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以外なところで出会ったジョゼフィン・ベーカー

2019年にパリ、ケ・ブランリ美術館で思いがけずジョゼフィン・ベーカに出会った時の写真が出てきました。
ジャック・シラク没後すぐだっために、彼を記念して入場料が免除されていました。こうした追悼の仕方は粋だな、と思いました。

そこで出会った展覧会《フェリックス・フェネオン~遥かなる芸術 》
久しく行っていなかったので、何となく行った美術館でたまたま開催されていた展覧会でした。

この展覧会で出会うまで存在を知らなかったフェリックス・フェネオン。
フェネオンの初めての展覧会だったそうです。

フェネオンはイタリア生まれのアナーキストで美術コレクター、美術評論家という珍しい経歴。

ピエール・ボナール、ジョルジュ・ブラック、エドガー・ドガ、モールス・ドニ、アンドレ・ドラン、マックス・エルンスト、マリー・ローランサン、アンリ・マティス、アメディオ・モジリアーニ、ポール・シニャック、フェリックス・ヴァロットン、オーギュストー・ルノワール等の充実したコレクションに加えアフリカン・アートにも造詣が深く多くのコレクションをもっていたフェネオン。

1900~1920年代をぎゅっと凝縮したかのようなコレクションといえそう。
展示の規模はそれほど大きくはなく、螺旋階段で上るとある見落とされがちな2階スペースでの展示でした。
ですが、非常の面白い展示でしたし、そのコレクションの中に、ジョゼフィン・ベーカーの作品があったのです。

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とても有名なポール・コランによる初のジョゼフィン・ベーカーのポスター。これはバレエ・スエドワを解散した後、シャンゼリゼ劇場でロルフ・ド・マレがプロデュースしたもの。

ジョゼフィン・ベーカーは後に世界的なスターになり、来日公演もしていますが、その一歩目がマレによるものであることは伝記でもあまり出てこないのは正直、不満です…。

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そしてエミール・コンパードによる屏風《ジョゼフィン・ベーカー》は1926年の作品。
オリエンタリズムを感じさせる屏風に1920年代らしいデザイン、音楽が聞こえてきそうなデザイン。ジョゼフィン・ベーカーのダンスからインスパイアされ、1920年空気が詰まった作品といえそう。

ジョゼフィン・ベーカーをプロデュースしたマレの仕事、彼の広いダンスへの愛情、視点、仕事、ご紹介する第2回目のトークも是非ご参加下さい!
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