💩だらけの歩道の理由

今週は精神的に結構参った。遠距離中だった彼氏との関係解消、電話インタビューを行うはずが電話は掛かってこず、Anmeldungは失敗に終わる...などなど、予定していたことが一つも上手く行かなかった。（Anmeldungに関しては、通訳のRouven兄貴も連れてったのに...大家が記入ミスして却下された。）
私が意気消沈していると、いつもの強面の顔で優しく励ましてくれた。また書類書き直して、予約取って、終わったらまた一緒に着いてってあげるから心配するな、なんとかなるよ、大丈夫と。他でちょっと落ち込んでいた事もあって涙が出そうになった。
それでも生きていかなきゃならないので、ブツクサ言いながらもやるべき事を進めていく。

さてネットワーク/友達作りは、誘われたら断らずのフットワーク軽めスタイルで続行中。バンブルとかアプリで誘われたらそんな興味無くてもとりあえず顔を出してみる。（なにせ暇だから）
今日会ったのは不思議な青年Basti。彼の仕事の合間に2時間ほどコーヒーを飲んだ。で終始何の話題で盛り上がったかと言うと。。。

💩

だ！実は私のprofile欄には、特技：道端の💩を踏まない事。人生で一度も踏んだ事ありません。
と書いてあるのだ。そしてなぜか彼はそれに興味を示したらしい。で、「うちの近所はベルリン で一番道端に💩が転がってるから、絶対一回は踏むと思うよ、試してみな」という挑戦状を私に投げつけたのだ。とう言うわけで実際に行ってきた。
本当に多かった。
ベルリンに来て、色々印象はあるけど、道端に横たわる大小様々な💩もかなりインパクト強めだった。しかし彼の近所は確かにちょっとすごい。

で、単刀直入に理由を説明すると、これは左派のgentrificationへの抗議らしい。なんでもここ10数年の間、不況に喘えいだベルリンは、特定の不動産会社に土地を売りまくり、その結果不動産会社は高所得者向けにアパートなどをリノベーションして高額な家賃を提供し街の高級化を担い、一般市民を苦しめるような構図になっていたらしい。そこで左派の活動団体の皆さんが一致団結してgentrificationに抗議しよう、と言う事で犬の💩を道端にばらまいてるんだって。だからその街の壁もグラフティだらけだし、左派団体VS警察のタイマンが夜な夜な繰り広げられていて、ベルリン で唯一警察が一般住民にリンチされると言う、なかなか物騒な街らしい。（その代わり一般住民には何の危害も無いらしい）

でも！このエリアは若者やアーティストに人気のサブカルスポットなんだって。だから尚更高級化が許せないとみた。街を歩く若者はエネルギッシュな印象もあり、カフェやバーやナイトクラブとかはたくさんあるけど、それと同時に非常にリラックスした雰囲気も併せ持っている。

色々書いて、ふと思い出した事があった。
カナダって、20数年前まで、フランス語圏のモントリオールが経済の中心地だったけど、歴史的にカトリックが多くて、何でもカトリックは金儲けが禁忌とされていたから、そのしがらみというか習慣もあって、（あとモントリオールではフランス語が公用語ってのも、アメリカに頼るカナダ経済にとって弊害になっていた事も加えて）経済拡大が難しく、そこで英語圏かつプロテスタントが中心のトロントに資本を移してカナダ経済を発展させたらしいんだけど。。（カナダ人の大家が昔熱弁していた）

ドイツ人（とかカトリック圏のヨーロッパ人）がアメリカ嫌いなのと、必要以上の労働を拒む事の背景って、やっぱ根本がカトリックである事が大きく影響してるのかなあ？資本主義と富の一極集中をとにかく毛嫌いして戦おうとする印象がとにかく大きい。
私はただ人々との会話でそういう情勢とか価値観を学んいるから、自分が正しい情報を正しく理解してるかどうは定かではないので、そろそろ専門書とか読んで勉強した方が良いのかなあ？オススメの本あったら教えて頂きたいです。