保険業界は実はとてつもない変化が起きているのでは?デジタル社会において調査方法とN数は適切か(生命保険文化センターのデータが更新されました)
まずはじめに申し上げますが、これはできればやり方を変えてほしい、というリクエスト投稿です(届くかは分かりませんが)。調査の目的というのは今起こっていることの事実の確認でありデータ収集です。なるべく現地、現物、現実のデータをきちんと集め、結果として全体像を明らかにするということがゴールになります。全体像が明らかになれば、そこから発する課題に対して原因の仮説検証と解決策の策定ができるからです。例えば以下の全国調査をしたとしましょう。
みんな大好き生命保険文化センター3年に1回の
2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査〈速報版〉
が発表されました。
で、内容は
主な結果は次のとおりです(2021年9月公表の速報版プレスリリースより)。
生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は89.8%と前回調査とほぼ同水準
医療保険の加入率93.6%、今回新たに調査を実施した認知症保険と健康増進型保険の加入率はそれぞれ6.6%、4.2%
世帯の普通死亡保険金額は平均2,027万円であり、引き続き低下傾向
世帯年間払込保険料は平均37.1万円と前回調査とほぼ同水準
個人年金保険(全生保)の世帯加入率24.3%と平均世帯年間払込保険料20.6万円は2015(平成27)年以降増加傾向
直近加入契約(民保)の加入目的は「医療費や入院費のため」が59.0%、「万一のときの家族の生活保障のため」が52.4%と上位を占める
今後増やしたい生活保障準備項目は、「世帯主の老後の生活資金の準備」が前回調査から5.3ポイント増加
加入チャネルに満足している点として、「商品知識や保障見直しの提案力が良い」「保障内容の説明や手続きの対応が良い」「相談に迅速に対応してくれる」が増加
不足している生命保険知識は「どういった保障が必要なのか」が42.3%と最も多く、前回調査から3.2ポイント増加
上記の詳細は、プレスリリースをご参照ください。また、調査報告書(速報版・9月発行)の全文を下記からご覧いただけます。
で、その調査方法なんですが...
調 査 設 計
調査地域 全国(400地点)
調査対象 世帯員2人以上の一般世帯
抽出方法 層化二段無作為抽出法
調査方法 留置調査(訪問留置、訪問回収法)
調査時期 2021(令和3)年4月10日~5月16日
回収サンプル 4,000
47都道府県ですから大体人口比で考えると下位の県では1世帯が全ての意見になってしまったり、増えて続けている単身世帯はバッサリ切ってしまっており、また訪問、留置し訪問回収する、というスタイルをUnder Covid19の最中にやったというのです。
結果としてこいったサンプルの属性になり、(世帯主年齢65歳以上が37.3%!)平均57歳を超える人が老後の心配してる、とか直近の入院のため!とかで加入している、とかなんとなくすごく偏りがあるデータになっちゃってるな、と思っています。
29歳以下の加入率はすごく下げトレンドですが、実際はもっと低くなっているのではないか?と勘繰ってしまうレベルです。払込保険料も全体では下げ傾向ですし、このままどういう方向性になるのか?ということを想定しながらいけない事業者としては全体としてお客様に伝えるとしても正確な情報伝達にならなかったり、事業の方向性を決める時も間違った意思決定をしてしまう可能性もあったりでもう丸っとやり方変えていただきたいなと思っています。
このあたりデジタル系のツールを使ってサクッととっちゃえるなと思っていて、この辺り興味がある人は💛あたりをつけてもらえるとやってみようかなと思っています。(💛が30くらいついたら?)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?