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休日に。

東宝シネマズ上田で、「帰って来たあぶない刑事」を観た。
テレビで放送してたのは、四十年ほど前だったか。
毎週楽しみに観ていたのだった。タカ役の舘ひろしと
ユージ役の柴田恭兵は、顔に年相応のしわが刻まれて、
おしゃれないでたちで、渋い色気を出している。
全速力で走り回ったり、バイクに乗りながら散弾銃を
ぶっ放したり、相変わらずの展開で、お二人とも七十歳という
お歳を感じさせないほど、スクリーンの中ではしゃぎまわって
いた。
タカ&ユージのように素敵なジジイになりたいのお。
それには、ヘロヘロとだらしなく酔っ払ってばかりの生活を
慎まなきゃねえ。今さら無理かねえ。
そんなことを思いながら観たのだった。
映画館を出たら、夜半からの雨が上がっている。
本日の昼酒に、上田駅前の東都庵の暖簾をくぐる。
上田にいくつか蕎麦屋はあれど、たいていこの東都庵か、
塩田屋に決めている。女将さんと若女将さんの笑顔に迎えられ、
奥の入れ込みに落ちついた。。
野沢菜で黒ラベルを飲み始めたら、ちくわの天ぷらを出して
いただき、恐縮する。いつもこうしてご好意の一品を出して
くれるのだった。
地酒の和田龍澄水を二杯酌んで、冷たいもりで締めて、
女将さんと若女将さんに挨拶をして店を出た。
今度うかがうときは、ご好意のお返しに、菓子折りなんぞを
持参することにする。町なかをぶらぶら散策すれば、昼過ぎの
商店街に人の姿がすくない。
七月になると、上田祇園祭、その翌週には上田わっしょいと、
祭りが続き、たてよこ市街地の通りが賑わう。月が替わって
八月五日には、千曲川の河川敷で花火大会がある。
上田駅の温泉口を出れば、どこにいても間近で迫力ある
夜空の大輪が拝めるのだった。
夕方、寿司屋の萬寿におじゃました。黒ラベルを飲みだせば、
お通しの、トマトの甘酢和えがさっぱりと美味しい。
握りをつまみに飯山の北光正宗の夏酒を二本。
よくよく酔った本日の締めだった。
翌朝、あてもなく町なかをうろつく。ひと気のない古い住宅街を
歩いて行ったら、上田東小学校の前に出た。広い校庭に、
子供たちの姿は見当たらなかった。ちいさな飲み屋やスナックの
並ぶ袋町を抜け、コンビニで缶チューハイを二本買って、
城跡公園に行く。お堀のまわりの緑も色濃くなって、日ごと盛夏に
近づいている。この夏もずいぶん暑くなるのかな。
缶チューハイを飲み干して腰を上げたのだった。

夏酒や甘酢のトマトお通しで。


昨年の祇園祭。



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