先進国で最もオンナが眠れない国ニッポン!調べたら男も寝てなかった件

先進国で最もオンナが眠れない国ニッポン!調べたら男も寝てなかった件

藤田尚弓

「今夜は寝せないぜ」といった艶っぽい話ではなく。日本は女性が世界一眠れない国(家事労働が大変)という記事を見て、データにあたってみたら「男性も頑張ってるじゃん」という事実がわかった件。

平均睡眠時間は7時間⁉睡眠不足になりやすいのは40代

 まずは日本人の睡眠時間について調べてみた。公表されているデータを見ると、40代の睡眠状況がよくない。平均睡眠時間が6時間以下の人は男性48.5%、女性52.4%という数字が示されていた(平成29年「国民健康・栄養調査」)。

 えっと、これは6時間以下が睡眠不足ってこと?


 日本の成人28000人を対象とした横断研究によると、睡眠時間は7時間をピークに幅広い分布になっているそうだ。バラつきが多いデータの平均を言うのもなんなのだけど、総務省の統計による日本の平均睡眠時間は7時間42分(総務省統計局平成28年の調査)。ちなみにOECDの調査による日本の平均睡眠時間は7時間22分だった。

 まとめると。どうやら日本人の平均睡眠時間は7時間以上8時間未満で、40代がもっとも睡眠不足になりやすいようである。

日本人は睡眠時間が少ない!?海外の睡眠時間を調べてみた

 諸外国と比較してみたよ。結果は以下のとおり。

・アメリカ 8時間48分 
・イギリス 8時間28分
・フランス 8時間50分
・中国   9時間02分
・韓国   7時間51分          (OECD2019)

 なんかすごく長くない??8時間以上眠れるなんて羨ましいし、驚いた。

 あえて睡眠不足の状況を作った実験があるのだけれど。睡眠不足は、不安、抑うつ、被害妄想といった不具合を引き起こすだけでなく、感情調整力や建設的思考力も下がってしまうことが報告されているよ。

(Jennum P, Sjøl A. Snoring, sleep apnoea and cardiovascular risk factors: the MONICA II Study. Int J Epidemiol1993;22:439-444
 Enright PL, Newman AB, Wahl PW, Manolio TA, Haponik EF, Boyle PJ.Prevalence and correlates of snoring and observed apneas in 5,201 older adults. Sleep 1996;19:531-538
 Jennum P, Sjøl A. Epidemiology of snoring and obstructive sleep apnoea in a Danish population, age 30-60. J Sleep Res1992;1:240-244)

 つい最近、久々に混みあう時間帯に外出してしまい「いつの間に、日本のおじさん達がこんなに不機嫌なったの?!」と驚いたのだけど。もしかしたら長時間労働と睡眠不足が関係しているのかも。心の狭いオトコだと思ってごめんなさい。

眠れない日本男性より睡眠時間が少ない日本の女性

 さて。日本は世界一女性が眠れない国という記事を見て、ショックを受けたのだけど。ネタ元になった記事で引用していた、OECDのデータを調べてみたら、日本の男女の睡眠時間の差はたったの14分!

 確かにOECD30ヵ国のうち、女性の方が睡眠時間が短い国は6ヵ国のみ(韓国、イタリア、ギリシャ、エストニア、スペイン、日本)だけど……。14分くらいでそんなに大騒ぎをしなくてもいいんじゃないかと思ったよ。

 日本人は世界的に見ても睡眠時間が少ない。40代ではさらに睡眠不足になり、そしてほんの少し、女性の方が辛い。「感情調整力が下がっていることも考慮しつつ、リスペクトしあい、労りあいたいよね」と思うけど。

 そんなことよりも個人的に怖いのは、超高齢化時代になり介護問題が今よりも大変になったときのことである。

母は眠れないが、子供のお世話は喜びだったりする

 睡眠時間は年代、ライフスタイルなどでも変化するけれど。働くお母さんは睡眠時間が短くなってしまう代表格だと言えるだろう。食事は手作りするのが好ましいとか、部屋はキレイにしておくのがあたりまえだとか、子供との対話も大切だとか。全部やろうとすると、ホンっとに大変だ。

 私が今苦労しているのはお弁当問題。料理は作り置きをうまく活用して乗りきってきたが、高校生になって給食がなくなってからは、明らかに睡眠時間が短くなっている。

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最近は調子にのった息子から野菜300g、たんぱく質50gといった数値目標を与えられ、睡眠時間がまた減った。

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 でも、ちょっと楽しいんだよね、子供のお世話は。「大変」と言っているけれど、そこには嬉しさや幸せがちょっぴり内包されているから。でも、介護はどうだろうか。

男性に労わってほしいのは介護ステージ!

 働きながら家事して子育てして。確かに働く女は大変だ。でも、もっと大変なのは、たぶん介護。介護で睡眠を奪われているときに、どれだけ感情調整力を保てるだろうか。痴呆になると、感謝の言葉どころか、暴言を吐く人もいると聞く。建設的な思考ができない状態で、暴言を吐かれても頑張れる自信は……。

 正直、ない。

 長時間労働で頑張っている男性も大変だろうけど、介護のステージに入った女性の苦労は想像しただけでも涙が出そうだ。女性活躍推進もいいのだけれど、男性の「労り力向上」も国をあげてやらないとダメなんじゃないかと思う。

 40代の男女はお互いをリスペクトしていたわり合えばよいと思うけれど、50代になったら男性の「圧倒的な労り力」が必要になると思う。言葉がけ、表情はもちろんのこと、パートナーからイライラをぶつけられたときの受け流しも大事。これが、睡眠不足の男性にとって簡単じゃないことも容易に想像できるけれど。

 40代男性の皆さん、睡眠時間を確保しつつ、労り力をこっそり培ってー!オンナも頑張るよー。

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藤田尚弓

ワインとコーヒーを燃料にして生きています。「一杯ご馳走してあげてもいいかな」と思ってくれたら嬉しい。大好きなコーヒー豆もしくはワインを購入する費用に充てて、また元気に執筆します♡

これからも精進します!!!
藤田尚弓
デザイン事務所経営。私立大学の生涯学習機関でコミュニケーション心理学の講師をしています。企業研修、講演、執筆、テレビのお仕事も少々。著書は数冊。SankeiBizにて「最強のコミュニケーション術」を連載中。所属学会は日本社会心理学会。残念なことに独身。