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マンガの先輩③「恩と怨」

先日有楽町でやっていた
島本和彦展行ってきました。


島本和彦さんの原画展 大盛況でした

ちなみに上京して一番最初に漫画家さんにサインをもらったのが島本和彦さんでした。

サンデーに持ち込みに行った時「君はこの雑誌で誰が好き?」と聞かれ
「なかいま強さんのうっちゃれ五所瓦、
新人では増刊の西森博之さんの今日から俺は!
短期集中のスプリガン
田中圭一さんのピー助
最近見ない、島本和彦さん」

島本さんはこの辺りの時期、小学館を離れ
徳間書店で名作「逆境ナイン」を書いてました。

僕は19歳の時 徳間書店キャプテンで小林尚というペンネームで佳作をいただきました。「蝉の一生」と言うリプレイ物でした。

今はやっているリプレイ物そのままです。

リプレイて35年前に元になった小説があってそこら辺がブームの始まりなんです。
その小説をベースにした物でした。

当時ヒットしていたヤクザ物の漫画も

「リプレイ」と言う小説のヤクザ版だと当時から知っておりました。

キャプテン佳作の
その時の選考者が 島本和彦さんでした。
僕は新人の時島本和彦さんの漫画を買い漁りました。
炎の転校生、逆境ナイン、ワンダービット、仮面ボクサー
大ファンだったのです。

のち、、、ウラ島本の頒布手伝いをしていた鷹巣ヒロキ先生にも出会うわけですが。

そうマンガの先輩とは影響を受けた人達の話。

有名無名を問わず

途中から有料になったりします。小技やx大技
学んだ事を箇条書きにしてみました。

添付できる資料の量に限りがあるので
細かいことはお調べください。

背景を教えてくれた先輩

  • 鈴木雅洋(スズキマサヒロ)
    別ペンネーム 鈴木がんま

ゲームの原画家 今中光太郎

僕とみやすのんきさんのお仕事場でご一緒した先輩漫画家
みやすのんきさんの「ヘビィメタル甲子園」のすごい背景は全部この方。

パース(遠近法)の取り方教えてもらいますした。
のちにスピリッツでご一緒させていただいています。
僕だけ年齢が一回り下なのです。

僕は翌年集中連載をヤングサンデーでとっていました。
21歳の頃

鈴木さんは50でお亡くなりなられています。
若い日ありがとうございました。

マンガの基礎訓練

  • みやすのんき先生

言わずもがな「やるっきゃ騎士」の大ヒットの先生。
ペンが使えない時に
ペンの練習を教えてくれました。
アニメの絵コンテ見るといいよと教えてくれたのも先生です。
魔女宅だったかな。

マンガの生活

  • 仙道ますみ

それまで徹夜当たり前、一気に仕上げてナンボだった制作スタイルを
変えてくれた恩人
妻ですが。
僕は絵を描くのが早いので1日に24pくらい描けてしまい

フラフラになることが良くあったのですが
「あんた死にたいの?」

「毎日4pやれば、6日で終わるじゃん。1日休めば?」
と言う目から鱗の仕事方法を教えてくれて

最近は1日2枚から最大でも8枚の量ペースにしているため
夕方には夕食、風呂準備ができるほどの余裕に
毎日7時間以上睡眠。

死から程遠い体質に。
それまでは年に3回以上風邪をひく体質でしたが
とうとう数年に一度レベルに。
コロナも症状は軽く凌ぎました。

ありがとうございます。

マンガの百人組手

  • 西森博之さん

どこから話したらいいかもわからないほど
たくさん勉強させていただきました。

ジャンプの今の有名作品
SPY×FAMILYや、
かぐや様に告らせたい、推しの子

なんかも西森博之氏の影響だと作家が言ってるくらいです。

思い出したらちょこちょこ書いていきますが

仕事が始まるのが午後1時から
朝5時までそれを週4日
仕事があると宴会が毎日あり
その後先生は就寝前に一冊本を読むのが習慣でした。
睡眠時間は6時間ありません。

仕事中は休日中にどんな漫画を読んだか、どんな映画を見たかの感想を話す時間です。

休暇は3日ですが
二日酔いになってる時間が1日あるので
実質二日、自分のネームもやらにゃなりません。

ですから映画を見るのも本読むのももうこちらも必死。

「何が面白かったか」
「見たくなるように筋を教えろ」

これは漫画を描く上で人にどう見せたらいいのかの訓練になっていきます。
エピソードの伝え方
魅力の伝え方
仕事中4日分のトークのネタ仕込みもあるわけだから
漫画や、映画はたくさん見ました。

たまに先生がおすすめのビデオを貸してくれました。

復活の日

まだデジタルリマスターが出ていなかった
スターウォーズ

西森「どのエピソードが一番面白いか考えてみ?」

スターウォーズは有名な最初に公開されたEP4が傑作だと思い込んでいました。


しかし言われてよく見ると
脚本と人間的ドラマが詰め込まれているのは
EP5だったのです。20歳の頃

西森「映像が面白いのはEP4なんだけど名シーンがあるのと脚本なのは5なんだよね・・・」

紅林「あ、、、監督と脚本が、、、ジョージ・ルーカスじゃない」
西森「そうなんだよ。監督や脚本家もちゃんと見るといいよね。」


マンガの先輩というのは
バトンをくれる人でもあります。

沢山のバトンをまた後輩や
同じ時代を生きた友人たちに託していく部分があります。

ギランバレーで漫画は書けなくなっても
僕たちに的確なマンガのアドバイスくれる前屋雄一郎さんもですし。

どのようにバトンを渡していくかは人それぞれですが

人を殴ったり、他人に嫌がらせしたバトンは必ず利子つけて戻ってくるってのは覚えておいた方がいいです。
怨です。

逆に
マンガで三十年食べていけれれだけの物をくれたなら
恩を感じるでしょう。

「恩と怨」

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