思う)

新患さんの場合って、それまでの情報があやふやな事ってありますよね・・・
きっと何か薬飲んでるはずだけど・・・
患者さんからの情報だけだと不安なケースって、度々あるかと~
何か飲んでるけど、お薬手帳も持参してないから、わかんないとか・・・
どんな薬?って聞くと、だいだい決まって「白いちいちゃい錠剤」って・・・
あははは( ;∀;)
そんな薬よーけありまんねん
じゃあ~ どんなご病気で通院してるの?って聞くと・・・
「さぁ~」とか・・・ 「血圧高かったかな??血糖値も高いかも・・・」とか~ほんなら、薬よーけあるやろなって想像つくわけですよね。
嫌な予感しかないし(-_-;)
過去の検査について聞いても採血しか覚えて無かったり・・・
結局なーんもわからんっていうね・・・
でもって、あとあと実は薬が重複してたとか・・・がわかったりする。
本当に怖いわけですよ!!!
今回ご紹介するケースも、なーんにもわからん患者さんがいきなり来局されたことから始まるのだけど・・・
もともと、おそらくどこかの病院に糖尿病で通院されてて、インスリンが投与されてたのだけど、何故か理由は定かでないがお隣のクリニックに受診され~
ご本人の希望で、インスリンが処方されたんですけどね。
来局された際に、色々伺ったけどとにかくよーわからん・・・
ただ、継続して使ってはいるようだなってなだけで。
次回からは、もともと通院されてた病院?クリニック?に受診されるようだから、今回限りかな?と思いきや・・・
お隣の受付さんからも、「次回からはお出にならないはずです~」って聞きましたし!!
でもでも!
再び来局されたんですよねぇ。ビックリ!!!
処方元は医療センターだし!!
入院されてたのか?? ご本人に伺ってもよーくわからん。
インスリン処方は無くて、メトホルミン単剤だし・・・
インスリンが余ってるから処方カットなのか・・・ 
わからんことだらけだしなぁ~って思って、処方元にトレーシングレポートを送って、わかる範囲で良いから色々教えてもらおうと考えました。
ただ、2回目受診の際はお薬手帳を持参されてたんですよね。
やっぱり、お薬手帳は助かりますよね。アナログだけど、必ず持参されたら、いつどこでどんな薬をもらったのかがわかるのだから~
でもって、お薬手帳をみると・・・
医療センターからの退院時処方が記載されてたんですよね。
って事はやはり入院されてたことはわかったわけです。
それから~ 
脳神経内科に受診されてた事がわかり・・・
認知症の薬が処方されてたんですよね。
って、なると益々色々確認したいことがあるわって思って、処方箋を受けた当日に情報提供を致しまして、その翌朝に薬剤部から返信いただきまして~
いやぁ~ほんとに助かったんですよね。
お薬のお渡しは、残があるからとの事で、情報提供の確認ができてからお渡しできたんですよね。
①認知機能低下があるので、シックデイ対応はどうすべきなのか(ご本人の判断にゆだねるのは難しい)
②認知機能低下のため、インスリン注射の使用が困難なのでは?結果として低血糖や高血糖の繰り返しや、低血糖での救急搬送リスクもあるのでは・・・
③今後のフォローは医療センターなのか?
まさか隣じゃないよね・・・
この主な3点を確認したかったわけです~
で~実際のトレーシングレポートが下記になります~~

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