トレーシングレポートでつながる世界が広がる

なんかテーマがすんごいですけど~
ちょっとおおげさかもしれませんが・・・
最近とくに思う事がありまして~
あえてトレーシングレポートの症例の紹介はお休みさせて頂いて~
色々あったのだけど・・・ 次の機会にとっておきますね~
トレーシングレポートを書いてきて感じたことを書こうかなぁ~なんて!
なので~
ゆる~く書いていきますので、しばらくお付き合いください。
かれこれ、トレーシングレポートを書いて、13~14年かなぁ・・・
以前からお話ししている通り、私がトレーシングレポートを書くきっかけになったのは、菅野先生!
書き始めたころは、今から思うと、書くことが目的になってしまっていたような・・・ 患者さんの事はおいてけぼりだったかも・・・ 自己満足だったように思う。
今でも、何が正解かはわからないけど、書き始めたころに比べると、患者さんにメリットがある内容に変化していると感じている。
患者さんは、なかなか医師に正直に話せないし、どんな話をしていいかもわからない。でも、薬局では色々話して下さって、とても重要な内容を聞き出せたって事も多々ある。
薬剤師のお仕事って、情報収集だって思ってます。
いかに、患者さんからその情報を聴きだせるか!
それには、質問の仕方も重要なわけです。
例えば~ 副作用についてだとしたら・・・
その副作用にはどんなのがあるのかを調べておいて、それについて聴きだしていく~
まぁ~ 当たり前の事なんだけど・・・
患者さんは「歳だから・・・」って事でこのくらい気にしなくていいよねって勝手に思い込んでたりもします。
医師には、聞かれないから答えなかったりするケースも多く、薬局でも同じなら、薬剤師の存在意義が・・・
どんな細かい事でも、それが実は副作用って事もあるかもしれません。
実例でいくと・・・
高齢者のSU剤やインスリン投与だと、HbA1が9%超えていたとしても低血糖リスクはあるわけです。実際HbA1c10%近くでも空腹時血糖は100mg/dl前後ってケースは多々あります。きっと、食後血糖上昇がすんごいんだろうなぁって想像するわけです。平均血糖が高いからと言って、低血糖が存在しないわけではありません。なので、低血糖出現しやすいタイミングを考えて、色々聴きだすわけです。
食事のタイミングとか、食事の時間のばらつきとか~ 食事の時間がいつもより1時間以上遅かったりしないかとか、異常な空腹感とか、気持ち悪いとか、頭痛やめまいや、動悸、ふるえ、発汗などを確認していく。
すると~やっぱりあったりするわけです。
平均血糖が高い時は、まだまだ血糖値を下げないといけないわけですから、食生活の問題を改善して頂くことからはじめて~ 
もし、平均血糖値が低い(高齢者でSU剤やインスリンやグリニド投与の際は高齢者糖尿病の血糖コントロール目標値を参考)なら、SU剤やインスリン単位の減量提案にトレーシングレポートを活用するわけです。
降圧剤での過降圧もよくあります。
とくにCKD患者さんだと、CKDガイドライン2018より、収縮期血圧110mmHgへの降圧は避けるとされているわけです。
さらに、糸球体内圧が低下して糸球体濾過量が低下するからだと考えます。
末期腎不全リスクが高くなるとされておりますし・・・
なので、下痢が続いたりすると、循環血漿量が減少する事で、腎虚血リスクが高くなり、糸球体濾過量が低下するリスクが高くなるわけです。
そういった症例も多々ありますので、腎臓内科へはトレーシングレポートを活用して、収縮期血圧110mmHg未満の際は、降圧剤の一部をスキップして頂く旨を予め報告するようにしたり~
先日も、そういった事例があって、直接病院からお電話で連絡頂いて。
今後についての対応も、お話させて頂きました。
最近では、退院時処方をきっかけに、とある医療センターの薬剤部の方と直接お話させていただきましたし。入院中の経過についてや、退院時のエピソードなどなど・・・ 
ホントに病院薬剤部の方々の丁寧な対応にはすごく感謝しております。
過去には無かったなぁ~ なんか昔はあんまり良い印象なかったし・・・
なんか上から目線っていうかぁ~ 
昔とは違うなぁってすごく感じてます。
にしても~
トレーシングレポートがなかったら、話すきっかけなんて無かっただろうなって思うわけです。
病院の紹介にもトレーシングレポートを活用してますので、その紹介先の医師が直接来局されたり!
トレーシングレポートの内容によっては、その当日中に直接医師が連絡下さるケースもあります。まぁ・・・緊張しますけど~ 
トレーシングレポートを活用する事で、ほんとに世界が広がった!
われながら驚いているわけです。すごいなぁ~トレーシングレポート!
患者さんから知り得た情報で、その情報を医師と共有しておくべきって事は報告すべきだし、その対応に困った時は、医師に判断をお願いする。
すぐに受診できれば良いけど、できないケースもありますし、そのように患者さんに伝えても受診して下さらない事もありますし・・・
そんな時は、医師からの返事を待って患者さんに報告するわけです。
トレーシングレポートはホントに便利なツール。
活用しないなんてもったいない。
最初から上手くなんて書けないし・・・
それでも、患者さんにとって大事だった思ったなら動くべきだと思っている。
色々悩むときは、シンプルに考える事にしている。
患者さんにとってそれが良い事なのか・・・ 良いと思うなら行動する。
なぁんて~
今日はこんな感じで・・・
なんかテキトーな内容ですみません。


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