CKDG3bA3患者さんがAKIに・・・

なんか・・・久しぶりの投稿のような・・・
情報提供は続けてるんですけどねぇ~ あっ!言い訳じゃないですよ( ;∀;)
noteに書きたいなぁって衝動に駆られる内容では無かったと言いますか・・・
まぁ~ 毎回そんなにたいした内容ではありませんがぁ~( 一一
今回は、参考になるかもしれないし、少しでもこの現実を知ってもらいたいのと、私自身の反省も込めて、書こうって。
今年の夏の暑さはホントに尋常じゃないんだって改めて認識した出来事だったんですよね。
数年前にも、この患者さんはAKIになったのだけど、その時は急性胃腸炎がきっかけだったんですよね。
ってことは、夏場の不感蒸泄や発汗による脱水を水分補給(自由水だけでなく電解質補給も含めて)する事で、AKIは防げたんですよね。
でも、今年の夏は違った。確かに、不感蒸泄や夏場の発汗に見合うだけの水分補給ができてるなら、AKIは防げたはず・・・とは思うのですが~ 
だけどお仕事されてる年代の方で、水分補給ができる時間も限られてる環境のため、なかなか水分補給も難しいという現実。しかも発汗が多くなるような環境でのお仕事のためAKI のリスクは決して低くはなくて・・・
その事をご本人も理解されてるのだけど、それでも防げなった。
数年前のAKI後から、毎日LINEで朝夕の血圧を確認し、降圧剤のスキップの確認(医師と相談の上スキップする際の血圧を決めている)や排尿回数、水分摂取量の確認をしている。
つい先日、患者さんから夕方仕事終わりに連絡あって、朝から尿が出ていない事を確認。普段、夕方までの排尿は数回。お仕事の時は発汗が多いので
OS1を1000~1500cc/日摂っている。その結果、朝夕の血圧がほぼ同じで推移している。休日はOS1飲まず、水やお茶のみで平日とほぼ同じBPで推移。
だけど、その日は普段のBPより-15mmHgくらいだった。
尿出てないし、やばい・・・
まずは、すぐにOS1を500cc少しづつ飲んで頂くようお伝えして排尿があれば連絡して頂く様お伝えしたところ、約2時間後くらいに排尿があり、その後夜間も排尿があった。普段から夜間排尿が多く、その日はさらに多くなったが、とりあえずホッとした。
翌日、かかりつけの腎専門病院に受診して頂きたかったが、ちょうど週末であったこともあり自宅療養して頂くことに・・・
この時点でなんとしても受診して頂く様説得すべきだったと反省している。
仕事を数日休んだことで、普段通りのBPや排尿回数に戻ったので少しほっとはしたが、それもつかの間・・・
休日明けの出勤後、再び夕方に連絡があり、朝から尿が出ていないと・・・
日中にOS1を1000ccは飲んでいたのだが、やはりそれでは水分不足だったのだろう・・・
循環血漿量上げるためにOS1をあと500cc追加して飲んで頂いたら、約1.5時間後には排尿認めた。
翌日には必ずかかりつけの腎専門病院に受診してほしいとお伝えしたが、職場の人手不足で休めないとの事で、患者さんのその話を受け入れてしまった。午前中に排尿はあったものの、午後から発汗がなく倦怠感があると連絡があり、すぐにでも腎専門病院に受診して頂きたかったが、ご自宅から遠い事もあり、近医(受診歴のある)で状況を伝えて点滴してもらうとの事だった。その際に採血もされていたため、翌日近医に再受診しその結果を聞きに行くとの事。
それなら、かかりつけ腎専門病院にその状況だけでも伝えるようお願いして・・・ 担当医師は不在だったため看護師さんに経緯を説明され、急変するなら早急に受診するよう言われたとの事。
その翌日、採血データを患者さんからLINEで送ってもらい、今に至るまでの経緯とその採血データを添付し、担当医師あてに情報提供。
患者さんには必ずその翌日の朝、腎専門病院に連絡して受診するようお伝えした。
近医での採血を確認したら、クレアチニンが基礎値より2倍になっていた!!!⇒AKI(急性腎障害)だったわけです(血清クレアチニン値が予想される基礎値の1.5倍以上の増加があった場合はAKI)
もっと早くに患者さんを説得すべきだった。
とても責任を感じてしまった・・・
私も甘かったのだ・・・
皆さんにも知ってほしい。AKIはまれなことではないのだと・・・
発汗が多くなる夏場がホントに危険である事。
AKIリスクを以前から鑑みCKDG3bA3で尿蛋白がある方だが、あえてRAS系投与していない。NSAIDs服用もなし。
過降圧を回避するため、あえて収縮期血圧が130mmHg未満なら降圧剤をスキップしてる。
採血で電解質のチェックをした上で、循環血漿量が低下する事で糸球体濾過量が低下しないようOS1を1000~1500cc摂って頂いて朝夕のBPも管理していた。それでもなのだ・・・それでもAKIを発症させてしまった。
結局、腎専門病院でも点滴をして頂き、会社をしばらく休んで頂く事になった。近医で点滴して頂いたこともあって、腎専門病院での採血では糸球体濾過量は少し回復していた。
ほんとによかった・・・ 
で~ 実際のトレーシングレポートです。
ここからは、申し訳ありませんが、有料としますね。

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