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コーチングの力

今、コーチングを学んでいる。

学びながら、実践している。

「コーチ」という言葉は私が子供の時からあったけれど、今思えば、それは「コーチ」じゃなかった。

「スイミングスクールのコーチ」と呼んでいたけれど、それは、つまり水泳の先生であって、コーチではない。

コーチは、相手が望む未来に到達できるように、対話を通して相手の自発的な行動を促進することがその役割だ。

つまり、主体はコーチではなくて、コーチングを受ける本人だということ。

教えてくれる人がいて、その人の教えてくれることを知る、できるようになることが、自分の価値を上げることだと思っていた。

でも、そうではなくて、そもそも人には価値があって、その人が望むことを実現できるようにコーチが一緒に考えてくれる。

これって、すごいことだと思う。



昭和の優等生だった私は、なにかを考えるときに、ついつい正解を探してしまう。

正解のない会話であっても、「この場ではどう言うのが一番適切なんだろう。」と無意識に考えている。

そんな積み重ねで、私は、その思いが自分自身の思いなのか、今、そう言った方がいいと思っているのか、分からなくなってしまうことがあった。



そんな時に出会ったコーチング。

コーチングの考え方は、私には衝撃だった。

だって、正解が自分自身の中にあるなんて。

正解は自分の外にあって、ふさわしい正解を探してきたこの年月はなんだったんだろうって。

でも、すごく心地よかった。

自分の心の中、自分の思いを探っていく過程に寄り添ってくれる人がいるというのは、とても安心できることなんだと知った。

自分の心の中なんだから、自分一人で考えればいいだろうと思っていたけれど、そうではなかった。

もちろん、自分一人で考える時間もとても大切だと感じるのだけれど、人はやっぱり共感してほしい、思いを分かち合いたいと思うものなんだなあ。

コーチがいることで、自然な形で背中を押してくれる。

自分の望む方向にすすむ力が心の底からじわじわと湧いてくる。

それがコーチングの力なんだと知った。



近所にかかりつけのお医者さんがいるように、心のそばにかかりつけのコーチがいるような世の中になるといいなあと思っている。

学校にもカウンセラーだけじゃなくて、コーチがいるといいなあと思う。

スクールコーチ。

子どもたちは、スクールコーチと話して自分が望んでいることに気が付き、色々なことにチャレンジするパワーをチャージしながら学んでいける。

そんな世の中になるといいなあ。

そんな世の中にするために、一歩ずつすすんでいきたいと思う。



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