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寒い夜にまとう香り

そろそろキュッと冷え込んできました。

こんな時期には温かい香が恋しくなるのは私だけはないはず。

香水は子供の頃から好きでしたが、「大人のものだから」となかなか手に入らない存在でした。
中高以降はあれこれ試し、定番も増え、お気に入りが廃盤になりと色々ありつつ今日まで楽しんでいます。

たぶん一生楽しめるのが香りの世界。

そろそろ寒さを感じる季節になるととりわけ手がのびるのがこちら。
ペンハリガンのポートレート・シリーズの "ムッシュー ボーレガード" 

ペンハリガンは男性の香水が得意というイメージがあったのですが、英国滞在のおりにふらりと立ち寄ったバーリントン・アーケードのショップでの体験が素敵で愛用するようになりました。
それまではマカオで入手したミニチュアボトルセットでお試ししていた程度でしたが、英国での体験以降一気にあれこれ使うようになった感じです。

このポートレート・シリーズはそれぞれに物語があり、ファミリー・ツリーが描けるほどの関係性も英国らしさ満載。

クリスティヤーナ・S.ウィリアムズのパッケージデザイン、イメージも心躍ります。

mbeau1 - コピー

ショップで好みを伝えてあれこれ試し、選んだ1本です。
他のお客様が来なかったこともあって、お店も店員さん二人も独り占めでとても楽しいひと時でもありました。

ヴァレンタインが近い時期だったので、店頭で英国王室御用達としても知られる派手なピンクパッケージも印象的な「プレスタ」のピンクの♡チョコがサービスされたり、発売前だった香水をオリジナルアトマイザーに入れて下さったり、素敵なサービスが沢山あったのも印象に残りました。

ポートレート・シリーズは一応女性、男性の名前とその人物にまつわるストーリーがありますが、香りとしてはユニセクシュアル。

春・夏にはレディ・ローズのような軽やかさのあるものも好きですが、寒くなると元々好きなウッディー・ノートやレザー、タバコの香りがするようなものがより気になります。

フランス美青年のイメージというこの香りは「オリエンタル ウッディ スパイシー」と私のスキがぎゅっと詰まった香り。

官能性やミステリアスな感じもありながら、強さもあって時間がたつと暖かみが引き立ち、ちょっとだけパウダリーな印象も残る香りです。

この映像もとても楽しいので是非!

https://www.youtube.com/watch?v=S0BLh5Q9jkU

調香師はアルベルト・モリヤス。
発売当時から10本以上愛用したティエリー・ミュグレーの香水「エンジェル」の調香師でもあります。
グルマン系の "はしり” の香水でしたし、間違いなく私が使った初めてのグルマン系としても印象に残っています。あの濃厚な甘さに包まれているのが好きだったころがあります。
グルマン系はその後アニック・グタールの「ヴァニーユ・エクスキーズ」で最高潮だった感じがあります。

モリヤスに話を戻すと、最近だと資生堂の最高峰ブランドシナクティフのローズの香り「ローズ・シナクティフ」も彼の仕事です。
ブランドに専属をよしとせず、自由にそれぞれのイメージで作りたいと思っているとどこかのインタビューで語っていました。


少し前にまた「ヘレン」と「テディ」という香が発表されたのですが、これはまだ未体験。GINZA 6が一番簡単に行かれる場所かな、と思いますが、試しに行きたいと思っています。
良い出会いになるでしょうか…。

日本発売は分かりませんが、アドヴェントカレンダーもあるのですよね。かなり試したいですけれど…。


日本語サイトはこちら。



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