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「孫子の兵法」が教えてくれること

こんにちは。岩山尚美です。
noteを始めたので、自己紹介的に「孫子の兵法」のどんなところが好きかについて書こうと思います。

私が「孫子の兵法」を知ったのは今から10年以上前に遡ります。


「孫子の兵法」の奥深さ

「孫子の兵法」の奥深さについては言わずもがなではありますが、あらためて整理しておきます。
①2500年前から現在も読みつがれている
②人の営みの本質を捉えている
③適用範囲が広い

「孫子の兵法」が書かれたのは実に2500年以上前のことです。それが今でも読みつがれています。その事実にまず重みを感じます。

兵法と言うからには戦いの書ではあるのですが、書かれているのは戦いの方法論にとどまりません。人の営みの本質が書かれています。

「孫子の兵法」といえば、今やビジネス書として知られていますが、その適用範囲はビジネスに限りません。日常生活の様々なシーンにも適用できます。それを教えてくれたのが、孫子女子勉強会でした。

孫子女子勉強会とは何か

私が「孫子の兵法」の面白さに目覚めたのは、孫子女子勉強会に参加するようになったからです。孫子女子勉強会は、公認会計士・作家の田中靖浩先生が「孫子の兵法」をテーマに主宰する勉強会です。女子こそ「孫子の兵法」を学ぶ価値があるという田中先生の持論により、原則女子だけを対象にした勉強会のため、いつしか孫子女子勉強会と呼ばれるようになりました。2013年の秋、勉強会は新橋の貸し会議室でひっそりと始まりました。

それから10年と6ヶ月の月日が経ちましたが、今もなお月1回のペースで孫子女子勉強会は続いています。私は初回から参加していますが、まさかこんなに長く続くとは思ってもみませんでした。記念すべき初回の勉強会の内容はすっかり忘却の彼方ですが、勉強会後の懇親会ではぎょうざを食べたことだけは鮮明に覚えています(笑)

孫子女子勉強会の基本的な流れは下記のようになっています。

まずはじめに、田中先生から話題が提供されます。

次に「孫子の兵法」の一節とその解説がなされます。

その後、提供された話題に対して、田中先生による孫子の兵法的な独自解釈の解説が続きます。

最後に、参加者が関連する話題を提供したり、自分の気づきを述べたりという時間が続きます。

勉強会の流れとしては、特段のユニークさがあるわけでもない普通の流れです。それなのに、なぜ、10年以上も続いているのでしょうか。続くには、続くなりの理由があります。

1つ目の理由として、提供される話題が多岐にわたることが挙げられます。ある時はChatGTPの登場というような世の中のホットトピックであったり。ある時は田中先生の経験談であったり。ある時は執筆中の内容であったり。またある時は身近なテーマの飲み会についてだったり。と、話題は実にバラエティに富んでいます。

2つ目の理由として、話題をベースにして「孫子の兵法」の一節をとりあげるスタイルがあります。そのため、紹介される一節は毎回異なるものではなく、何度となくとりあげられる一節も数多くあります。ですから、「孫子の兵法」の掲載内容には限りがあっても、話題が続く限り、無限に続けることができます。

3つ目の理由として、田中先生の独自解釈によって「孫子の兵法」の一節への解像度がぐんと上がり、「おぉ、なるほど!」という発見的な面白さがあることが挙げられます。この面白さこそが続いている最大の理由と言えるでしょう。

4つ目の理由として(まだあるんかい!)、田中先生ご自身も雑談が多いと公言しているように、雑談的話題を交えた不思議な話の展開方法が挙げられます。杓子定規な流れで進んでいくのではなく、一体どこに向かっているのかと迷子になりそうなくらいにあちこちに飛ぶ話が、実は見事につながっているという面白さがあります。

最後の理由として(やっと!)、勉強会仲間の間に心理的安全性が保たれていることがあります。田中先生からの一方的なインプットだけでなく、ここだけの気づきの共有ができることが勉強会の面白さを増しています。

こんな風に、長く続くためのいくつもの理由が折り重なって成立している孫子女子勉強会ではありますが、田中先生の「孫子の兵法」的見方が中核をなしていることは間違いありません。

「孫子の兵法」が教えてくれること

孫子女子勉強会を10年以上も続けてきた結果、参加している私達にどんな変化が起こったと思いますか?

何度も何度も浴びるように「孫子の兵法」の一節を聞き続けると、いつしか、ある状況に遭遇したときに、「孫子の兵法」の一節が思い浮かぶようになります。例えば、不運に見舞われたときに「患を以て利とする」が思い浮かんだり。遠回りかもなあと思ったときに「迂直の計」を思い出したり。

つまり、孫子女子勉強会を通じて、田中先生の「孫子の兵法」的見方が私達にもインストールされて、私達も「孫子の兵法」的見方ができるようになってきたのです。

「孫子の兵法」的見方ができるようになったら、生きるのが楽になりました

私の好きな言葉に

「絶望的な状況というものはない。人が状況に対して絶望的になるだけだ」

というものがありますが、どんな状況でも見方次第なのです。そして、「孫子の兵法」は希望をもてる見方を教えてくれるのです。

ある時から、孫子女子勉強会のことを、もっと言えば「孫子の兵法」的見方を記録に残そうとブログに綴るようになりました。これまでに48本の孫子女子勉強会ブログ記事を書いてきました。時々、見返すことがありますが、見返すたびに自分が書いたブログ記事から元気をもらっています(にっこり)


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