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自分を探る〜セルフイメージ

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自分が自分に対して抱いているセルフイメージについて、考察しています。
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#セルフイメージ

セルフイメージが引き寄せる

私達は、自分について、「自分はこういう人間だ」「自分の価値観はこういうもの」「自分はこれが好きであれは嫌い」などと、様々なセルフイメージを抱いています。そのイメージが過去からの様々な刷り込みによって構築され、自分の本当の姿ではないにも関わらず、私達は、往々にして無意識のうちに、セルフイメージに基づいた行動や言動を選択してしまっています。セルフイメージは、こうしてありとあらゆる選択全てのベースになるだけでなく、人や出来事を惹きつける波動を作り出しています。自分の言動や行動、人生

セルフイメージと体性感覚

セルフイメージとは、どのようにしてつくられるのでしょうか? 鏡でみた自分の姿、背が低い、高い、などといった生物学的な要素が、セルフメージを作っていると思われるかもしれません。しかし、実際は、そういった外見的な要素以外に、いくつかの思いもかけない内面的要素が関わってきます。 まず一つ目は、脳の中にある体性感覚領野です。体性感覚領野は、感覚と運動に分かれ、体のある部分で感覚をどれだけ感じているか、どれだけ動かしているかによって、大脳皮質に占める面積が変わってきます。自分が日々

セルフイメージと感情

セルフイメージと感情は強く結びついていますが、中でも体にまつわる様々な感情や思いは根が深く、私達の心身像を形作るだけでなく、行動や思考に影響を与えます。例えば、痩せている、太っているの捉え方です。どんなに痩せていても、自分が望む「痩せている=美しい」基準に達していない為、自分が太っていると思いこんでしまうことがあります。 他の人がどう言おうが、鏡に映る自分の姿がどうしようもなく太っていると見えてしまう。セルフイメージ=太った自分なので、極端に食事を減らすことによって、または

セルフイメージに取り憑かれる

日々の生活の中で、ある種のことに対して、自分がいつも同じ反応をしていると気づいたことがありますか?起こってくることも関わってくる人も違うのに、ある種の言動や行動に触れると、オートマチックに反応してしまう。 自分ではそうしようと思っていないのに、まるで何かに取り憑かれたように口や手が動いてしまうんです。後で、どうしてあんなことを言ってしまったんだろう?」「そんなつもりはなかったのに」なんて後悔さはするけど、やめたいと思ってもやめられない。こうした自分を突き動かす衝動のようなもの

自分を壊すってどういうこと?

こんにちは。そろそろ梅雨の気配ですが、元気でお過ごしでしょうか。 自分を壊す、と簡単には言っても、なかなか至難の技です。今日は自己懐疑を乗り越えて、自分のセルフイメージを壊し、想像もしなかった自分に出会ったJ君のお話です。 何年か前、『令嬢ジュリー』というアウグスト・ストリンドベリというスエーデンの作家の芝居の主役に、演技の経験がほぼゼロのJ君をキャストしたことがあります。J君は、表面は静かでおとなしいのですが、時折刃(やいば)のような鋭さを見せ、その存在感、豊かな想像力