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「話を聞いてもらう」ということ

例えば、何か問題が起きて、その原因がAさんにあるんじゃないかと思う時。

Aさんに、この問題について「話してみよう」と思う人はたくさんいると思う。

でも、Aさんの話を「聞いてみよう」と思うことはあんまりないはず。

だって、Aさんが問題の原因だから、Aさんに変わってほしい、だから、どう変わってほしいかを説明、説得しなきゃって。


だけど、本当はAさんの話を聞いてあげるといいのかもしれない。

Aさんも、問題が起こってしまって、困っているのかも。

なんとなく上手くいっていない感じはあるけど、何がいけないのかわからないのかも。


Aさんは、誰かに話を聞いてもらううちに、問題の原因に自分で気が付ける。

そうしたら、自分で変えていける。

もしくは、「どう変えたらいい?」と他の人に聞いて、他の人の意見を受け入れることができるかもしれない。


「話を聞いてもらう」ことって、自分を受け入れてもらうこと。

人の話を聞けない人は、人に話を聞いてもらえなかった人なのかもしれない。

人の意見を受け入れられない人は、自分の意見を受け入れてもらえなかったのかもしれない。

自分が経験していないことは、できないものなんだなあ。


だから、自分とは違う人と出会った時は、まず、話を聞いてみるといいのかもしれない。

話を聞くからと言って、自分がその人と同じ考えでいなければいけないわけではないよね。

話を聞くことは、その人の存在を受け止めること。

話を聞いてもらうことは、自分の存在を受け止めてもらうこと。


今日は、懐かしい人たちと話して、そんなことをつらつらと考えた夜でした。

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