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残らないもの

食というのは、

形があって、そして
形のなくなるもの

なくなることをよしとされるもの。

ひとてまでの食事を、1万円2万円かけて買ってくださった方々の手には何も残らない。
ただ、残るのは記憶だけ。

夏の終わり。
夏と秋のあいだの、さまざまな色が、香りが、風景が、

あぁ、あの時のあの場所でのあの食事は良い時間だったと、その人の記憶に残ればいい。



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