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読了本から資産サイトへの転用を探る❷フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略

読了本から資産サイトへの転用を探るシリーズ第2回。今回の書籍は『フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略』です。対戦よろしくお願いします。

本シリーズの概要
・毎回なおころ読了本から一冊をピックアップ
・なおころにとって参考になったポイントを紹介
・資産サイトへ転用できそうなアイデアを紹介

第1回を未読の方はこちらを先にどうぞ▼


『フリー』参考ポイント

本書のウェブサイトに関する要旨を強引にまとめると以下の通りとなります。「インターネット空間における競争市場では、"情報"の価格はゼロ円(フリー)に近づく。なのでマネタイズには工夫が必要。

たしかに。

本書が発売された2009年と比べて、最近では無料で取得できる情報量が爆発的に増えていると実感します。検索文化の浸透、発信プラットフォームの躍進、副業・複業・兼業を推進する社会情勢、などなど、その背景を考え始めると枚挙に暇がありません。

また、情報サイトの運営者、いわゆる発信者目線でも考えてみましょう。やはり一般的な情報サイトを制作する場合、その制作コストに関わらず、ほぼすべての情報を無料で提供しているように感じます。

と言うよりも、ユーザーからの期待や競合メディアとの競争を加味すると「質の高い無料情報を大量に提供しないメディアは生き残れない」つまり無料で提供せざるを得ない、そんな圧力が働いているとも言えるでしょう。

そしてこの変化はゆるやかに、ですが着実に進んでいきます。例えば資金体力のある上場企業は運営メディアで短期的に売上を上げる必然性がありません。「それならばより質の高いコンテンツを無料で提供し、自社商品の認知拡大につなげよう」と考えるのは自然な流れです。

そのような企業と同じ市場で"競争"する場合、無料(で提供しなくてはならない)情報の質が上昇していくことは間違い無いでしょう。同時に、広告量が多いサイトは徐々にユーザーから嫌われやすくもなるでしょう。


『フリー』資産サイトへの転用

情報のフリー化はすでに所与の条件。ここからは「ならばどうするか?」を考えます。ちなみに以下はサイトからのマネタイズが全く必要ない方には参考になりません…悪しからず。

①インターネット空間以外で競争する
もともと情報が"無料"になりやすいのはテクノロジーに拠るところが大きいです。在庫コストや伝達コストがほぼゼロなど、情報が無料になりやすい理由ばかり。

マネタイズの主戦場を現実空間に移すことで無料競争から脱することができるでしょう。情報サイトの情報や実績を材料にWEB版のかかりつけ医のようなポジションを獲得する、などが具体例として挙げられます。


②インターネット空間で競争を避ける
要するに独自商品の開発です。情報はタダで提供し、競争が発生しないオリジナル商品を自由な価格で売る。長期的には情報サイトの運営者にはこの目線が求められるように思います。

「商品開発などせずに、そもそも競争が少ないジャンルの情報を(広告と一緒に)提供すればいいのでは?」といった意見もあると思いますが、それがいわゆる「雑記ブログ」や「トレンドブログ」に近い運営形態です。皆まで言いませんが、自転車操業的な運営でOKならその選択肢もアリかもしれませんね。


③インターネット空間で競争に勝つ
いわゆるサイトのオーソリティー化です。「例え広告があったとしてもそのサイトに掲載してある情報が見たい・必要」といったユーザー心理を作り出すイメージですね。

具体的な構築論はa-kiさんの『情報サイトでオーソリティーを目指そう!: 10年先も生き残る安定志向のサイト構築論』をぜひ。購入済の方も夏休みに再読してみてはいかがでしょうか?


まとめ

読了本から資産サイトへの転用を探るシリーズ、第2回でした。情報のフリー化が押し進められる中、如何にマネタイズするか?は運営者の腕の見せ所でしすね。参考になれば幸いです。対戦ありがとうございました。

それではみなさま、ナイスな週末を。また次の週末にお会いしましょう🐈

最後まで読んでいただきありがとうございます😊