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「公的年金の説明義務化」「金融庁のメス」により民間生命保険マーケットは無くなっていくのか?

金融庁の生命保険の営業手法に関する監督方針を改正に伴い、

公的制度を開設するポータルもでき、一般的な情報として一般消費者にもアクセしやすいようになりました。

保険営業としては保険の信頼性確保のための情報提供義務をさらにやっていきましょうね、というH26に制定された改正保険業法の実行をサポートしてもらえるようなサイトです。


顧客には当該情報の説明をしておくだけでなく、URLなどもSMSやメールなどで顧客に連携し、対応履歴に残しておくといいかもしれません。


情報提供について説明不足などの苦情が高止まりしていると今週の日経にて記事が出ました。

一部抜粋

保険代理店は生命保険で約8万、損害保険では約16万ある。保険各社にとって代理店は主要な販売チャネルだ。ただ、代理店による保険販売を巡る苦情件数は近年高止まりしている。生命保険協会によると、生保代理店での契約に関する苦情は2019年度に過去最多の948件。新型コロナウイルス禍の20年度も700件ほどと高い水準だった。

具体的なトラブルとしては、「公的保険の説明を十分していない」「外貨建て保険など元本割れのリスクを知らなかった」「(手数料目的で)短期間で次々に保険を乗り換えさせられた」などがあるという。

以下略〜

ということで生保協会の苦情一覧を検索してみると

全体の期末保有件数に対しての苦情発生率は!!
下がっていますね…

生保代理店の苦情件数は検索ができなかったのですが、確かに苦情に対して野放しにするのではなく、より良くするための制度が必要かと思います。

顧客からの苦情が多い募集人や代理店は傾向があると思いますし、なかなか自浄作用がなければ新たな照会制度をつくってもいいと思っていまして。

過去にも顧客のレビューなどができるような仕組みはあったほうがいいよね、と書いてあったのですが意外と新規事業として頓挫するようでしてこれはもう協会とかにやっていただきたい!ぜひとも!!と思っています。


適切な情報伝達で民間保険市場は減るのか?みたいな議論になりがちですが

先日Twitter上でこの方のコメントに5.1万件のいいね,2000件を超えるリツイートがついていて人間愛、家族愛は不朽、というドライデン先輩の言葉を思い出しつつも

NISAで投信、米国株とかの方がいいぞ!というコメントも散見され、ドル円だ、解約控除だ、と大盛り上がりでした。

意見の対立を見ていると”利率”と”家族愛”の比較でいがみ合うっておりましたがその中には”幸せそ〜””赤ちゃん可愛い””旦那さんイケメン””お子さん思い”などのほのぼのするコメントもあり、

「あなたの想いを、価値ある資産として次の世代に伝える」 Be With You by Metlife

というどこの誰が考えたかはわからないけど素敵なメッセージも世の中にぶっ刺さっているのでどうなるのでしょうか。

個人的には一貫して生命保険は
・必要性があり需要があるところで購入される
・必要性が気付き、理解し、支払い能力がある人は加入する
・事業における経営者の死亡、高度障害リスク及び相続、事業承継などで発生する必要費用(納税など)の効果的捻出方法としての機能購入
などの観点から継続的に存在しうるものだと考えています。

今後社会の変革が今まで以上にスピーディーに進むのだとすると、もしかしたら将来生命保険は必要なくなるのかもしれません。しかし認知はされずとも、生命保険の機能はもしかしたら形を変えて生き残るかもしれませんし、そこまでいくのはいつになるのでしょうか…

商社は不要だし、日本は沈没するし、100年に1度の危機はこの10年で複数回来た気がします。
より良くなるとより繁栄する、ということが実だとすると、これから保険業界は真っ当な方々が増えて、業界全体が勝手によくなるかもしれません。

将来公的保険が今以上に上質に、自己負担費用が低くなり、長寿時代に耐えられる制度になっている…と民間の保険業界は今とは違う形になるかもしれません。

<参考資料>

持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律について(厚生労働省)

国民負担率(独立行政法人/労働政策研究・研修機構)

ニッセイ基礎研究所


いずれにせよ、悪しき販売手法は淘汰され、シンに必要なモノが残ればいいなと思っています。

最後に一言。

でもこれって今までと何が違うんでしたっけ☺️


おしまい。

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