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夏至のスウェーデンのバレエ?

6月24日はスウェーデン夏至祭です。

夏至祭? と思われる方の方がもしかしたら多いのかもししれませんが、私が知ったのはバレエ演目での事でした。

とはいえ、この「メイポール」に似たポールの周りをまわる踊りはどこかで見た方も多いのではないでしょうか。
私自身もバレエ演目でこの夏至祭を知る前にどこかで(思い出せないのですが)このイメージは見ています。

このお祭り、北欧を中心に行われるもので、スウェーデンやフィンランドでは移動祝祭日。

週末をはさんで夏至に最も近い土曜日Midsommardagenとその前日Midsommaraftonと合わせて2日間が祝日。
今年は25日、26日。

そんなお祭りをバレエにしたのはバレエ・スエドワ。
『聖ヨハネの夜』というタイトルで初演はバレエ・スエドワ結成の年、1920年。(ちなみに聖ヨハネのお誕生日は6月24日、この記念日と夏至が結びついたのが今のお祭りになったとのこと。)
初演の日付は10月25日と夏至ではありませんでした。

バレエ・リュス(ロシア・バレエ団、あるいはロシアのバレエ団のフランス語訳)に対抗する意味でも名付けられたバレエ・スエドワ(スウェーデン・バレエ団、あるいはスウェーデンのバレエ)はこうしたスウェーデンらしい民族舞踊風の作品もこのカンパニーならではのオリジナル作品としていくつか上演しています。

この作品の衣裳のジャン・ボルランは「カバー・ボーイ」にもなっています。

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衣裳・美術はスウェーデンの国民的な画家ニルス・ダルデルが手掛けています。

私は実際のスウェーデンの夏至祭には立ち会ったことがないのですが、いつかは…と思っています。美しくて気持のいいシーズンと聞きますし。実現しますように。

バレエ・スエドワには『ダンスジル』というお祭りの衣裳をそのまま舞台衣裳にした作品もあります。(民族衣装をそのまま舞台に上げた早い例でもあるはずですが、まだこれは確認が必要です。)

バレエ・スエドワ?と思った方はこちらをどうぞ。

https://naokohaga.com/2020/05/01/about-les-ballets-suedois/


そしてスウェーデン大使館のTwitterでは大使館員さんによる夏の歌「二人だけの牧場で」が披露されています。
https://twitter.com/EmbSweTokyo/status/1408250589201375233

映像の最後の方にトップ画像で使った夏至祭のポールの本物も写っています。このシェイプは地方によっても違うようです。
そんなことも調べてみると面白そう。

バレエは私にとってこうして世界を広げてくれる存在でもあります。


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