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KIACコミュニティプログラム_タケノ時空間散歩『この家で』2023年リサーチ日記 8

10月29日(日)
NPO法人たけのかぞくさんが主催する「あつまれ~!ヤキ―タ! 竹野の風土とつながる集い」に参加。明石工業高等専門学校の生徒さんたちも泊まりがけで体験に来ていました。
10年ほど前から竹野に通い、町並み研究を続けておられる明石高専の工藤先生は「何故この自然環境では焼杉の建築が必須と言えるのか」ということを地形の特徴の解説と共にわかりやすく講義してくださいました。地元のベテラン大工さん、北村さんと浪華さんによるお話しは、現状や問題点を上げつつも街並みへの竹野愛あふれる内容でした。続いて、ブラタケノ運営委員会の青山さん、渡邊さんによる竹野の地形と焼き杉板の街並み体験の散策。

レジェンドお二人と学生さんの共同作業

そして満を持しての焼板づくり実践!この日は全部で150枚ほどを焼く予定。まず杉板の裏表を年輪を見て確認し、3枚の杉板を三角の筒状に固定。薪をくべた一斗缶の上部の穴を塞ぐように三角板を立てると、炎が筒の中を走って行きます。まんべんなく焼かなくてはいけないので、鎌を使ってテコの要領で、板の合わさった角の部分を加減して開きつつ、全体の焼き具合も気にしつつ、ということを2~3分でしなくてはなりません。そして炎の上がっている板を運んで水に入れて冷やすという流れです。吹き出る炎はド迫力。

吹き上がる炎

私も與田さんとともに一組挑戦しました。「腰が引けてるー!」などのヤジを受けつつ、大工さんからは「何がこわいんだがなー!」と叱られつつなんとか焼き上げた板は美しかった!

與田さんと挑戦

焼いた直後の興奮おさまらぬ時にFMジャングルさんの取材を受け、二人ともプロジェクトタイトル「この家で」を言い忘れ、「なんのこっちゃわかりませんよねー」と追いかけて伝えに行く。
焼き上げた板は、すでに注文が入っているお宅の外壁として実際に使用されるそうで、ご要望は「薄焼きで」とのことだったらしいのですが、しっかり焼きの板の方が多そうな気も...。

惚れ惚れする焼き目模様

昼食にコロンビアさんでほっこり。なんとFBの投稿を読んでくださっているとうかがい、とてもうれしい気持ちになりました!

午後からは竹野南地区コミュニティの「わいわいまつり」へ。
野菜市や喫茶で、若者が大勢手伝っていたのは、鳥取大学で地域福祉を学ぶ学生さんでした。彼らと話していている地域の方々も楽しそう。作品展示の中には通所サロンで作った地域の人々の実話満載の人生ゲームも!「初めての恋。この胸の高鳴り。深呼吸を三回する。」「愛情込めてつくった野菜たちをほとんど鹿に食べられる。泣きながら電気柵を7万で買う。」などなど、ものすごく味わい深いコマが並んでいます。
「あなたの好きな一文字を書きます。」のコーナーをしておられた書道家の小林先生に、上中下三巻ある「大書源」から好きな字体を選んで、名前からの一文字を書いていただきました。KIACへは「繋」の一文字を。

続きは下の2023年リサーチ日記9へ。


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