生命保険の魔法の力

1996年6月に開催されたプルデンシャルの会で、日本の代表だった坂口さんの「生命保険の魔法の力」のスピーチはもはや伝説ですが、改めて読み返すことがありましたのでメモ。

「生命保険の魔法の力」。これは何を意味するのでしょうか?そのいくつかを考えてみましょう。例えば・・・

  • 契約成立と同時に家族に安心感を与え、契約者である本人には満足感を与える。つまり家族全員に対して心の平和という満足感を与える。

  • 申込書に署名して初回保険料を支払ったその瞬間から、1億円というような、保険料の何千倍、いやその何万倍もの遺産が突然出現するという不思議な力。

  • 契約者に不慮の死が訪れたとき、遺す家族には経済的苦労をかけずに以前と同様の生活水準を提供する。生命保険にはこんな不思議な力もあります。

  • 生命保険には、ある目的のためにお金を効率よく貯めていくための習慣を提供してくれる魔法の力もあります。例えば、生命保険を通じて退職時から死ぬまで年金の支払いを受けられるようなアレンジができるということです。

  • 急にお金が必要なとき、契約を担保に安い金利でお金を借りることができるという特権が得られます。

  • 一時的に保険料支払いが困難になっても、自動的に保険料の振り替えが行われて契約が続くという、他の金融商品にはない特権。これも生命保険の魔法の力です。たとえ、保険料支払いが不可能になっても、違った形の保険に変えていくことによって契約は継続していく。こんな不思議な力も生命保険にはあります。

  • 被保険者がある条件に適合する場合、将来の保険料をすべて支払い免除にすることができるという魔法の力。

  • 金持ちには保険は要らないとよく言われます。膨大な投資資金と不動産があるから、生命保険なんて必要ないと言われます。でもそれに対する答えは簡単、資金の流動性の問題です。相続税を支払うためには、有価証券や不動産を、望まない時期に売却しなくてはならないかもしれません。生命保険の保障プランをきちんと組み立てれば、常に税金やその他の必要資金をカバーできるようなキャッシュが保証されます。これも生命保険の魔法です。

  • ごく限られた人、時にはたった一人の人の能力や知識や天才性によってたっている企業があります。投資家は、そのような企業に対しては、もしそのトップに何かがあったらどうしようかと考えるので、信用を得ることは容易ではありません。しかし、生命保険の魔法の力を使えば、キーマン・プランを用いて、企業はきちんと資産や投資家の信頼を保障することができ、また、節税というメリットを得ることもできます。

  • 被保険者が末期的な病気にかかった場合には、約束の死亡保険金を生きている間に前払いできるという不思議な力。

  • 日本のあるリビング・ニーズ特約のご請求者は、新しい事業を始めるのに借金を抱え、二人の子供は大学入学を控えているというときに、腎臓ガンを含めた合併症で余命いくばくもないという宣言を受けました。医療費も大きな負担となっていました。また彼は、家族の住む地域から遠く離れたところにあるお墓の世話を誰がするのかということについて心を痛めていました。リビング・ニーズ特約の保険金は、そのような経済的負担をすべて拭い去ったのみならず、保険金の一部でお墓を自分の住む町に移し、今後世話することができるようにしました。ご請求者が亡くなった後にどうなるのだろうという心配は全て解消されました。これも生命保険の魔法です。

  • 契約者はいつでも一方的に契約を破棄できる。しかし、保険会社は保険料の払い込みがなされる以上、いつまでも約束を守る義務がある。このように、一見、不平等契約に見えるものを正式な契約として成り立たせる不思議な力。生命保険契約は、おそらくこれまで人類が発明した契約形態の中でもすばらしいものだと思います。

  • 一個人にとっては不可能なことを実現する不思議な力。ご契約者は、巨大な金融機関の一員として、企業、株、債券、モーゲージ、不動産などに巨額の資金を投入する投資に、間接的に参加することができます。

  • 一個人の立場から、保険契約を投資の一手段としてみた場合、人類がこれまで考え出した最も安全な分散投資になっているという不思議な力。

  • 非常にマクロ的な見方をすれば、保険会社に集まってくる大量のお金は、国家の経済の成長も左右するくらいの影響を持っているという魔法の力。

  • 申込書にサインして、初回保険料を払った瞬間、その申込書をlove letterに変えてしまう魔法の力。

  • 生後間もない赤ん坊を被保険者とした保険を祖父母がプレゼントしてその子供にあげた場合、子供が大人になって、そしてすでに祖父母がこの世にいなくなくとも、彼らの愛情だけは引き続き感じさせることのできる魔法の力。

  • 父親の残した保険金によって、貧しい家庭の子供が大学教育を受ける機会を得て、やがてはその子供が大人になって、世界最大の会社の最高経営責任者になるチャンスを得られるという不思議な力。

  • 苦労してアメリカの大学を卒業した日本のある青年と、アメリカの一女性を結びつける役目を果たした不思議な力。


米軍基地のある佐世保に育ち、奨学金を得て単身アメリカに渡ったこと。そこで待ち受けていた数々の難関。そして、ジョアンとの出会い。ジョアンの生命保険のキャッシュバリューのおかげで、二人は結婚できたこと。

そして、ジョアンの発病。6年にわたる看護の末、亡くなったこと。

私たち夫婦は28年間にわたり、たいへん幸せな結婚生活を送りました。その始まりを助けてくれたのが生命保険の契約でした。

生命保険は私にとって、このように特別な意味があります。多くの人は、仕事だからということで、ビジネスとして保険に関わっているのかもしれません。でも私は、単にそうした理由で、生命保険のビジネスに身を投じているのではありません。

生命保険は私の中にあります。私の心の中にあるのです。

私は、生命保険が全ての人々に価値をもたらすということに対して、揺るぎない確信、いえ信念を持っています。私は、私のしていることが正しいと信じています。もちろん、生命保険にビジネスという側面があり、利益を上げていく必要があることを否定はしません。しかし、生命保険がなければ多くの家族が苦しい生活を送らなくてはならなくなるでしょう。多くの人が幸せではなくなってしまうでしょう。人々を助けるという生命保険の魔法の力、それには必ずや使命があるのです。

生命保険の魔法の力、私はこれを信じます。

以上。

損害保険の魔法の力はあるのかしら…

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