COVID(コビト)さん。

COVID-19が突然現れて、地球侵略を企んでいる、、、?
人のからだを仮住まいにしながら世界を渡り、拡がろうとしているウイルス、COVID=コビト。 


SF映画の画面を思い出す。
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結.  全世界が笑顔でハグをする。
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現在、コロナウイルスによって人々の生活に大きな変化が起きています。

多くの国で感染が拡大し、人と人の接触を防ぐために「家の中にいること」が大きな共通正義となっています。

その中で、我々は自分と周りの環境に対して、距離感を変えながら柔軟に生活領域を構築していることと思います。

在宅勤務への移行に合わせて住宅の中に新しく仕事場を設けた人が多いのではないでしょうか。いままでは住宅とオフィスという2つの点とそれをつなぐ道という線で作られていた生活領域が、住宅の中に2つの点が入り、しかしそれらは共存せず、時間や空間によって隔てられています。

視点を変えてみると、範囲は小さくなりながらも点と線の関係は維持したまま、距離感を変えながら今までの生活領域を身の回りに投影したといえるでしょう。

「場所」は距離を変えながら、その関係性は維持され、投影されます。
では、「行動」はどうなったのでしょうか。

今回のパンデミックは伝達・移動技術の発達により拡大しました。奇しくも、防御策の基盤を築いているのもその伝達・移動技術です。これらの情報技術により、距離を介さずに人と繋がることができるようになりました。それは文字情報だけではなく、音声から映像へと、より多くの感覚を刺激するものへと発展しています。
視点を変えてみると、人は人とのコミュニケーションに、感覚の刺激を多く求めていることがわかります。様々な感覚と身体機能を用いて、他者を認識し、自己を表現しながら、生活を送っています。

「場所」は距離を変えながら、その関係性は維持され、投影されます。
「行動」はより多くの感覚の刺激を求めながら、周囲を認識し、自己を表現しています。

このように、人間は様々な感覚を用いながら、身の回りを知覚し、自分の世界を構築しています。そして今回、コロナウイルスによってその世界の再編成を迫られました。

その変化を経た人間の知覚する世界「環世界」(※)はどのような地図として描かれるのでしょうか。その新しい地図と、従来の地図の比較から、人は点と線をどのように認識しているのかを探り、人と場所のこれからを考えていこうと思います。

(※)環世界:ユクスキュル氏(生物学者・物理学者)が唱えた。生物がその知覚によって認知し、構築した世界。

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