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場面緘黙を知って

仕事の中で、場面緘黙がいきなり自分ごととなり、情報収集に明け暮れたこの数日。
子供や大人の方に音楽や英語を教える仕事を
長くやってきて、その中には、恥ずかしがり屋さんや、内気な方にもスムーズに接していくには、しっかりと相手の理解をしなくてはと、
意識はしてきたものの、場面緘黙又は
選択性緘黙と呼ばれる症状の存在は知りませんでした。知らなかったことのショックと、
それに対する対処の仕方が沢山間違ってきたのではないかという思いが浮き彫りになり、
大急ぎで資料をかき集めました。

調べると、沢山の情報を得ることができました。ある特定の場面で、言葉が出なくなり、
体が強ばり、頷くことすらできなくなってしまいます。本人の意思に反してそのようになってしまいます。
例えば小さな子供の場合、お家では元気なおしゃべりさんなのに、幼稚園や学校では一言も話せなくなるというのですから、親であれば、
まずなぜ?という苦しみが生まれます。
次に、話せない子供を助けてくれる優しい友達や兄妹、親や先生が、代わりにフォローしてあげるようになり、本人はますます話すチャンスを無くしてしまいます。
やはり、この問題を解決するには、正しい対処が必要で、少しずつステップを設けて、出来なかった場面でも負担をかけすぎないように、
話すチャンスを持つことが大切だと分かりました。
実際に、この傾向が強いお子様のレッスンを
すると、イエスノーで答えられる質問には
元気に答えてくれて、どれが好き?とか、
どうする?というタイプの質問には、たちまち
声が出なくなります。
専門書にも、頭の中で何を答えるか考える事と、それを言葉にして出すことが、過度の不安によって整理できなくなってしまう、とあるので、切り分けて訓練していく事が、改善への道だと教えられました。
私は専門家ではないですが、毎回、少しずつでも私と過ごす時に、その子が笑顔になってくれるために、よく理解していこうと思います。

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